おもしろ可愛いウズベキスタンの人々
ちょうど1年前にウズベキスタンに行った。
親日国だとは聞いていたけど、ウズベキスタンの人々は私が今まで行った国の中でも軍を抜くレベルでフレンドリーだったと思うし、なんだか面白くて親切な人が多かった。
旅の中で出会った、愛しいウズベキスタン人達の話をしたい。
・やたらと写真を一緒に撮りたがってくれる皆さん
旅行先で仲良くなって、「また会おうね、記念に写真撮ろ〜!」の流れはわかるのだが、ウズベキスタン人たちはそうではない。
観光地の中を見ていると、「あの〜…一緒に写真撮ってくれませんか??」みたいな感じで話しかけてくる。普通は観光客の私たちが発する言葉なんだけど。
それはもう、私たちってウズベキスタンでは有名人なんか??日本人と写真を撮ると国からお金もらえたりすんのか??みたいな頻度で。
レギスタン広場にいた時なんかは、後ろから肩をトントンと叩かれて、振り向いたら中学生くらいの女の子が「写真撮って!」と言ってきて「えっ」みたいになってる間にバシャ!とツーショット写真を撮られ、「thank you!👋🏻」と嵐のように去っていった。いやもう友達じゃん。せめて私のiPhoneでも撮らせてよ。(そこ?)
とにかく不思議な距離感で写真を撮りたがってくれるウズベキスタン人達は多い。
・一方的に話し続けるお母さん
ビビハニム・モスクからレギスタン広場までの綺麗な小道を歩いていると、中学生〜小学生くらいの女の子2人とそのお母さんが話しかけてきた。
明らかに私たちに話しかけてきているし、目を見て話してくれているし、私たちもウンウンとうなずいたりしてはいるんだけど、
マジでぜんっっっっぜん何言ってるかわからないんだが。
お母さんが話しているのはどうやらロシア語かウズベク語で、英語は全く話せないようだった。明らかになんとなくしか通じ合えていない(なんとなくも通じ合えていないかもしれない)のにお母さんは一方的に話し続ける。
話す、わからない。それでも話す。
最終的に聞き取れた言葉は「キリギシタン???」という言葉だけで、私たちはキルギス人ではありませんでした〜。
こちらが話を聞いているかとかはもはやどうでもいいらしい。そんなことある??
・いい奴だと思ったら化粧品売りつけてきた学生たち
タシケントの中心地で観光をしている時に話しかけてくれた学生3人組。
日本人って言われれば全然いけそうな顔立ちの男の子と、いかにも中央アジアらしい顔立ちの女の子が2人。
英語が上手で、日本人だと教えるとキャッキャっと話し始めた。
ウズベキスタン人のほとんどは共通して「日本人?」って話しかけてきて、そうだよと返すと「ウワー日本人!!!だいすきです!!!」ってなってくれる。
歴史的に日本がウズベキスタンに何をしたかを少しだけ勉強して日本が好かれているのはわかったけれど、それ以上に心から「日本好きー!」が溢れていて、私たちは何もしていないのになんだか得をした気分になる。好意を持たれているのは悪い気はしなくて、こちらからも心を開いて話してしまう。
ここまでいい子たちだった学生たち。
急に化粧品の話を始めてきた。サンプルみたいな物まで出してきた。
あまりにもいい子達だと信じ切っていたので、英語力の低い私は「え!くれるの?!」とアホみたいな反応をしてしまった。
「いやあげれないよ…」とオドオドしだした学生たち。ここで気づく。
売りつけてたんかい〜!残念。でも断るとすぐに引いてくれたので良かった。
・日本語ペラッッッペラの面白ガイド達
シャーヒズィンダ廟群に入ってすぐ、絶景の中で日本語がペラッッッペラの男性2人に声をかけられた。
話を聞くと歳も近く、2人とも日本に留学していたという。ネイティブさながらの日本語で、1人は筑波大に通っていたらしい。「TSUKUBA」って書いてあるTシャツを着ていた。可愛い。
関係ないけど眼鏡のツル(耳にかける部分)が片方無かった。無くなっちゃったらしい。めちゃウケた。
いい人材を見つけてしまったところで私たちはウズベキスタンの事、気になっていたことを聞きまくった。彼らはご機嫌に全て教えてくれてとても親切だった。
(丁寧に教えてくれる筑波T)
まるで私たちがガイド付きのツアーに行ったかのような写真だけど、ツアーには参加してないし完全タダで色々話してくれた。優しい。
モスクの外壁に書かれた文字を読んでくれたり、歴史を教えてくれたりもした。
ウズベク語は「H」が存在せず、代わりに「G」を使うらしい。だから「ハリーポッター」は「ガリーポッター」なんだって。
現地の本屋で「ハリーポッターありますか?」って聞いたら「ナニソレ……」みたいな顔されたんだけどそういうことか〜!ってなった。けど冷静に考えて「リーポッター」が聞き取れればわかるだろ…
ウズベキスタン人はやはり日本が大好きだそう。ドラマ「おしん」を見て、日本人の我慢強さと真面目さに国民の多くが胸を打たれたことも理由のひとつらしい。
当時仕事を辞めたばかりだったNが「でも私仕事辞めたけど」と言うと「えっ…日本人も仕事辞めるの??それウズベキスタン人に言ったらみんな写真撮ってって言ってこなくなると思うよ(笑)」と筑波Tは言っていた。日本人も仕事辞めるよ…
ウズベキスタン人が思う日本人像は微妙にズレているし、なんかすごい盛られている。まぁいっか。
その他にも、「日本語練習中なので少し話しませんか?」と流暢な日本語を話す怪しい男の人が全然怪しくないただの超いいやつだったり、
しつこい物乞いの女の子が片手にアイスクリームを持っていて何やねん?!ってなったり、
トイレの場所を同じおじさんが何度も教えてくれたり、
タクシーに相乗りした女の人とお互いカタコトの英語で会話して家族の写真を見せてもらったり、
地下鉄の改札の荷物チェックで「スーツケースを開けろ」と言われ、私が日本語でぶつくさ文句を言ったら「ごめんごめん君が変なもの持ってるはずないよね、もういいよ」ってスーツケース開け切ってないのにウインクして通してくれたり、
やたらと税関に優しくされたりウインクされたり、(ウインクされがち)(税関は厳しくあれ…)
ウズベキスタンの人々はとにかく、暖かくて愛らしくて面白かった。
ウズベキスタンにもう一度訪れたいと思う理由はたくさんあるけれど、一つは完全に「人」。
やっぱり人が良い国は安心するし思い出が多い。
日本からの旅行ではあまりメジャーじゃないし、基本的に英語通じない所は大変だが、心からオススメしたい国のひとつだ。
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