はじめての出産記録
今夜まで母子別室なのに、3時に目が覚めてから全く眠れそうにないので、忘れないように出産の流れを書いておく。いつか見返した時に懐かしい〜って思えるように。
陣痛開始から数えると24時間を優に超えるお産。
でも入院してからは6時間で産まれてくれて私のお股の傷も少なく済んで、産まれた瞬間からとっても親孝行な赤ちゃんでした。
完全に自分用の記録だけど、読んでくれる方がわかるように出産の予備知識を少しだけ。
陣痛…初めは10分間隔でおなかが痛くなる。時間をかけてだんだんと間隔が狭まっていき、最後はほとんど間隔が無くなる(本陣痛ではないニセモノの陣痛を“前駆陣痛”という)
子宮口…子宮の入り口(普段は0cmで、陣痛によって徐々に開いていく。出産直前の全開大は10cm)
NST…ノンストレステスト。おなかにモニターをつけて、赤ちゃんの心拍とお母さんの陣痛をみる。
促進剤…陣痛を人工的に誘発するお薬。
会陰切開…赤ちゃんを出すために、膣と肛門の間の部分を切る処置。
5月15日(金)40w1d
17時頃から
5月13日に一度陣痛が開始して入院をして夜のうちに陣痛が遠のいて退院してからこの日までずっと、地味におなかは痛いものの、陣痛間隔を測ってみると6〜8分間隔。バラバラだけど、息をフゥ〜と吐いてしまうような痛み(前日のフライング入院で8万円かかったことからかなり精神が落ち込んでしまって、痛みも続いていたのでこの頃はメンタルがとってもつらかった。わりとずっと泣いてた)
5月16日(土)40w2d
0時頃
さらに少し強めにおなかが痛み始める。また前駆陣痛だろうな思い、眠ろうとベッドへ。
2時頃
一向に眠れず陣痛間隔を測ると4〜6分間隔。もう結構痛くて産院に電話。フライング入院の件があるので病院側も気をつかってか「少し自宅で様子見してください」とのこと。
6時頃
一睡もできず、うなり声をあげるくらいの痛み。基本的に4〜5分間隔だけどたまに8分間隔があいたりしてバラバラ(T . T)さすがに見かねた母が「病院行こう」と決めてくれたおかげで行く決心がつく。結局9時までねばって、電話して向かう。
9時半頃
病院で内診とNST。子宮口は5〜6cmだけど陣痛が弱くなってしまい帰宅することに…(この時の内診で子宮の入り口をもんのすごい力でグリグリされて痛すぎて涙出た!!)
陣痛が来るたびに座らないといけないくらいの痛みだったので「いつになったら出てくるの…」という気持ちになって、帰りに病院のロビーで号泣。
14時頃
帰宅してからベッドに入って眠ろうと努力するものの、痛くて陣痛のたびに起きる。でも4〜8分と間隔はバラバラで、また大泣き。
母が「気分転換に」と近所をぐるぐるドライブに連れてってくれる。車の中で少しうとうと眠れた。この時10分間隔くらい(車に乗ると陣痛遠のく説が浮上)
18時頃
ベッドの中で泣きながら陣痛と格闘していると産院から着信あり。「とりあえず今夜来て、自然に進まなければ促進剤を使って産みませんか?」と提案された。「今日の朝にそれを言ってくれ!!」と内心めちゃくちゃ恨みつつ、どうなるにしろやっとこの苦しみが終わる…と安心。(この時は、車に乗ってからも7分間隔の陣痛が遠のかなかった)
19時頃
やっと入院!内診ではまだ子宮口5〜6cm。
20時頃
NSTでも張りは4〜5分。「まだまだ時間かかるね。すぐ促進剤使う感じではないかなあ…」と助産師さん。いつまでこのつらさが続くの?とまたもや号泣。
21時頃
助産師さんに「まだまだね」と言われてモニターを外した数分後、突然おしりにグッとくる痛み(?)というか違和感が!!(陣痛の位置が腰のほうに来たって感じ)
すぐナースコール押して「おしりがおかしい」と訴える。
助産師さんに内診してもらうと子宮口7cm開いていて、分娩室に移動。
「エッ、さっきまだまだって言ったじゃん!?」と混乱するわたし(笑)分娩台って子宮口ガン開きしてからいくもんじゃないの!?
(ここからはもう何時とか見る余裕なかった)
分娩台上がってから陣痛が来るたびおしりがヤバイ感じがつよくなってくる。陣痛中「おしりがヤバイ」ってずっと言ってた。
このヤバさ、わかりやすく言うと、“うんちしたい感覚”と、もう砕けるんじゃないかというレベルの腰痛が同時にやってくる感じ。
この“うんちしたい感覚”は、子宮口が10cmに開くまで我慢しなくちゃいけなくて、そのための“いきみ逃し”がかなり苦しくて難しい。
いきみ逃しを続けること2〜3時間?くらい…途中何度か内診してもらうものの8cmからなかなか進まない。
また数十分後にもう無理!!!という感覚に襲われて内診してもらうもののまだ8cm。約2日寝てないし体力も精神力も限界だった。
陣痛が治まる数分は死んだように黙り、陣痛中は呼吸法に集中。助産師さんに「すごい!上手!」とおだてられ、なんとか耐えた…(我ながらキレたり叫びまくったりしなかったのえらい)
なかなか8cmから進まないため、強制的に卵膜を器具で破って破水させられる。「赤ちゃん下がってきた!いいね」と言われ、何がなんだかわからないままさらにつよくなっていく陣痛。もう無理、死ぬ、と100回くらい思った。
「いきみたいの限界になったら数回息を長く吐いてから吸って思いっきりいきんでいいよ〜」と言われ、その通りにやってみる。もうめっちゃくちゃデカいうんちをオリャアアアって出す感覚。
“いきむ”って人間の本能なんだなと思った。身体が勝手に動くというか。勝手に力入る。この時体力がほんとに限界でつらすぎて、ほとんど意識飛んでた。
本能のままにいきみ、休み、いきみ、休み、を何度も何度も繰り返す。もう無理です、死ぬ、って1000回は思った。
陣痛の間隔もほとんど無くなってきて、ひたすらいきみ続けていると「赤ちゃんの髪の毛もう触れるよ〜(ニコニコ)」と助産師さん。なぜか「触っていいですか」と聞く私。「いいよ」と答える助産師さん。普通に触って「わあ〜すごい」とか言う私。なんであの時にそんなことする余裕があったのか我ながら意味不明(笑)
もうそのあとからは、いきんでいきんでいきんでいきみ続けてるうちにどんどん股が焼けてブッ飛びそうな感じになって、気づいたら「はい!手を胸においてハッハッハッハッて短く呼吸して!」と言われ、(このシーン、綾野剛のドラマ『コウノドリ』で見たことある〜)と思いながら、会陰切開されてぬるぬるっとわが子誕生。わたし、放心状態。
↑このとき多分ちょっと幽体離脱してた(笑)
5月17日(日)40w3d
1時16分 3085g 女の子 誕生❤︎
産んだ直後は余裕無さすぎてあとから思い出した(?)んだけど、赤ちゃん産まれてすぐに泣かなくて(羊水を飲みすぎちゃったらしい)呼吸も自発呼吸がちょっとうまくできなくて、一瞬抱かせてもらって隣の部屋に連れてかれたきりなかなか戻ってこなかったの。いま冷静に考えると心配な状況だけど、この時はもう私の精神はどこかにいっちゃってた。
今は自分でちゃんと呼吸もできるし、新生児室で元気にナンバーワン泣き虫チャンピオンやっているみたいです❤︎(看護師さんに、「この子、肺がつよくなるわよ〜!」って言われた)
出産、まじで強烈体験。
世のお母さんたち全員もれなくこれを体験してる(もしくは自分の腹をかっ開いてる)って考えると、全員最強じゃん。って改めて思った。
よく言う「産んだら痛み自体を忘れる」ってことは私は無いかな〜と思うけど、人生で一番といえるくらい痛かった事実がありながらもそれ以上に愛すことができる存在を手に入れる幸せを知っちゃったって感じなのかな。だから世のお母さんたちはあの苦しみを一度体験した上で、2人目も産んだりできるんだろうな。
ほとんど2日以上一睡もできず、最後のほうは殺されるほうが楽なんじゃないかと思うような苦しみだったし、産んでからも後陣痛(妊娠前の100倍にまで大きくなった子宮が元の大きさに戻る痛み)や会陰切開の縫合跡が痛んで、おしっこも上手にできない有様だけど、出産楽しかった。
そして「自然分娩で産めてよかった…」という気持ちがいちばん…。
子育ての壮絶さはまだ想像がつかない部分もあるけど、「いつのまにか娘が成人して私44歳になっちゃった!」なんてことがないように、1日1日を噛み締めて大切に過ごしていきたい。
私はわたしのことも大事にしながら、ちゃんときみを守りとおすよ。
これからよろしくね、私のベイビィちゃん。
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