【150部突破】肩関節疾患を担当したら、まず読むnote
こんにちは、PTのじんた(@k_jinta)です!
私は、急性期、回復期、慢性期病棟を備え、
外来患者さまやスポーツ選手も多く来院される
大阪市内の総合病院に8年勤め、
現在は、内視鏡のオペが年間1 万件を超える
市民病院の役割を担っている、中規模の病院で
働いています。
トータルで計100名以上の肩関節疾患(腱板断裂が多め)の
方を診療してきました。
また、前院の肩関節の新人教育を担当しておりました。
先日Twitterでこんなアンケートをとってみました。
肩関節疾患に対して
どういう印象持っていますか?というアンケートに対して
回答いただいた約7割強の方が
難しい、不得意という印象を持っている
という結果になりました。
この結果より、
なぜ難しい、不得意と思うのかの理由について
アンケートをとりました。
その結果
評価&アプローチという回答が5割を超えていました。
そこで!
本noteでは、
肩関節疾患に対しての
難しい、不得意というイメージを払拭してもらいたいという思いから、
肩関節疾患の経験が少ない若手セラピストに向けて
”肩関節疾患のみかた”について丁寧に解説していきます。
もちろん評価&アプローチについても解説しておりますので
安心してください。
私は秀でた手技は持っていません。
どこにでもいる病院勤務の普通の理学療法士です。
実は私もそちら側(難しい、不得意と感じていた)の
セラピストだったのです。
学生時代は肩関節について勉強したことも少ないし、
実習で見たこともないし、
そもそも運動学、解剖学の知識が皆無でした。
そんな中、就職した病院で私の指導者だった先輩セラピストの方が
担当している患者さんの半数以上が肩関節疾患でした。
初めの頃は見学しても何をしているのかわからない状態でした。
“これはまずい”と思いその先輩にどうやって勉強したのかを聞きました。
それと同時に勉強会・講習会(当時はオフラインが基本だった)
を血眼になって探し、週末になれば参加するという日々を送っていました。
お分かりの通り、
肩関節疾患について勉強し始めたのは就職してからでした。
ですので、
あなたのその気持ちはよくわかります。
今からでも遅くはありません。
「肩関節疾患をみれるようになりたい」
この気持ちがあれば大丈夫です。
肩関節に対して難しい、不得意と感じていたそんな私が
数百時間と数十万以上をかけて学び、
そこに臨床経験を上乗せし学んだ、
肩関節疾患を診療する上で
知っておいた方がいいこと、臨床で役だったということ、
評価、アプローチまで包み隠さず解説していきます。
また、当院の新人教育(1-3年目対象)で話している内容も盛り込んでいるので
肩関節疾患の経験が少ない方でも理解できる内容となっております。
このnoteでは肩関節の解剖学・運動学、論文のレビューを無料部分で、有料部分では私が臨床でよく経験する肩関節疾患の病態、実際の評価方法〜アプローチ、運動療法を紹介していきます。
このnoteを読むことで、
・肩関節疾患に対しての難しい、不得意だという不安が払拭されます。
・肩関節疾患の方を担当した際、何をしたらいいかわからないがなくなります!
・可動域・疼痛の改善はもちろん、運動療法まで知ることで、高齢者からアスリートまで応用が可能になります。
・エビデンスを用いながら解説していますので、自信を持ってアプローチができるようになります。
購入されずとも、無料部分だけでも有益な情報をという思いで作成しておりますので目を通していただけますと幸いです。
本文の内容をざっくりお見せすると以下の通りです。
現在の価格で購入すれば、
1ヶ月で換算すると1日あたり約133円で、
自販機のペットボトル飲料よりも安く手に入ります!
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また個人的によくしてもらっている
花上先生(@hanageruge)や
千木良先生(@tak_bbtrainer)からも
嬉しいお言葉をいただいております!
ご購入者様の声からご確認ください!
肩の運動学や概論から細かく説明していますので、
全てに目を通すのは正直時間がかかると思いますし、
時間をかけて読み込んでほしいというのが
私の思いではありますが、
すぐに評価&アプローチが見たいという方は、
目次から飛べるように設定していますので、
そちらからお願いいたします!
👇ご購入者様の声👇
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肩関節の解剖
ー1.骨
上腕骨の関しては棘上筋、棘下筋、小円筋が付着する大結節、結節間溝、肩甲下筋が付着する小結節、肩甲骨に関しては烏口突起、肩峰、下角、内側縁、肩甲棘、上角は触診できる様にしておくことをおすすめします。肩甲骨の異常運動を観察・触知するためには上記の骨指標を触れれることが必要です。
狭義の肩関節は肩甲上腕関節(GH j)、広義の肩関節は胸鎖関節(SC j)、肩鎖関節(AC j)、肩甲上腕関節(GH j)と第二肩関節(肩峰下関節)、肩甲胸郭関節の5つです。
解剖学的関節(スライド内では赤)とは滑膜や関節包が存在する関節のことを言い。機能的関節(スライド内では青)とは滑膜が存在せず、解剖学的関節の機能を補助する関節のことを言います。
ー2.筋
肩甲骨周囲筋の起始停止です。
起始は赤、停止は黒で表しています。
肩甲骨周囲筋の走行です。
真ん中は矢状面で肩を切ってみている図です。
後方には棘上筋、棘下筋、小円筋の3つの停止があるにもかかわらず、前方には肩甲下筋しかありません。
後ほど説明しますが、かなり重要な筋であることがわかります。
ー3.関節包、滑液包
滑液包は、液体(滑液)の詰まった小さな袋で、腱と骨や筋の間、皮膚と骨の間などに存在し、互いの摩擦の軽減や衝撃吸収の役割があります。
赤で示している部分が関節包です。
①-⑩で示しているのが滑液包です。
第二肩関節に重要な滑液包は
肩峰下滑液包、三角筋下滑液包で
肩峰下インピンジメント時に痛みを拾うのが
肩峰下滑液包ではないかと考えています。
理由についてはインピンジメントの項で説明します。
肩関節の運動学
肩甲上腕リズムは肩関節の運動学の中で最も重要と言っても過言ではありません。上腕骨と肩甲骨が互いに動くことで屈曲180°が可能となります。また、肩甲骨の動きが減少するとインピンジメントを引き起こすとも言われています。ですので、肩関節疾患の方には肩甲骨へのアプローチも必要になってきます。また、肩インピンジメント症候群の特徴として90°以下での上方回旋低下が報告されています。
肩甲上腕関節の可動域が減少しても肩甲胸郭関節の運動性を改善することにより肩関節の可動域を高めることができます。
次に、肩のフォースカップル作用です。肩関節の安定性を担っています。腱板断裂の方はこの作用が破綻するので、インピンジメントや肩甲上腕リズムの乱れなどが起こります。アプローチとしては残存腱板の機能を高めること、それに伴い、代償機能を作っていくことが必要です。
肩甲骨の運動方向と作用する筋です。
詳しくは評価の項で説明しますが、
肩甲骨のアライメントを診る際に
肩甲骨の運動に作用する筋が必要になってきます。
肩甲骨は肩関節屈曲に伴い
上方回旋、外転、後傾し、屈曲最終域で軽度内転すると言われています。
こちらも肩関節挙上における肩甲骨の運動です。
Tateらはスライドのように肩甲骨が動くと報告しています。
このことからわかるのは
めちゃくちゃ肩甲骨が動いているということです。
肩甲骨が動くのは肩甲上腕リズムがあるので当然ですが、
上方回旋以外に外旋、後傾方向にもこれだけ動くと示されています。
ここで、肩甲骨と関連がある小胸筋について少し触れたいと思います。
小胸筋は僧帽筋の拮抗筋としての作用があり、
肩甲骨の前傾、下制、下方回旋の作用を持っています。
小胸筋の短縮や癒着があると
肩甲骨後傾の動きを制限します。
また、小胸筋の付着部について
いくつか報告があり、肩甲骨だけではなく、
肩関節の可動域にも関与する可能性があります。
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