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20歳の独立日記

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就職率99%の専門学校で就職せずに、フリーランスデザイナーとして独立した20歳の毎日。嬉しかったことも、悲しかったことも全部書きます。
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#大阪

20歳の独立日記〜9日目〜

5月19日(土曜日) 最近、ツイッターのフォロワー稼ぎに走ってると思う。フォロワーが増えると、自分が認めてもらえる気がする。フォロワーが増えると、自分を知ってもらえるキッカケが増えてもらえるお仕事も増えると思う。でも、結果としてそうなったら嬉しい。分かりやすく言うと、フォロワーを増やすことでもらえるお仕事よりもお仕事の成果、もしくはお仕事自体によってフォロワーが増えることが理想。「自分にとって有益な情報がもらえるのでは?」というフォロワー(自分の読者的なポジション)が増える

20歳の独立日記〜11日目〜

5月21日(月曜日) 毎週月曜日は少年ジャンプの日だった。父親が帰りに買ってくるジャンプを読むのが楽しみだった。父親は本当の父親では無い。母の再婚相手で、僕は母の連れ子。子どもながらに気を使い、何を喋っていいのか分からなかった。父親の前ではうまく喋れなかった。 でもジャンプの話だけは、できた。「今週のワンピースヤバかったね。僕はゾロ派だな」「いや、サンジが一番だって」そんな他愛もない話が出来ることが嬉しかった。 今、思えば父も僕に気を使っていたんだと思う。父はそのとき若

20歳の独立日記〜12日目〜

5月22日(火曜日) 僕がイラストやデザインでお世話になってる「Set Free」というバンドが配信しているラジオにお邪魔してきた。色々なことを話した。Set Freeとの出会いから、最近の活動のこと。自分の最近のベスト3を発表するというコーナーがあった。僕はYouTubeでドキュメンタリーを見るのが好きなので、ビビっときた3本を選んだ。実は3本にあんまり順位は無い。 1つ目は僕の大好きなMEGWIN TVの代表、メグウィンのバイト最終日。2分で見れる。日本のYouTub

20歳の独立日記〜13日目〜

5月23日(水曜日) 慌てて起きた。今日は午前の11:00から大事な打ち合わせだった。しかも、顔合わせも兼ねた大事な打ち合わせ。起きた時間は10:00。到着時間を計算する。ギリギリすぎる。急いで身支度をし、自転車を走らせた。 結局着いたのは、約束の5分前。良かった。先方はまだ来ていないらしい。LINEで連絡。「お世話になります。到着しましたら、ご連絡お願いします。」すぐに返事がかえってきた。やっぱり、仕事出来る人は返事が早いなぁと思いながら、画面を見た。「お疲れ様です。明

20歳の独立日記〜14日目〜

5月24日(木曜日) 時代が変わっても本質は変わらない。これは幻冬社代表の見城徹さんの言葉。どれだけSNSが盛んになって、ARだVRだと言われているが、人との出会いの本質というか価値は変わらない気がする。会って話すこと。会って食べること。 昔から日本人は人と「あう」ことに対して特別な意識を持っていたんじゃないかと思っている。「会う」「合う」「逢う」「遭う」。4種類の「あう」がある。「会う」は人との出会い。交流会など、対面している図が浮かぶ。スタンダードな会う。「合う」は会

20歳の独立日記〜21日目〜

5月31日(木曜日) 今日は打ち合わせがたくさんあった。1つ目は、バンドとの打ち合わせ。1st single のCDジャケットの依頼だった。ライブハウスで働いていたときの後輩がギターボーカルをしている。今年20歳の代。これから売れたい。もっといろんな人に聞いてほしい。夢の話をたくさんした。こういう打ち合わせが好きだ。夢の話は「理想の話」とは違う。夢は叶えるもので、理想は見るものだと僕は思っている。バンドが夢を実現するために、必要な武器を僕は色々持っている。デザイン、ブランデ

20歳の独立日記〜28日目〜

6月7日(木曜日) 今日は鳥貴族で打ち合わせだった。 佐藤翼という、グッドなメロディにグッドな詩をのせて歌うシンガーソングライターがいる。 自分の大好きなものに対して真っ直ぐで、正直な人。そんな人の作る曲が悪いワケない。 聴くと分かるが、どこか懐かしい。小学校のときに友達とふざけて家まで帰ったこと、高校生のときに朝まで公園で友達と喋ったこと、彼女に好きだと伝えたときのこと。なぜか頭に浮かぶ。 「いい音楽は情景をつれてくる。」 本当にその通りだと思う。佐藤翼(通称

20歳の独立日記〜29日目〜

6月8日(金曜日) 結局、人だと思う。 「バクマン。」という漫画がある。2人の高校生が、脚本と作画に分かれて漫画を作る話。いわば、漫画家の漫画。 友情・努力・勝利の要素が全て詰め込まれた大好きな漫画。 漫画という舞台設定場、肉体を交えたバトルは存在しない。漫画の面白い方が勝利だ。 七峰透という漫画家が登場する。 七峰は50人のネットユーザー、漫画好きな一般の人達と団体で一緒に漫画を作る。編集者の意見は無視し、自分が面白いと思う作品を、漫画有識者の意見を聞きなが

20歳の独立日記〜30日目〜

6月9日(土曜日) 月が綺麗ですね。 夏目漱石は「アイラブユー」をこう訳したらしい。僕の大好きなチャットモンチーというバンドの「8cmのピンヒール」という曲の中にこんな歌詞がある。 「月を見て綺麗だね、と言ったけど あなたしか見えてなかった。」 愛してる、あなたしか見えないの。これを知ったとき、胸がキュンキュンした。まだ聴いたことのない方は是非。 今、あるガールズバンドのCDジャケットを作っている。 愛がテーマらしい。 ライブハウスでの愛、日常で感じる愛。CDジ

20歳の独立日記〜31日目〜

6月10日(日曜日) 今日は人の家に泊まった。 よすだくんという面白い人がいる。よすだくんは無料で泊まれる宿を経営している。彼を知るきっかけはTwitterだった。何とも現代的な出会い。 会いたいと思ったときにはDMを送っていた。「よすだくんのとこ、泊まって良いですか?」「あ、全然良いすよ〜」 そして今日。 どんな人が来るか不安だった。 「あ、どもー、モリクラさん〜」 無料で泊まれる宿のオーナーは、とても気さくで、話し上手な方だった。色んな話が聞けた。お金2.0

20歳の独立日記〜32日目〜

6月11日(月曜日) 中学生の時、バンドをしていた。 hi step cornerというバンドで、ASIAN KUNGFu-GENERATIONのコピーをしていた。中学生ながら、「バンドマンとはこうあるべき」みたいなアイデンティティを持って僕はやっていた。 今思えば履き違えたロックンロールの塊で、夜に思い出すと枕を天井に投げたくなる。 でも、クラスからハブられていた僕にとってバンドをしているということは最後のカードだった。 こいつらにはバカにされてるけど、俺はギター