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STR-03:チーム戦ゲームを考える

 精神科領域ではスタンダードでしょうけど集団リハって最近はあまり力を入れられていないような気がします。複数人がチームを組んで、協力したり競ったりって要素は社会性においても重要だと思うんですよね。
 今回はゲーミフィケーションにおける「チーム戦ゲーム」というゲームメカニクスについて。
 上手に活用できれば、よりよいリハビリプログラムを作ることができるはずです。

チーム戦ゲームとは

 チーム戦ゲーム(Team-Based Games)とは、複数のプレイヤーがチームを組んで共通の目標を達成するために協力し合うゲーム形式を指します。ここ数年ではオンラインゲームの普及もあってFPSやMOBAといったチーム戦ゲームが有名でしょうけど、結構昔からあったはずです。1959年に発売したボードゲームの「ディプロマシー」なんかは代表例のようです。あとはレトロゲームではATARIの「ガントレット」なんかもそうらしいですね。

チーム戦ゲームの特徴

 自分のチームメンバーと協力し、相手チームと競争する。この「チーム戦ゲーム」の特徴としては様々です。
今触れたように、協力と競争のバランスはもちろん、スコアを稼ぐこと、特定のミッションをクリアすること、重要なアイテムを集めることなどそのゲームの目的も多種多様です。そのためにはチームメンバー内で役割分担をしないといけないし、その役割を前提としたコミュニケーションも求められます。1人プレイとは違ってチームワークは重要でしょうし、複数人でのプレイだからこその戦略性、社会性が鍵になります。

リハビリプログラムに「チーム戦ゲーム」の要素を!

 そうなるとこのゲームメカニクスにおける「チーム戦ゲーム」という要素を意識してリハビリプログラムに取り入れることって、社会性をコミュニケーションを課題としたリハビリ(特に精神科作業療法)では重要になるでしょうね!スポーツ系のレクや集団リハでは自然とこのチーム戦ゲームの要素が含まれているでしょうけど、ゲームメカニクスを軸にした観点を持つだけで、進行の方法も得られる情報も変わるはずなんです。
 もちろん精神科領域だけでなく、身体障害領域、地域リハ領域でも活用できますけどね。

まとめ

  フォートナイトもAPEXも、スプラトゥーンもこれだけ市民権を得ているってことは「チーム戦ゲーム」というメカニクスの需要は高いってことだと解釈できます。それだけ人を熱中させる要素は、人の行動や生活を変えることを目的とするリハビリテーションにとって、必要な要素ともいえると思います。普段提供しているリハビリプログラムに、こういった要素を取り入れることができるかどうかを意識するだけでも、違ってくると思うんですよね。

この「チーム戦ゲーム」というゲームメカニクスについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


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