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宇宙サービス時代の幕開け、ディープテックの未来、そして私

TAKA(@Murakami_Japan)です。11月25日に私自身もかなり時間をかけてきた取り組みが一つ発表することができました。宇宙関連企業、軌道上サービスを手掛けるアストロスケールへの大型出資です。シリーズFラウンドで約124億円を調達し、我々がリード投資家を務めることとなりました。私個人としても色々と感慨深いものがあり、かつ日本や社会にとっても大きなインパクトをもたらす、そんな気がしていますので筆をとってみたいと思います。

アストロスケールとは何者か

2013年にシンガポールで産声をあげた宇宙スタートアップです。岡田社長が欧州の宇宙カンファレンスで「宇宙デブリ」の問題を聞いて、その場で起業を決意し、今日までの発展に至った会社です。

「宇宙デブリ」をご存知でしょうか。後述しますが、私は学生時代「宇宙デブリ」除去に必要なAdaptive Controlに関する論文を書いたことがあります。もう随分前から宇宙業界における問題であり、課題解決に向けての研究開発は進められていた分野なのです。

この写真を見るとイメージがわかると思います。宇宙から見た地球はいつも神秘的な姿でカメラにおさめられています。しかし、実際には地球上を取り巻く軌道上(※宇宙には重力と遠心力のバランスで軌道という衛星にとっての道がある)に大小無数の人間が宇宙に打ち上げたものの破片(ゴミ)が漂っているのです。

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プラスティックごみによる海洋汚染問題は皆様もよく知るところでしょう。旅行会社が見せる綺麗な海のイメージとは裏腹、実際にはこんな風に海が汚染されているのが実態です。宇宙も今まさにこんな状態になっているのを知りながら見過ごしている、そんな状況なのです

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軌道上で「漂っている」と書きましたが、このイメージは正確に補正しておく必要があります。海洋汚染との決定的な違いは、単に汚いだけではなく、その漂うイメージが決定的に異なるのです。宇宙デブリが漂うとは秒速7-8km/sで動いていることを指します。相対速度では10km/sにも達します。これは時速3.6万km/hです。地球の円周は約4万kmですから、1時間ちょっとで一周するぐらいの高速です。マッハ1とは時速0.1万km/h程度ですから、マッハ30を超える速度といえばイメージが伝わったでしょうか。

つまり単に汚い、邪魔というだけではなく、軌道上の衛星にとっては驚異的な存在なのです。衝突すれば致命的な事故や故障につながりますし、船外活動をする宇宙飛行士にとってはマシンガンを打ち付けられる以上の恐怖です。身近なところで言えば、高速道路に無数の逆走車がいる中で運転するようなものでしょうか。生きた心地がしませんね。

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アストロスケールは宇宙の持続的な活用のためには、デブリの問題を解決するなど、軌道上サービスの充実が不可欠と考え、サービス提供に向けての開発をグローバルで推進しています。主に以下の4つのサービスの提供を目指しています

(1)EOL 寿命(「軌道環境にこれ以上デブリを追加しないでください」)
(2)ADR デブリ除去(「現在軌道上にある大きなサイズのデブリの除去」)
(3)LEX 寿命延長(「サービス静止軌道衛星は寿命に達しているか、新しい軌道上の場所で有用です」)
(4)In Situ SSA(「軌道上の物体の特性をよりよく理解するためにデータを取得する」)

シリーズFラウンドの概要

2021年11月25日、第三者割当増資により、日本のTHE FUND投資事業有限責任組合(以下、THE FUND)、日本グロースキャピタル投資法人等をはじめ、英国のセラフィム・スペースインベストメント・トラスト(以下、Seraphim)やフランスDNCAファイナンス傘下の DNCAインベストメント・ビヨンド・グローバル・リーダーズを含む海外投資家グループ等から、シリーズFにおいて過去最大額となる約124億円の調達を実施しています。6回目となる今回の資金調達により累計総額約334億円の資金調達を達成することとなり、軌道上サービス市場への注目の高まりを示したと言えます。

創業者兼CEOの岡田氏は、「今回の資金調達により、2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す当社の計画を劇的に加速させることができます。」と述べています。まだ先ではありますが、もう身近に迫る世界として軌道上サービスが自動車産業におけるロードサービス、関連サービスのように当たり前になろうとしています。

複数の投資家の新たな参画は、軌道上サービスの技術開発や持続可能性に向けた取組みの重要性を際立たせていると言えるでしょう。日本でも有数の独立系クロスオーバー・グロース・キャピタルであるTHE FUNDからの投資は、持続的な宇宙利用の実現に向けて、資本市場からの長期的なコミットメントを意味します

THE FUNDを共同運営するシニフィアンにて共同代表を務める村上誠典氏は、以下のように述べています。

「宇宙は前世紀から長年人類の次のフロンティアとして注目を集めてきました。地球がコロナや災害、環境問題などSDGsに対する関心が高まるのに呼応するように、宇宙開発から宇宙利用へと大きくパラダイム変化を起こす時代がようやく到来したと感じています。宇宙という資源を持続的に活用するためには、ロケットや衛星の開発ばかりでは成り立ちません。宇宙を循環的に利用し、宇宙をインフラとして平等に利用するためには、宇宙サービスの整備が不可欠です。アストロスケールは宇宙サービスのリーディング企業として持続的な宇宙利用を実現するリーダーとして、世界に必要とされる企業になれると期待しております。」

宇宙開発から宇宙サービスの時代へ

宇宙は特殊な分野だと思っている方も多いでしょう。実際、多くの特徴を有しており、なかなか身近に感じることは難しいと思います。宇宙はSFや映画の世界で、40代以上の大人にとっては、米ソ冷戦時代の宇宙開発競争、月面着陸プロジェクト、太陽系の惑星探査プロジェクトなど、開拓者としての側面が印象に強いかもししれません。人類の偉業とも言える難しいプロジェクトを、人類の英知を結集して実現する。リスクが高く、日常からかけ離れた、そんな宇宙開発をイメージする人も多いのではないでしょうか。

そして技術的には常に最先端。そんな分野だと感じているかもしれません。実際は異なります。確かに技術進歩はめざましいものの、基本的なコンセプト、制御技術などは大枠としては変わりません。むしろ宇宙は実証された技術を使うことでリスクを低減するという特徴があり、使い古された技術が多数活用されています。

今、米国やイスラエルなどで過去20年起きた、軍用のセキュリティ技術の民間転用がありました。特殊な環境で磨かれた技術を、一般社会に転用し、それを担いだ大企業やスタートアップが多数誕生しました。まさに、国家(公)から民間へ技術が移転し、それにより本格的なセキュリティ時代が到来したように、これから宇宙も国家主導の宇宙開発から民間主導の宇宙サービスの時代が幕を開けようとしているのです。

アストロスケールは宇宙サービス時代においてなくてはならない、不可欠なサービスを提供する世界のリーディング企業なのです。

ディープテックは難しくない、本格的な社会実装へ

私は今回の投資案件実行に際して、宇宙分野における本格的な大型ラウンド、そして上場を見据えて長期的な成長戦略を描いていく、そんな世界でも類を見ない案件ならではの難しさを感じながら、取り組んでいました。この難しさは一言では表現ができませんが、まさにファーストペンギン、フロンティアの開拓者の気持ちで取り組んできました

今、世界はSaaSやフィンテックなどのDX企業に多くの資金が流入しています。日本も顕著で、私も投資しているSmartHRなどクラウドソフトウェア企業に100億円を超える資金が集まるようになってきています。一方で、ディープテックと呼ばれる宇宙やEV、ロボティクス、素材、環境、エネルギーなどはまだまだ資金が不足しているというのが実態です。海外ではそこにSPACなどの手法を活用し、大きな資金が流れているなど、通常のVC投資の枠組みでは捉えきれない難しさがそこには内包しているからに他なりません。

技術がわからない投資家ほど、技術に対して過剰な恐れを持っているように感じます。キャピタリストや投資家がそんな状況では、いつまで経っても正当な価値評価をディープテック企業が受け、必要な資金を調達する環境が整うはずがありません。

ディープテック企業は決して特殊ではありません。正しく技術を理解すれば、本当に難しいのはその先の社会実装、ビジネス化なのです。社会実装に向けて必要なアクションを、経営者と投資家が目線を揃えて取り組むことができれば、本格的な社会価値創造ができる時代が近づくと感じています。

この10年をソフトウェアの時代の幕開けだとすると、これから10年はディープテックの社会実装の幕開けになると予想します。幸いにもEV業界が目下それを主導しており、テスラという100兆円を超える大成功事例(現時点ではそう評価すべきでしょう)が出てきており、カーボンニュートラルの巨人なども生まれてきています。今後、宇宙を含めて、サステナブル社会の実現に向けて、テクノロジーの社会実装が加速していくでしょう。

日本もこの流れに乗り遅れてはいけません。そして、それを支えるエコシステム、キャピタリスト、金融機関が足を引っ張ってはいけません。寧ろ未来を見据えて、その流れを先導し、加速していく役目があると思います。

ディープテックに求められる長期視点

今回のアストロスケールの発表文を見てもらえると2030年という時点が記されています。正直、宇宙産業の未来を正しく評価するには10年という期間でも十分とは言えないと思います。宇宙産業はプロジェクトのフィージビリティスタディ、プロジェクト設計、技術開発、ファイナンス、人員確保、打ち上げからサービス実装と地上よりもどうしても時間がかかってしまうものです。

ましてやアストロスケールのように「新たな市場創造」を担うリーディング企業であれば、社会実装までの時間軸、さらにはそこからの市場の成長を織り込んでいくには10年ではなく20-30年という時間軸で考えていく必要があります。資本市場も日本の金融機関も実績のあるインフラファイナンスであれば実績はあれど、基本的には2-5年を超えた視点を持てるケースは稀です。

これからサステナブルな社会を実現していくためには、また宇宙のようなフロンティアの社会実装を考えていくには長期的視点は不可欠です。以前noteに書きましたが、エコシステムがそれに順応していくこともまた不可欠だと考えています。

私のキャリア、そして想い

私は東京大学航空宇宙工学専攻、在学中に制御工学を学び、超小型衛星の開発にも関わりました。大学院に進学後宇宙科学研究所(現JAXA)で新宇宙探査に関わる研究をしていました。私の周りには当時、いわゆる理系人間しかおらず、当時の仲間たちは今世界中で宇宙業界のトップランナーとして活躍しています。最もディープテックな業界が私の原点でもあります。

その後、ゴールドマンサックスでは情報通信革命に乗って通信業界や、日本の主力産業である民生総合電機に代表される製造業・テクノロジー企業に多く関わってきました。金融危機以降はITソフトウェア時代の到来に合わせて、SaaS/ITサービスの責任者として世界中の新しい企業に関わるようになりました。徐々に、重たいテクノロジーから、軽いテクノロジーへの時代とともに変遷してきたように思います。

そして、今ようやく全てのテクノロジーセクターがサイロ化から融合に向かい、そしてDXに偏っていたお金の流れを一気にディープテックを含めたテクノロジー業界にも広げていくそんな時代がやってきたと感じています。GX(グリーントランスフォーメーション)はその一つですし、DX/GXが極めて相性が良いように、あらゆるハードウェアを含めたディープテック企業に社会的価値創造の重心が移っていくと思います。DXが決して不要になるわけではありません。多様な開発・実装のケイパビリティが求められるようになる、私はそう考えています。

今回、運用しているファンドの出資ではSaaSなどDX関連が先行していましたが、ようやくディープテックの投資に踏み切れたのは個人的にも大きなイベントになりました。原点回帰、過去と現在の融合、そして新たな未来へのスタート。私にとってはそんな意義があるアストロスケールとの出会いになったと思います。

2021年の投資や活動を振り返る

最後に、私が取り組んだ今年の活動を振り返ってみたいと思います。今年はより顕著にテック業界やサステナビリティに関連した活動が軸になっていたと思います。

1)SmartHRへの大型フォロー投資

THE FUNDの最初の投資先であるSmartHRヘ、最初のフォローオン投資を大きく実施しました。1,700億円を超える企業価値、156億円の調達、9社投資家が並びましたが我々以外は著名海外機関投資家によるクロスオーバー投資。資本のグローバル化のトレンドをもう一段引き上げ、日本のスタートアップに海外機関投資家からの調達を「第一想起」と言えるまでに当たり前の目標にしたと思います。そして新たなユニコーンの登場、そしてスタートアップが社会インフラを目指すことが現実的になる、そういうインパクトがあったと思います。

SmartHRは単なる労務管理SaaS企業ではありません。人生の多くの時間を捧げる働くことに対して「働きがい」を提供する、そんな全ての人に必要不可欠なインフラになれると期待しています。

村上 誠典 シニフィアン(THE FUND運営者)共同代表
「2018年以降、経営陣と長期的な成長を見据えて議論を重ね、2019年シリーズCではリード投資家として株主に参画いたしました。2021年、コロナは世界中の人類に脅威を与え続けています。SmartHRはコロナという逆風を業績面で跳ね除けるだけではなく、コロナを経て自らの社会的存在価値を改めて再定義し、長期成長に向けて舵を切ったと高く評価しています。KPI推移など定量的結果がグローバル水準と比較しても素晴らしいだけにとどまらず、我々はそれ以上にSmartHRのミッションやカルチャーに深く共感しています。SmartHRはポストコロナでさらに社会的存在意義を強める企業であると確信し、今回シリーズDでも既存投資家として大型のフォロー投資を実行しました。今後もSmartHRが挑戦する個人、企業、社会の課題解決に向けた大きなチャレンジに、経営エンゲージメントを通じて伴走していけることを楽しみにしております」

2)脱炭素・クリーンエネルギーインフラ企業アイグリッド・ソリューションズへのリード投資

昨年の世界各国のカーボンニュートラル宣言から、SDGsのトレンドもあいまって、一気にクリーンテック業界に資金が流入してきました。私も環境問題は世界でも最も重視すべき課題だと認識しており、その課題を解決しながら社会価値創造ができる企業を探していました。

知り合いの縁から、素晴らしい会社と出会うことができました。オンサイトソーラー(VPP)からDR(受給コントロール)、そして販売まで一気通貫で提供する次世代のエネルギーインフラを構築するアイグリッド・ソリューションズです。

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THE FUND(シニフィアン共同代表 村上誠典さま)のコメント
脱炭素社会の実現は、我々ヒト、また社会や自然環境、そして地球にとって望まれる大切なテーマです。アイグリッドは2004年から一貫してエネルギーをテーマに事業を展開してきた企業として、様々な経験やネットワークを有しています。難しい社会課題の解決には、本当の意味での社会理解が高まっていく必要があると考えていますが、足元急速にその機運が高まりを見せ、時代がアイグリッドに追いついてきています。持続可能な社会の実現に向けて、脱炭素社会の実現、更にはエネルギー問題、環境問題、気候問題の解決は地球全体で見ても最重要なテーマの一つです。これらの課題を事業ドメインとして展開していけるアイグリッドに大きな可能性と社会的意義を感じております。株主として事業拡大期をご一緒できることを光栄に思います。
アイグリッドは脱炭素社会の実現に向けてなくてはならない会社になると期待しております。一方、アイグリッドだけで解決できるような簡単なテーマでは到底ありません。我々もアイグリッドと協働しながら、多くのステークホルダーを巻き込み、更に社会的認知を高めながら、社会的価値の最大化を追求し、同時に事業成長を目指して参ります。

3)HRプラットフォーム企業タイミーへの出資

タイミーとのご縁はコロナ前から始まります。当時飲食業界に軸足を置いていたタイミーはコロナにより苦境に立たされました。その期間も小川社長を中心とした経営チームと議論を続け、今年の大型ラウンドへの参画へとつながりました。

タイミーは今はギグワーカーのマッチングサービスという風に思われてしまっているかもしれませんが、本源的価値や可能性は全くそこにはありません。日本で取り残されているDX弱者へのアプリケーションのゲートキーパーになりえる存在です。労働という不可欠なサービスの入り口を提供し、そこから様々なサービスを提供していく、そんなプラットフォームへの変革を期待しています。

それができることで、有効なデータを活用し、日本の大きな社会課題である労働力人口の減少、そして働きがいというwell-beingに貢献できる社会課題解決企業だと考えています。

村上 誠典 シニフィアン共同代表(THE FUND共同運営者)
労働力人口の減少は既に顕在化している社会的課題の一つです。この課題を解決していくためには、労働生産性の向上、人材流動性の向上、働き方を滑らかにしていくなど、一つ一つの改善を多くのステークホルダーを巻き込み推進していくことが不可欠です。タイミー は人に軸足を置きながら、各個人にとって魅力的な形で労働力の提供が出来ることを支援し、この社会課題に取り組んでいます。人の時間の使い方は、単に一個人に留まらず、企業や経済活動を通じて社会的インパクトをもたらす重要なテーマです。テクノロジーと社会的信用を活用し、多くの人を幸せにすることで持続可能な社会の実現に貢献する企業として更なる飛躍を期待しております。

4)資本市場・エコシステムの検討会

今年は成長企業(スタートアップ)を取り巻く、上場と非上場の間にあるギャップ、またリスクマネー提供のエコシステムについて、再度注目が集まりました。これはスタートアップ側の金融インフラに対する不信感、お金が余っているにもかかわらず十分に必要な資金が届けられていない、そんな課題感から注目を集めることとなりました。

出資したアストロスケールもそうですが、今後ますます大型の資金調達が必要であるにもかかわらず、企業価値評価が難しい、そんな企業がどんどん誕生していくと思います。これらの持続的に生み出し発展させるために、IPOプロセスのアップデート、そして新たな手法の検討としてのSPAC、これらの検討に対して微力ながら参画いたしました。まだ、継続中ですが、来年以降のエコシステムの発展に向けて活動しています。

以下のワーキンググループに参加しています。新しい資本主義会議でも「納得し上場」という言葉が触れられていますが、これは私が常に申し上げてきたことで、この言葉が岸田首相にまで届いているのはありがたく、新たに大きな責任を感じる次第です。

検討している内容は資料と議事録など全て開示されていますので、以下のリンクや私のnoteをご参照ください。

5)サステナブル資本主義(著書)の発売

シニフィアンで議論しエコシステムに提示した「ファイナンス思考」では、新しい考えを社会に示すことの重要性を感じることができました。コロナでSTAY HOMEが続く中、自分の中に吐き出しきれない課題と危機感と欲求が溜まっていくのを感じていました。

持続可能な社会の実現とスタートアップ、ひいては企業価値向上は間違いなく同じ方向を向いている。ただ、それがうまく機能仕切っておらず、社会、もっと言えば一人一人と環境問題を含めた社会課題、スタートアップの取り組み、資本市場の動きがバラバラであることに大きな課題を感じていました。

上記のnoteをきっかけに、著書 サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える、の発売の機会を頂戴しました。9月30日に発売依頼、おかげさまで色々な熱いメッセージを多数頂戴しています。私のライフワークと、日本の課題、そしてシニフィアンとして取り組んでいるスタートアップを通じた産業創出、全てが重なる形で取り組めるのは幸せなことだと思っています。一過性の話ではなく、来年以降も取り組み続けたいと考えています。

6)アストロスケールへのリード投資

そして、今回のアストロスケールへのリード投資です。このタイミングでこのような投資を実行できたのは、運命というか必然のように感じます。宇宙産業、社会課題解決、スタートアップ投資、そして今後のエコシステムへの波及的インパクト、サステナブルな社会を目指す、全ての点と点がつながる、そんな案件だと私は考えています。

この縁を無駄にしないためにも、世界中に「社会価値創造は可能である」ということを示し、次につなげるためにも、日本に新しい可能性を提示するためにも、是非会社と一丸となり、成功につなげていきたいと思います。そうして、私を育ててもらった、テクノロジー業界、そして宇宙業界に恩返しができればと思います。

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