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東京ケアウィーク'21で感じた、『ユーザーと真剣に向き合う姿勢』

みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネス業界のお仕事や学びをサポートしている工藤です。

先週末、東京ビッグサイトで開催された『東京ケアウィーク'21』という展示会に来場しました。

この催事は、豊かな高齢社会づくりを目的とし、
・健康
・在宅医療
・介護
・施術
・先端技術
・まちづくり
の6ジャンルが集まった専門展です。

ジャンル別に数多くのブースが出展され、私は1日で1万歩以上歩きました。

ブースでは来場者との商談を目的として、出展企業が商品やサービスを紹介します。

また、同会場では複数のセミナーが開催されていました。

リアルの場でセミナーに参加するのは久しぶりでした。

私が参加したセミナーはこちらです。

〈フレイル予防〉
人生100年時代とニューノーマル 〜 ”新しい日常”でも高齢者の健康を維持できる社会とは? 〜

〈超高齢社会のまちづくり〉
住民の参画とAIの活用による心身の痛みのケアと健やかな地域づくり

〈在宅医療〉
「最期まで自宅で暮らす」という希望をどのように支えるか ~在宅ホスピスという解決策~

〈業界動向〉
激変するシニアマーケット!コロナ禍でシニアの意識・行動はどう変化し、市場はどう変わるのか

私の仕事柄、業界動向についてのセミナーは特に勉強になりました。

シニアの方に特化したマーケティングは情報がそれほど多くはありません。

そんな中で外部のマーケターから情報を得る機会は貴重でした。

 

東京ケアウィーク全体を通じて感じたことがあります。

それは、業界ごとにある『課題の重要度と緊急度』の違いです。

あくまで私の主観ですが、介護業界の抱えている課題は、重要でかつ緊急なものが多いように感じました。

展示企業にはどことなく切迫感がありました。

取り扱う商品は比較的高額なものが多く、先端技術が導入されている商品も複数ありました。

それだけ困っている現場の声が大きいのだと思います。

 

反対に、私も長く所属している健康関連の事業者は、非常に重要な取り組みなのだけれども、どちらかといえば緊急ではない課題が多いです。

健康とリンクしている「予防」とは、そもそもそういうものです。

これは良し悪しではなく、特徴・構造です。

結果として、企業や従業員にも切迫感は生まれにくくなってしまいます。

繰り返しますが、緊急でないとしても、重要な取り組みのはずなのです。

発信源である事業者が「重要なのです!」と伝えなければ、いま現在の生活に支障がない健康な人たちまでは、メッセージが届きません。

適当にやっていたら、商品やサービスから熱意や本気度が感じられないのです。

今までより効率よく、楽に、高い効果が得られるマシン、ツール、サプリメントなどなど。

価格は安く、提供価値もどこかで見たような延長だったり…。

これを本気でほしいとユーザーは思うのでしょうか。

何年も生き残る、価値ある商品なのでしょうか。

そんなことを感じました。

 

つまり何が言いたいかというと、介護関連の事業者の方が、ユーザーの課題と真剣に向き合い、かつ先端技術の導入されている率が高く、健康関連の事業者より先を行っていたのではないかということです。

私は健康関連の事業者を非難したいわけではありません。

事実として、そのような傾向があることを認識し、もっと顧客と真剣に向き合い、事業を発展させるスピードを向上させなくてはならない。

この業界が好きだからこそ、そう思います。

微力ながら、私も今できる範囲で健康関連事業に貢献していきたい気持ちを持ち続けています。

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