07 突然のホテル泊まり

大晦日に岩手県のスキー場で転倒、肩(上腕骨近位端)骨折した話です。救急車搬送され、病院で手当てを受け骨折確定し、さてどうしようとなりました。東京からスキー旅行に来て、泊まっていたのは安比スキー場のホテル。盛岡市の病院からは車で1時間、電車でも1時間。

第1話は、こちら。


さあ これからどうする

ものを考えてなかったわたくし。

なんとなく、病院のあと、荷物がある安比のホテルまで戻るのかと思っていた。馬鹿すぎる考えでした!! 夫がスマホで盛岡市内のホテルを検索してくれ、12月半ばにオープンしたばかりの新しいホテルに予約を取ってくれた。

わたくし ひとり 年越し。。。。


タクシーで10分ほど

タクシーを病院のおかたに呼んでいただき、行き先を告げると、あれわからなさそう。オープンしたばかりの盛岡駅前のホテルって言うと、あぁって、わかってくださった。

病院の裏口から出て行く時、わたくしが怪我しているのが分かったので、タクシーを少し動かしてくれたし、ホテル近くになったらメーターも倒して、ホテル入り口のど真ん前までタクシーをつけてくれた。

タクシーの車内から外を見上げると雪は止んでいて、ほぼ満月のお月様がきれいだった。自然の営みはいつだって美しい。

今回の怪我で一体どれだけの人の親切に触れたことか。本当にありがたいことばかりだった。おひとの、美しさに、何回も何回も触れた。思い返すだけで、胸がいっぱいになって、涙が出てくる。

時刻は18時半位。夫は電車にて、安比スキー場まで戻るつもりだったので、電車の時間に間に合うか、ちょっと慌ただしい。


いざ、ホテルへ

スキー場ホテルの朝ごはん(下の写真)がものすごく豪勢だったので、おなかがあまり空かず、お昼も食べていなかった。

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ラッキーなことにホテルの1階はローソン。大晦日の食事がコンビニっていうのもまぁ面白い。ホテルのフロントの方もとても親切で、部屋までコンビニの買い物を持って案内してくださった。

お世話になった「リッチモンドホテル盛岡駅前」。盛岡に行くことあったら、ここにまた泊まります!! そのくらい、あの破格のお値段で最高にすてきでした。

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泊めてくれて、ありがとう。

三角巾で腕を吊っているし、上着もなく、スキーパンツ という着ているものだけ。手荷物は、病院にて脱がされたダウンジャケットとベストと小物を入れた透明なビニール袋ひとつ。

これだけを持ってホテルチェックインするなんてそんな日が来るとは笑

むっちゃ異常。

手荷物はなし、財布とスマホだけ持っての宿泊、これってもしも災害になったら、こういう状況に近いのかもって思ってた。何もないけどスマホがあればちょっと安心、次に心配なのは充電器。ここのホテルそこも完備です!!


部屋に入って、まず

案内してくれたシングルの部屋すごく広くて大感激。たった2週間前にオープンしたばかりなのでこのホテルにしてよかった。

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部屋に入って最初にしたこと、トイレ。事故以来ずっと我慢してたから。そしてどんなに不便なのかを感じることになった。


ひとりじゃない💕

ふぅ、となっているところに。夫から連絡が入り、なんと雪で電車が運休。彼も急遽泊まることになった。今回楽天サイトを経由しないで予約したのは良かったのは、シングルからツインの部屋変更がスムーズ。そして、まチェックアウト後の部屋の利用もできたのもよかった。怪我人、コーヒーショップに行くのも大変だもの。

着替えはない。ありがたいことに!!ホテルのパジャマが上下のセットだったのでスキーパンツを脱いでパジャマのズボンを履く。ひとここちつく。

夫が泊まることになったおかげで、大晦日のけが人 ひとりぼっちは避けられほっとしていた。彼もコンビニでご飯を買いに行って、2人で紅白歌合戦を見ながら、やっと話す。

救急車に乗っていた時、かんがえていたこと。もっとひどい怪我になってもおかしくなかったわけで、思わず涙出てきて、死ななくてよかった、生きててよかった、そんなことを伝えたら。

うんうん、このくらいの怪我でよかった。そして、いつも通り冷静に、人はそんな簡単に死なないよと微笑んでくれた。彼と一緒にいて本当によかった。二度と1人でスキー行く事はしない、今日みたいなことがないとは絶対に言えないから。怖くなったのは、事実。


大晦日のご馳走♪

おそばも売っていたけど、片手だと犬食いになりそうでパス。去年は年越しそばなし。そんな年って、いままであったかなぁーー。

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寝るのも一苦労

紅白最後まで見ずにとにかく眠ることにした。横になるのか本当に苦労する。片手で横たわるって難しい。ベッドの脇に壁があったので、お行儀悪いけど足を使う。寝返り打てない、姿勢変えられない、二の腕は痛い、うつらうつらとしか寝れなかった。


帰るよ!!

翌朝元旦。相変わらずの雪で電車が動いておらず、夫はバスで安比スキー場に向かうことに。ホテルの荷物スキー道具をまとめて下さって。スキー場からもまたもバスで盛岡市内に戻ってくる。

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この時心配してたのは雪で新幹線が東京に行かないこと。でもおかげさまで早い列車への変更もできたし、無事に、無事じゃないけど笑、無事に東京駅まで予定通りに到着。東京駅からはタクシー。


明るい時間に、自宅に帰ってきて本当に本当に本当に本当にほっとした。旅先で怪我や病気にこんなに心細いのかと。自宅に帰ったからといって骨折が良くなるわけでは無いけど、それでも自分の家に戻ってきたというのがほんとに嬉しかった。


必要な持ち物は何か

今回の教訓としては、保険証があったほうが後々の事務手続きがめんどくさくない。現金も旅先では多めに買ったほうが安心はできる。いざと言う時、絶対必要不可欠な持ち物は何か、それを理解しておくこと。わたくしの場合はメガネ、これがないと何も見えない。それから財布とスマホ。


いままでの記事

01 転倒。そして

02 あっち側からこっち側に

03 救護室にて添木していただく  

04 本日の状況

05 救急車搬送 

06 病院へ、骨折確定  

07 突然のホテル泊まり ⇦いまここ


去年の大晦日とお正月一生忘れない出来事でした。次の記事ではどんなことが不便なのかこんなこともできなくなるのか、それを紹介します。


つづく


読んでくださり、どうもありがとう。

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