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人事評価は運試し

 会社の評価や評判の中に「人事評価の正当性」というような項目があったりする。勿論、これが☆1つとかだと、「何か怪しい会社なのかな」と勘ぐってしまうが、個人的には☆3-5ぐらいはあまり変わらないと思っている。

 長年サラリーマンをやってきていて、例えば営業などの職業で言うと、人事評価は比較的分かりやすい。要は何%以上目標に対して数字をあげたかという指標になってくる。客観的にはこの数値が高いほど「デキる」営業マンであり、上司のお気に入りであり、評価は上がるだろう。
 ただ、数字を上げるものの、評価をする上司からその人が嫌われていたりすると、あまり評価が上がらない可能性もある。私は働き始めた頃から人事評価をあまり意識しない理由はここにある。要は人間関係であり、これは運が左右する側面も大きい。
 基本的には上司が自分に近いタイプの人間である場合には評価は良くなるし、逆に違うタイプの人間だと厳しくなる。またイエスマンは評価が上がりやすく、保守的な人は評価が上がりにくい、とこんな感じだ。

 結局どの会社に行ったところで誰が自分の評価者となるか、というのは運である。360度評価とか、色々な人事評価方法が取り入れられている会社があるが、結局は人間が人間を評価することには変わりはない。
 人間である以上、色眼鏡がかからないということはあり得ない。それはどの評価に対してもそうだと思う。自己申告だって自分自身の心のバイアスがかかるだろう。だから「正当」ということは至極難しい。

 だからサラリーマンをする上で、上司にどう見られているか感じながら仕事をすることや、周りの評価をすごく気にする訳ではなく「何ができるようになるか」という視点で仕事を進めることをお勧めする。
 どうしても「会社からの評価が上がらないのは、もはや運」と言う部分は存在する。「この人は何で係長止まりなの?」というような優秀な社員も世の中にはたくさん存在し、逆もまた然り。
 これを比較、分析して悩んでもキリがなく、また人事システムは会社の根幹及び人間模様が入り混じった有象無象である。解決すべき問題は一般的なサラリーマンには手がつけられないことが多い。

 なので、正直割り切って「運」であるとした上で少し肩の力を抜いて過ごすことを推奨する。
 仮に評価が伸びず、給料が上がらない場合でも、できることを増やしていけばそれはそれで他所でその経験を買ってキャリアを伸ばしてくれるところや単純に給料を上げてくれるところはある。その方がよほど建設的であったりする。

 最近は僕の周りも歳を取って丸くなったが、若い時は同僚の後輩やらから「あのオジサンは仕事しないのにオレの倍の給料をもらってやがる」というようなセリフも何度か聴いた記憶はあるが、今は自分がオジさん側になったからか、あまり聞かなくなった。
 とはいえ、歳をとってもできることを増やして、そして人からの評価を全てと決めることなく、マイペースに仕事をしていたい。そう思うことが多くなった。

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