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文系脳なのに理系に進んでしまった者の末路

案外なんとかなるから気にしなくて、ヨシ!
興味のおもむくまま進んで、ヨシ!


文系脳と理系脳

文系脳、理系脳みたいな言葉が出るときのざっくりとしたイメージは、

文系脳=暗記が得意
理系脳=計算が得意

みたいな感じだと思う。

あるいは、数式を見たら頭痛やめまいがするなら文系脳。数値的な根拠が見出せないと信じられないなら理系脳、とか。

世の中には人に頼まれずとも歴史を暗記できる人間がいるし、ゲーム感覚で数学を解く人間もいる。そういう「いかにも」な人は迷わずそのまま道を突き進めばいいと思う。ただ、我々のような一般人はそんなに極端ではない。
大抵どっちつかずである。

そういった場合、一体何が人を文系または理系たらしめるのか?
というか、どっちの道に進めばいいのか?

文系と理系、どっちに進めばよいのか?

答えはいろいろあると思うが、ズバリ興味でいいと思う。

たとえ暗記が得意だったとしても数学や理科に興味があれば理系に進む。または国語や社会に興味が全く出ないから理系に進む。そんなのでもいいと思う。まさに自分のこと。

理系に行きたいけど数学についていけるか不安、と思う人もいるかもしれないが、高校までの理系科目は真剣な暗記で意外と乗り切れると思う。

高校数学までは公式と解法の暗記で十分な点数を取れると思うし、数学科や物理学科などゴリゴリの理系に進もうと思わない限り、化学と生物選択で問題なかったりする。もちろん化学と物理を選択するのが最も汎用性は高い(二次試験の科目的に大学の選択肢が豊富になる)。

理系の大学なのに数学が苦手な人間なんて腐るほどいると思う(体感では)。
少なくとも自分の周りには大勢いた。

興味があるのは理系科目なのに点数が良いのは文系科目だと悩んでる人、
「文系科目が得意な理系」というのは立派なブランドですよ。
何も臆することはないと思う。

逆に理系科目が得意な文系なんて最強な気もしますが。

どっちにも興味が持てないという人間は何となく得意な方という理由で選んでもいいと思う。他人よりできる、他の科目よりできる、というのは好きになりやすい。

とはいえ、突き詰めて考えてみたら絶対興味のある分野は出てくるはず。
興味が分からないという人間は、真摯に向き合っていないか、何か理由があって自分の興味にフタしてしまっているか、のどっちかだろう。

できる人間というのは結局どっちにいってもできる奴

文系でも圧倒的に賢い人を見てると、数学的な論理性を感じさせられることがある。他にも、文系の人で、理科は生物を選択していた人が「生物面白い」と言って理系の人間よりも毎回模試で高得点を出していたこともあった。

これまた逆も然りであり、理系の人間でも常に国語で高得点を叩き出す人間はいた。古文が好きな理系もいる。

共通するのは、オールマイティーにこなせる人間だったということ。
結局、頭のいい人間というのは「理系だったから」あるいは「文系だったから」成績が良かったとかそんなことではないのだと思った。

そういう人たちもおそらく進路は、得意より興味で選んでいたのではないだろうか。

学んだ専門性が活かせるのは理系という考え方について

興味以外にも、将来働く上で学んだことがそのまま活きやすいからという理由で理系を選んだ人間も知っている。なかなか先を見据えた判断だと思ったが、そいつはどう考えても文系科目の方が好きなタイプで、勉強中はとても辛そうに見えた。そして理系の大学に進んだものの大学院までは行かず、しかも理系専門職にも就かなかった。やはり興味というのは大事だと思った。

結局最後に行き着くところが興味になるのなら、最初から自分の興味に素直になった方が得策ではないだろうか。

自分が文系脳だから、、、理系脳だから、、、などと四の五の考えずに、「だってこれに興味あるし」という理由で進めばいいと思う。

興味とか好き嫌いにフタをするのはよくない。

文系脳なのに理系に進んだ人間たち

体験に基づく偏った物言いになってしまうが、生命科学系を専攻している人の多くは同じ悩みを抱えているように思う。つまり、自分は本当は文系脳なのに理系の道に来てしまったと思っている。案外、そういう人は多いもの。受験も生物選択で突破可能な大学が多いから。

でも心配ないと思う。
入試でパスできているということはやっていける素地があるということ。

生命科学系は大学で学ぶ内容も暗記が多いので案外なんとかやっていける。むしろ暗記が得意というのは非常にアドバンテージがある。実際、薬学部は暗記の山積みだった。周りも数学がガチガチに得意という人間はいなかったし、むしろ珍しい類だと思った。これは学部によりけりだと思う。

苦労しないのか、と言われれば、苦労するだろう。
でもその苦労を押してでもやってきて良かったと思える体験があると思う。
やっぱり難しくても興味があることは面白いと思えるから。単純な暗記でも、自分の興味ないことを覚えるのと興味あることを覚えるのとでは天と地ほどの差があるでしょう。

逆に興味はないけど学力的に何となくで選んで入学する人もいた。途中で辞める人もいたし、残って続ける人もいた。一つの学部でも細部はかなり分かれているので、入ってから特定の分野に興味を持つ場合もある。その大学の研究室の数だけ専門性があるわけで、学部が一つ決まったからといって将来が一つに決まるわけでもなし。選択肢はまだまだあるように思う。後で興味が失せるとしても、一度興味を持った以上、苦労してでも最後まで見届けたら満足して区切りを付けられるだろうし、やっているうちに案外変わるかもしれない。

やっぱ一時的でも興味は偉大だと思う。


以上、とりとめもなく文系と理系について考えてみた。


一番大事なことを最後に

どんなに興味がある分野でも勉強してたら嫌になることはある。

その時に、「やっぱりこれに興味があると思ったのは勘違いだったかな」と迷うことがある。

でも本当に興味があるものというのは一回捨てたくらいでは離れてくれない。
何度捨てて諦めても、ふとした時に「やっぱりもう一回」と思う時がくる。
何度置いてきても後をついてきてしまう野良猫的な感じで。

そういうものを素直に温かく迎え入れたらいいと思う。何度でも。
多分それこそ本当に興味あるやつだから。

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