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ママ、ありがとう

この世には母を持たない人がいる、父を持たない人がいる。

私の場合、母と父が小学生の時に離婚し、それからは4人兄弟を母と母の祖父母が育ててくれた。いとこが多く寂しいとはたまにしか思わなかった。父は養育費も払わない人だけど、母は必死に私たちを育てて、守ってくれた。

母として強く厳しくたくましかった。

いつも一緒だった祖父母にはたくさん迷惑をかけた。幼稚園にいく時は手を繋いで一緒に通った。小学校から中学生までは理不尽にとことん反抗して取っ組み合いの喧嘩何度したか。。笑

祖父母の真っ直ぐな愛がなかったら、あの時本気で叱ってくれていなかったら人生がまた変わってたんだろうなって思う。


「母について」

どうしても書き残しておきたいことがある。

母にもたくさん反抗した。その度また取っ組み合い。笑

力の限り反抗して。そんな自分に母も力の限りぶつかって。

たくさん泣いた。何度も大っ嫌いと思った。

力では勝てなかった母に、歳を重ねて学年が上がることで自分の力の方が強くなって、母も弱いことを知った。

高校生になったらぶつかることはなくなった。自分の内をあまり見せることがなくなった。今思えば弱さを見せることが恥ずかしかった。ここは今も変わらなくて、帰省して別れる時は毎回泣きたいけど、その前に離れるようにしてる。

母には反抗もしたけど、片親など感じさせないくらい愛してくれることにいつも感謝していて大好きだった。

だけど、高校生っていうまだまだ自分の生き方や進みたい方向を毎日模索してる中で、何度か自分の考えややりたいこと、人生の進みたい方向を話したことがある。話している中でなんだか否定された気がして、話すことをやめた。

でも、最後は結局いつも母が折れてくれてたんだなと今更だけど気づく。部活辞める時も、部活をまた始めようと思った時も、人間関係で苦しんだ時も結局私の出した答えを陰ながらサポートしてくれた。

兄弟で一番の末っ子。一番苦労かけてしまった。


ごめんね、ママ。そして、全力で向き合ってくれてありがとう。


19歳になって社会人2年目。最近転職を決意していた。今の職場では直属の上司に恵まれていて、会社もどんどん上に上がっていくんだろうなって思う。

でも、海外で誰かの役にたちたいという自分の夢にためには早く次の場所へ行かなくてはいけないと焦りもある。

そして人生甘くないというのもわかりつつ、自分のやりたいことをして生きたい。という考えが決して揺らがない。

人生明日が最後の日かもしれないから。

仕事で人間不信になってから、自分しか信じれない時がたまにある。

だから、転職も誰にも言わず決めて引っ越して、離れるつもりだった。

転職は自分にとってポジティブなものでワクワクがすごく大きい。

一方で、孤独という暗闇に押し潰されてしまいそうになることもある。

そんな時は音楽を聞いて希望を見つける。

母にも言うべきかすごく悩んだ。

自分を心から愛してくれ、自分の考えに歩み寄ってくれた母には伝えたかった。そして今思うと応援して欲しかったんだろうな。

電話で母に伝えた。

反対されて、それでも自分の人生だからって無理矢理進むんだろうなって思ってた。

そしたら、意外にも母が「いいよ」って。

とにかく嬉しかった。全て応援してくれたわけじゃないし電話の最後は辞める時期について喧嘩して終わっちゃったけど。笑

転職を許してくれたことじゃなくて、好きなように生きなさいって応援してくれたことがすごく心に余裕を持たせた。

最近すごく心強いんだ。

愛情を知らず大人になる子供たちや、家庭環境で傷だらけのまま大人になる子供たちがこの世にあふれている中、愛情をくれる家族が心から愛おしい。

とにかく、幸せになってほしい。そして代わりに命を差し出さなければいけない時があったら喜んで差し出すだろう。

そんな家族を築いてくれた母にはすごく感謝してる。

すごく心配だろうけど、応援してくれてありがとう。

すごく嬉しかった。ありがとうママ。

そしてこれからもよろしくね。



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