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私の目の前は今、お邪魔ぷよで埋め尽くされている

最近、転職活動を始めた。

といっても、1社エントリーしてみただけなのでとても転職活動と言って良いのかわからないけれど

この程度の転職活動は、実は人生で3回目になる。でも私は一度も転職していない。

1度目は去年の9月ごろ。エントリー直前に、「やっぱりまだ今の会社で働きたい!」と思いとどまってエントリーを辞退した。

2度目は昨年末。かなりハードル高めのチャレンジャー求人があったのだけど、やってみたかったので応募。2時面接まで行って、大層な資料を作ったけれど縁がなかった。

なぜこうして転職活動を長々と、ポツポツと、やっているかというと、

心の中で仕事に完全に迷いがあるからだ。

2021年の頭くらいから、私の中には仕事に対する迷いがずっとある。

洋服が好きで、デザインすることも好きだ。

そんな中で、あるきっかけで知った環境問題の観点から、自分の働く会社がすごく悪に感じるようになってしまった。

おそらく、ほとんどのアパレル会社がそんな感じで、転職したところで大きな変化は無いだろうとも思う。

一つ気になると、嫌な点はたくさん見えてしまうもので、

「あれも嫌だ」「これも嫌だ」って、会社の嫌な面がたくさん見えてしまって、気づけばモチベーションも下がっていった。

そんな私とは裏腹に、担当する商品は盛り盛りと増えていって。

あまりの企画量に、ひとつひとつの商品に向き合いきれていないことも納得できない日々だ。

担当企画が増えるほどに、雑務も比例して増えたりするし、するとまた企画の時間が減っていく。

どうにか自分の時間を確保するために残業だけはしないと決めて、とにかく時間内に業務を終わらせることに集中しているのだけれど、

そうするとまた、焦ってミスをしたり、「本当にこれでいいのか?」なんて迷いながら企画を進めることになる。


私はこういうものづくりがしたかったんだっけ?

私はこういう大人になりたかったんだっけ?

私は仕事を楽しく、やりがいを感じながらしたいんじゃなかったっけ?

そうやって、日々の自分を振り返ってしまうこと自体がもう、「ここ(今の会社)にいること」の終わりの始まりだと思うのだ。


そう思って始めた転職活動もまた、あまりにもスローペースで進まず、

「本当に転職したいのならもっとたくさんの企業見なよ!」って誰かにお尻を叩かれるのが嫌で、ひっそりと始めたり辞めたりしていた。


一緒に住む彼もまた、仕事が激務で平日はほとんど自分の時間も取れないようで、

「ぷよぷよで言うとさ、お邪魔ぷよが多すぎる感じなんだよね」と何故かぷよぷよに例えて呟いた。

「始末するべき仕事(色付きのぷよぷよ)に手をつけたくても、雑務とか作業とか(お邪魔ぷよ)が多すぎてそこに辿り着けないみたいな」

あー、なんとなく分かる。って思った。

私も、同じだなと。

目の前にやるべき仕事があっても、雑務と雑念(お邪魔ぷよ)が多すぎる。

やらなきゃいけないタスクに手をつけながらも、「あれも先にやらなきゃ」「〇〇さんにこれやってって言われたんだった!」って寄り道ばかりで、

「こんなやり方は今の時代に合わなくない?」「なんでこの予算に対してこれなの?おかしくない?」って会社に疑問ばかり。

そうして迷ってスピードダウンしている間に、あっという間にタスクが増えている。


私の仕事って、デザインすることなのに。

可愛い服を、正しく生み出して届けたいだけなのに。


目の前がお邪魔ぷよばかりで、本質が埋もれている。

私の業務、私の意図、私の目標、私の夢。

私が私のために選んだ仕事なのに、いつからこうなってしまったんだろう?


目の前のお邪魔ぷよを倒すために働くなんて御免だ。

さっさとこんなステージはリタイアして、まともにぷよぷよができる世界に行かないと!

そう思った。


そうは言っても、次にどんなステージに行きたいのかはまだ決めきれずにいる。

手探りで再スタートした転職活動も、まだまだ何の結果も出ていないし、

転職だけが答えだとも思わない。

ただ、今目の前を埋め尽くす邪魔ものたちを、どうにかする方法を一刻も考えなければいけない。




#日記 #コラム #エッセイ #転職 #仕事 #デザイナー  

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