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海外旅行に行くべきか?に対する私なりの回答

私が海外旅行を好きになったきっかけは、人生で初めての海外旅行で帰りの飛行機を逃したことから始まったと思う。

初海外の旅先はイタリアで、飛行機を逃したせいで行くことになったのはUAE。

この組み合わせは、とてつもない勢いで私に海外旅行の面白さに気づかせてきた。

イタリアという国は、

古くからの美しい街並みと文化。

どこにも負けない観光地の数々。

色とりどりで豊かで何を食べても美味しいご飯。

日本ではお目にかかることができない、キリスト教にまつわる圧巻の建築物の数々。

良い意味でも悪い意味でも、適当でゆるくて明るい人たち。

その人々に動かされている世界もまた適当でゆるくて、

どれが合ってるんだか分からない街中の時計や、数を測るという概念が無さそうなカットフルーツ。

美しい街並みとは反してタバコの吸い殻が石畳の隙間という隙間に落ちている。

というか石畳の歩きづらさたるや。スーツケース持ちを殺しにかかっている。

どう考えても邪魔なところに駐車している車はパンパンで、もはや車の持ち主が来てもそこから出ることが出来ない。

時間通りに来ない電車、仲良し運転手が窓から顔を出して会話しながら3台並んでるバス。

故障しているエスカレーターや公衆電話は当たり前で、壊れてるって誰も教えてくれない。

私が日本でコツコツと積み上げてきた価値観は、イタリアでいとも簡単に粉々に砕け散った。

「こんな世界があったんだ」

数日間でそんなふうに思い知らされた後に突如行かなければいけなくなったUAEは、

全てが先進的で、つるんとしたシルバーの建物が建ち並び、

その隙間に当たり前のように美しいモスクがそびえたっている。

3月というのに信じられない日差しと暑さで、こんなにも暑いのに女性は皆ヒジャブで全身を覆っている。

道端にゴミは一つも落ちていなくて、不自然なほどに整備された道路が広がる。

人間が外を歩くことを想定していないであろう歩道に人はほとんど歩いていなくて、皆余裕を持って涼しい車に乗っている。

人生で初めて見たモスクは、あまりにも美し過ぎて言葉を失ったし、イスラム建築の美しさをこの時に知れて良かったと心から思う。

「イタリアみたいな世界もあれば、ここみたいな世界もあるんだ」

また新たな価値観をインストールされた私は、「もっと知りたい」と強く思った。

2ヶ国でここまでのインプットの量なのだから、196ヶ国を知ったらどうなってしまうんだろう。

そんな好奇心を持ち続けて数年、私は今年の末に10ヶ国目になるエジプト旅行を控えている。




海外にあまり行ったことがない人に時々、

海外旅行に行くべきか?

と聞かれることがある。

私は「興味があるなら行った方が良いと思う」に1票で、

海外旅行は誰にでも薦められるものじゃないと思ってる。

お金もかかるし、自分で調べて解決する力が必要だし、体力もいるし、下調べも綿密な方が良いし。

慣れていない人ほど準備が大変。

でも少しでも気になっていて、迷ってるなら一回行ってみたら良いと思う。

行ってみて「私はあんまり感動しなくて、逆に海外に興味無くなっちゃった」って人にも出会ったことがある。

何を思ってどう感じるかは人による。

だから、「海外行ったら人生変わるよ!」とはちゃんちゃら思えないし、言うつもりも無い。

でも私は海外旅行に行く度に新しい価値観を知って、見たことのないものを見て、

心が揺さぶられて感性が研ぎ澄まされていく感じがとてつもなく大好きだ。

この気持ちをアウトプットする場がnoteであり、

誰かが共感してくれたり、海外に行くことを足踏みしている人の背中を押せたら嬉しいと思う。

初めての海外旅行で飛行機を逃しても、スリにあったことがあっても、

こんなに胸を張って「だいすき!!」と言えるのだから。

新しい世界を見たい人は、ぜひ飛び立ってみて。



旅行記はこちら↓



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