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フレームワーク×ゲーミフィケーション×行動変容

作業療法士をしております1TOCです。
臨床20年になります。

今後の自分のキャリアや働き方も考えるため、自分の活動や取り組み、研究などを発信しています。

3つの軸でリハビリを考えていきます。

最近自分の理想の臨床では、次の3つの軸を意識している傾向があります。

・フレームワーク
・ゲーミフィケーション
・行動変容

この3つを「手段・価値観・目的」の枠組みで考えると…

手段:フレームワーク
価値観:ゲーミフィケーション
目的:行動変容

…になります。

リハビリの臨床をフレームワークで考える

まず一つ目のフレームワーク。
この考えに至った経緯はいろいろあるのですが、なによりも複雑なリハビリの臨床でどうにか属人的な対応から脱する方法を模索した結果…ってのは大きいです。

患者さんへの関わることをすべて数値化し、定量的に効果判定する方法…ってのももちろん"脱属人的"には重要です。
むしろ、それが一番の理想かもしれません。

でもやっぱり現段階では難しい。
ROM測定一つにしてもアナログな方法ですし、ましてや対人関係をすべて定量化することは現段階のテクノロジーではまだまだ非現実的です。
アニメ「PSYCHO-PASS」のシビュラシステムのようなシステムができれば、良い悪いは別としても、可能なのでしょうけどね。

そうなると次の方法としては、仕組み化かなと。
100%のベストな方法ではないにしても、まったくの属人的な臨床からは脱却できるリハビリを仕組化する方法。
ベストではなくても、ベターな方法なのかもしれません。

この仕組み化ってのは、フレームワークだったり、アルゴリズムだったり、システムだったりします。
なんちゃら理論…なんてものも含めてのイメージでもあります。

それでも系統的なものとして使用されている”フレームワーク”って言葉が一番しっくりくるかなと。

リハビリテーションにゲーミフィケーションを

次にゲーミフィケーション。
この言葉自体もう流行遅れなのかもしれませんが、リハビリテーションにゲームの要素を入れることは重要だと思っているんです。

なんの目的かわからず、右から左でお手玉を移す上肢機能訓練。
必要だとはわかっていても、同じ工程を繰り返されるADL動作訓練。
「離床の習慣化」という免罪符をまとっているアクティビティ。

もちろん患者さん自身がそこに価値を見出し、意欲的に能動的に取り組むような”声掛け”をしているならまだ良いですけど。

やっぱり「なんでこれをしているんだろ?」という疑問符をつけたままのリハビリを行っている現状が多々あるようです。

能動的に、意欲的に、かつ継続的に行うための方法。

その一つがリハビリの臨床にゲーミフィケーションを取り入れることかなと。

スコアを更新していくことでもよいと思います。
セラピストと競って行うのもよいでしょう。
他の患者さんと競って行うのも素敵だと思います。

漫然と行われているリハビリテーションに、このゲーム要素を取り入れることが、患者さん自身が意欲的にリハビリに取り組むための方法の一つなのかなと。

リハビリの目的は「行動変容」に帰結する

3つ目…というよりリハビリの目的そのものはこの「行動変容」なんだと強く感じています。

セラピストありきのリハビリテーションは、今後の医療費問題などを考えると先はないだろうなと。

そうなると、いかに病気を予防し、病気や障害が残っても生活に支障がないように自分で改善していく心構えが重要になります。

じゃあリハビリセラピストは淘汰される?ってわけではないです。
定期的な軌道修正やメンテナンス、アドバイスに注力していくことが重要になっていきます。

つまり、患者さん自身が自分の体や心のリハビリセラピストになること。
そのための行動変容を促すことが、今後のリハビリの目的になるかなと。

今後の展望

そんなわけで、このフレームワーク、ゲーミフィケーション、行動変容の3つを軸にしたリハビリテーションを体系化できないかと模索していきます。

このnoteでは、情報発信とともに様々な方からのご意見をいただきたいなと思っています。

自分の考えをよりブラッシュアップするためにもね。

ちなみに今回の文章は構成の枠組みは特に考えずに、思いのまま書きなぐっています(笑)

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