MorinoNaka

■インド🇮🇳留学(農村開発/有機農業を学ぶ)■2022年3月大学卒業→国内で放浪の旅をす…

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■インド🇮🇳留学(農村開発/有機農業を学ぶ)■2022年3月大学卒業→国内で放浪の旅をするつもりが、長野の山奥にある集落で足をとめる。 ■好きなこと→山歩き|自然|料理|本|鳥 ■https://www.instagram.com/likeahawk.21

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    インドで出会った友人についてまとめた話。

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遠い地の友 ーいつの日かまたきっと①ー

大学2年を休学して行ったインド。 本当に色んなことがあったけど、最終的には行って良かったと思ってる。 過ごした10カ月のことを思い出して書いたものがあったから、それを何回かに分けてnoteにも...。 ーーーーーーーーー はじめに 私の頭の片隅には、ある女性と過ごした日々の記憶がある。もう4年も前の事だけど、今でもふとしたときに彼女のことが頭に浮かぶ。それに、きっとこれからもあの日々を懐かしく思い出すと思う。彼女は今、どうしているだろうか。元気で暮らしているだろうか。前み

    • 熱が出たなんて言えない

      まったく、人生思ったように進まない。 この前、ある人と大喧嘩をした。大喧嘩と言っても、ある人が言ったことに対して私が一方的に怒鳴り返してしまった。 春先から通院して経過観察しているSLEは、ここのところ落ちついてきていた。血液検査の数値も正常になり、体も大分楽になった。 これまでは色んな人にゆっくりしてねと言われて、体もそれを望んでいたので私はただただゆっくり、時間を過ごしていた。しかし、症状が安定してくると、不思議とゆっくりしている自分に対して焦りが生じてくる。このまま

      • あずきの種をまきました

        幼い頃から、豆の種まきは好きでした。 私が育った家では、毎年10種類ほど豆の種をまきます。 父のルーツが埼玉県秩父の山奥にあり、そこでずっと畑をしていた父の祖母や父の伯母から両親がいくつか種を引き継いで、土地は違うけれども今でも毎年作り続けています。 家族が代々作り続けて、守り続けているその種に私はものすごく魅了を感じます。種を繋いでいくということは、簡単なことではないはずです。種をまく人がいなければそこで途絶えてしまいます。それでも、今ある種は、何代も育て手が変わりなが

        • 田植えは喜びのときでありたい

          去年の秋に、来年は田んぼをやりたいと話して、使う田んぼを起こしておいた。自分たちで食べるお米は自分たちで作ってみたい。 豪雪地帯のこの地域、今年は雪が少なく、雪溶けも早かった。 雪解けとともに、畑と田んぼの準備をはじめた。 私はこれまで、両親の田んぼを手伝ったり、インド留学のときに稲作を学んだりしてきた程度で、ほんの少しだけ稲作の知識はあったけど、まだ感覚や作業の流れが体に染み付いている訳では無かった。 これから少しずつ、体で覚えていきたいと思っていた。 でも、この春か

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          声なきこえ

          その日は朝から調子が出なくてイライラしていた。 同居人ともぶつかって、気分が落ち込む。 お昼頃、流しの中には洗っていない食器がたまっていた。 落ち着かない気持ちを少しでも紛らわそうとスポンジを手に取った。 蛇口を開けて水を出した。 お皿の中に水がたまる。 ぼーっと、水のたまったお皿を前に無意識に手が動く。 でも、次の瞬間、伸ばした手が止まった。 水がたまった食器の中に、窓際の植物たちが見えた。 その瞬間、すっと、気持ちが落ち着いた。 ふっと気持ちが柔らかく

          声なきこえ

          それでも太陽のことは嫌いになれない

          山奥の集落で暮らし始めてもうすぐ1年がたつ。 1年でこんなにも変わるのかと思うほど、生活が変わりつつある今日このごろ。久しぶりに綴る。 晴れた日には外に出たい 種を蒔いて、水をまいて、野菜たちの成長を見たい。 農業を商いとする二人のもとで育ち、私自身も最近になってやっと自然の流れの中で自ら食べ物を育てることの喜びを感じるようになり、大学卒業と同時にこの生き方を選択した。 晴れた日に家の中でゴロゴロなんて、ちょっともったいない。 はやくこの種を蒔かないと、育った野菜を定植

          それでも太陽のことは嫌いになれない

          大晦日はケーキと紅茶でゆっくり。

          明日から新しい年がはじまるらしい。 全くそんな感じがしない。 多分今までで一番年が変わると言うことを気にしていない。  今年の6月から山奥の集落で暮らし初めて、日にち感覚も、曜日感覚もなくなってしまったからかな…。今日が何曜日かなんて、きょうも分かっちゃいない。 つい昨日も曜日を間違えてゴミを出しそびれてしまった。 毎年12月31日は、家でごはんを食べたら隣の家に遊びに行って年越しをするのが恒例だった。 だけど何だか今年は行く気がしない。 昼間に昨日頂いたリンゴでリン

          大晦日はケーキと紅茶でゆっくり。

          庭の動物たち

          我が家には、ひつじが2匹、鶏3羽、猫が5匹(家ねこ1)いる。外猫は勝手に住み着いているだけ。今はもうエサもあげてない。 猫はどんどん増えて大変だ…と沢山聞くけど、本当に、その通りだ。 先月、家の外でまた今年も子猫が生まれた。 (わざわざうちで産まなくても良いのに…) 羊小屋で生まれたみたいだ。 興味津々の羊に鼻でタッチされながら、順調に育っている。たまに踏まれそうになって、大きな声が聞こえる(笑) 小猫もとにかく色んなことに興味を持って、怖いもの知らずという感じ。 鶏

          庭の動物たち

          「鶏のコッコが死んだ」

          我が家では鶏を飼っている。 今は全部で3羽いる。 その内の一羽を、私は「コッコ」と呼んでいた。 コッコは毎日必ず1個卵を分けてくれる。 とっても人懐っこい。 昔から何羽も飼っているけれど、この鶏は私にとって中でも特に特別な鶏だった。 何でかって、それは有精卵を温めて孵した鶏だから。 それまでは、養鶏場で廃鶏になる鶏を貰ってきて飼っていたけど、インドで鶏の孵化も勉強してきていたから、ちょうど家に鶏がいない時期に、いい機会だから自分でもやってみようと思ってやってみたんだった。

          「鶏のコッコが死んだ」

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと④ー

          今回は、遠い地の友ーいつの日かまたきっとー4回目、最終話です。 ①②③をまだ読んでいない方、是非目を通していただけたら嬉しいです。 大学2年を休学して行ったインド。 本当に色んなことがあったけど、最終的には行って良かったと思ってる。 過ごした10カ月のことを思い出して書いたものがあったから、それを何回かに分けてnoteにも...。 -------------------------------- 残りの時間 クリスマス休みが終わって、「あとどのくらいで研修が終わる」、

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと④ー

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと③ー

          今回は、遠い地の友ーいつの日かまたきっとー3回目です。 ①と②を読んでいない方、是非お時間のある時に読んでいただきたいです。 大学2年を休学して行ったインド。 本当に色んなことがあったけど、最終的には行って良かったと思ってる。 過ごした10カ月のことを思い出して書いたものがあったから、それを何回かに分けてnoteにも...。 -------------------------------- 彼女の特技こんな事もあった。 ある時彼女は編み物が得意だということが分かった。「

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと③ー

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと②ー

          ①に引き続き、今回は②回目 まだ読んでない方、是非①から読んでいただきたいです☺ 大学2年を休学して行ったインド。 本当に色んなことがあったけど、最終的には行って良かったと思ってる。 過ごした10カ月のことを思い出して書いたものがあったから、それを何回かに分けてnoteにも...。 ーーーーーーーーー 教えてあげて「グッドモㇽニングハウ アㇽユー」 コースの初めの頃は、英語の授業があった。だけど、生徒5人の英語のレベルは全然違っていた。特に、彼女にとってはその授業がとて

          遠い地の友 ーいつの日かまたきっと②ー

          ベーコンカリカリ🥓

          白と黒の羊がいると、人はだいたい「メスとオス」なの?」って言ってくる(確かに、なんとなくその感覚分かる) 「あ、いや、両方メスなんです~」って答えると、「あ…っ。そうなんだ、てっきり黒が雄で白が雌かと…」って反応をする。だいたいは。 この黒い羊、人の言葉なんて分からないかもしれないけど、実は分かってるかもしれない。 こうやって羊の前で人間が言葉交わしているときに、「メスだわ!!まったくもう!毎回毎回!」って言ってるのかもしれない(きっと分かってないと思うけど…)。 この

          ベーコンカリカリ🥓