りん@すやすやぴー

アラサー女子。アートはマグリット 音楽は椎名林檎、UA 映画は岩井俊二が好き。官能的、…

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アラサー女子。アートはマグリット 音楽は椎名林檎、UA 映画は岩井俊二が好き。官能的、耽美的な雰囲気が好き。 工場や錆びかけの鉄にきゅんとします。寝てばかりいる。 生育歴・性愛・アート・読書 連ツイしたものを置いていきます。instagram.com/rinrin19880722

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りん+M 大人の社会見学 「肌縄絵」

Mさんと「肌縄絵」の展示に付き合ってもらった 写真は撮っちゃいけなさそうだったのでTwitterからの拾い画 ボディペイントが刺青とは違う雰囲気で幻想的でずっと見ていられる 3枚目の写真がめちゃくちゃ好き。。。 線のシャープさと発色の具合が違うのかな? 入れ墨より繊細でクッキリしている 廃墟で撮られた緊縛写真も展示されてたんだけど あの荒廃した場所で肌を晒すのって 生理的な恐怖というか心許なさがあるし 障子や畳がボロボロの日本家屋で縛られてる女性の図はなか

    • 人を許すのが正義なのか、どうしても許せない相手はどうすればいいのか

      質問箱にきた質問。 許したほうが楽じゃないかな、と思う その事考える時間がもったいなくない? ネガティブに腐ってる時の自分が嫌いだから そういう時間は短時間で済ませたい 許して忘れて美味しいもん食べた方が有意義じゃないかと思う もう許せなーい!って思って口にする事もあるけど 口に出した時点でちょっと発散されているし 愚痴ってる途中でなんか自分だせーな、やめよって思う 時々恨んでるのが気持ちいい時もあるけど 気持ちいいと思ってる期間は割とすぐ終わるから 被

      • 「人間失格」太宰治 ポリアモリーっぽいけどそうじゃない件。

        言わずと知れた太宰の「人間失格」。 中学の頃に「斜陽」とこれは読んでいるが 話の内容は全然覚えてなくてただなんとなく全体的な世界観が暗くて良かった事と 言葉遣いが難しくて話は基本頭に入ってこず 時折輝く格好いい言い回しにうっとりしたり 変に共感したりしていた ほんとにニュアンスだけの読書 でも、読んでて何か救われていた気はする 自分を道化師のような者だという表現に 二面性が激しい私はぐっと感情移入させられた 感情移入したわりにちゃんと話覚えてないのだけど

        • 「東京日和」荒木陽子 荒木経惟

          大半が写真なので一瞬で読了。 一瞬で号泣。 アラーキーといえばヌードを撮ってる鬼才のイメージしかなくて 女性モデルの虐待告発のニュースも記憶に新しい クレイジーな芸術的なヌードを撮るカメラマンで 割とサイコな、芸術に魂を売った、というか 血も涙もない怖い系の人、と思ってたんだけど この本には、生前の陽子さんとの仲睦まじい様子が写真と陽子さんのエッセイが綴られていて 陽子さんのエッセイにもアラーキーの撮った写真にも愛情が溢れている こんなに温かい写真も撮る

        りん+M 大人の社会見学 「肌縄絵」

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          「ボクたちはみんな大人になれなかった」燃え殻

          ボクたちはみんな大人になれなかった 完全にジャケ買い 1時間ちょっとで読了。 緩くしみじみと良かった。ゆるエモ。 40歳過ぎてもFacebookで元カノを検索してしまう男の性 安いラブホテルで抱き合うばかりの若いカップルの休日 買い物や映画や遊園地に出かけるデートをバランスよくしていくキラキラカップルよりも なんだか不器用で切実な感じがして良い 大好きな90年代の音楽や映画がちらっと出てくるのもたまらない 個人的に作中に出てくる「デロリアンで戻りたい日」

          「ボクたちはみんな大人になれなかった」燃え殻

          すやすやぴーのとろとろした眠気

          私は眠るのが好きだ だからアカ名に後ろにすやすやぴーとつけている すやすやとか言ってると 赤ちゃんが産まれた友達の家に遊びに行った時の事を思い出す 大体赤ちゃんは遊びに行ったところでそのうちの大半の時間寝ている せっかく見に来たので近くに寝転んで 頬杖をついてそれを眺めていると 眠気が伝染してウトウトしてしまう 私は過去二回人の家の赤ちゃんの隣で昼寝をかました事がある 赤ちゃんのあったかくてとろとろした眠気の感染力には負ける 寝るのが大好きなのでお休みの日

          すやすやぴーのとろとろした眠気

          りん+M 大人の社会科見学 絶滅間近のSMショーパブ

          Mさんと焼き肉後、SMバーへ。 演目はポールダンスと緊縛ショーの二本立て。 超セクシー衣装のお姉さんに案内されて席へ着く。 ドリンクを頼んで少し人間観察。 カップルや男女混合のグループがいて、お客さんの女性比が高い。 SMショーを観てみたい女性って結構いるんだなーなんて思ってると 林檎ちゃんの「ギャンブル」がかかって真っ赤な花魁風着物のお姉さんが赤い傘を回しながら妖艶に登場。 うっとりした表情でポールダンスが始まる。 着物の羽織がヒラヒラして綺麗で、それを脱ぐ

          りん+M 大人の社会科見学 絶滅間近のSMショーパブ

          「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也

          「意味がない無意味」を買いたくて書店に行くも 扱いなくあったこちらを購入。 かなり読みやすい。 深く勉強するためには物事を俯瞰して見るメタ視点をもつ事 周りと違う角度からツッコミを入れること それをするという事はその場のノリと流れをぶち壊す事 (端から見るとイタイ奴になる) これを繰り返して一周違ったノリでその場に新たな流れを起こす事 そしてその頃には今までのノリにノレなくなっている自分がいる事。 これ学者さんとか経営者だと突き抜けていいと思うんだけど

          「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也

          「貧困とセックス」中村淳彦・鈴木大介

          「貧困とセックス」中村淳彦・鈴木大介 ひと昔前は裸になれば生活くらいできたのに今はそうはいかない。 風俗にもAVにも若くて綺麗で頭のいい子がどんどん入ってくる。 彼女達は自分の価値を知っていて 高く売れる若いうちに体を使って稼ぐ。 貧困層の女性の居場所がなくなり 風俗がセーフティネットの役割を失っていく…。 ひたすらツラい。 大学基準でいくと 一流大学の子は 早い段階でさっさと風俗で稼ぎ奨学金という借金地獄を回避 Fランク校の子は 大学のキラキラ教

          「貧困とセックス」中村淳彦・鈴木大介

          ヒステリーな大人達と「彼氏彼女の事情」

          実家が貧乏で小学生の頃給食費の締切が守れなくて 毎月給料日まで待ってもらっていた 4か5年生の時の担任がヒステリー女で クラス全員の前で立たされて毎月ヒステリックにそれを責められ続けた1年間は辛かった 私を責めてもお金は出てこないのに 陵辱され続けたお陰で心は逞しくなった気がする 今思えば先生が立て替えてくれてたのかもしれないし この件で先生が家に電話をかけてきて うちの母が先生を越えるヒステリーで もううちの子は学校に行かせないとか喚いていたので 私

          ヒステリーな大人達と「彼氏彼女の事情」

          「ミルク・アンド・ハニー」村山由佳

          今夜はブギーバックをイヤホンで聴きながら 本屋をうろついていたら、歌詞にそのまま出てくるミルク・アンド・ハニーのタイトルを見つけて手に取る 著者・村山由佳 昔から好きな作家で、これは買うしかないと。 タイミング的にも運命を感じてしまった。 500頁を超える長編なのに2日で読んでしまった 「ダブル・ファンタジー」の続編だった そして私の人生と重なりすぎて唖然… 共感の嵐だった 母との確執、性の冒険の繰り返し、男性へののめり込み方、女の浮気を知った後の男の反

          「ミルク・アンド・ハニー」村山由佳

          「コタローは一人暮らし」津村マミ 強くなるしかなかった子供

          漫画喫茶でこの本に呼ばれたような気がして手に取る 「アパートの清水」に突如、コタローという4歳の少年が引っ越してきた。なんと彼は一人暮らし・・・!しかしながら妙に生活力があり、むしろアパートのちょっと駄目な隣人の大人たちよりも余程しっかりしていて!?そんなコタローのちょっとずつ明らかになる過去に、皆が心を震わせていく・・・笑って泣けるアパートメントコメディーの開劇!! ネットで見つけたあらすじを引用。 コタローが自分の宝物を集めてアパートの部屋で展覧会を開く、という

          「コタローは一人暮らし」津村マミ 強くなるしかなかった子供

          「風に濡れた女」塩田明彦

          朝から映画続き。 風に濡れた女っていう邦画を見た。 以前からネットで見かけて気になっていた 製作開始から45周年を迎えたロマンポルノのリブート・プロジェクトの1作。 過去から逃れるように都会の喧噪を避け、山に建てた小屋に住んでいる男。 彼の前に自ら自転車で海に突っ込み、濡れた肢体を惜しげもなくさらす若い女。 野性的な生命力に満ち溢れた女の破天荒な行動の数々に翻弄される男。 すごいテンションの人ばかり出てきてとてもエネルギッシュ。シリアスに始まるコメディ。

          「風に濡れた女」塩田明彦

          「デジタルネイチャー」落合陽一

          Twitter始めたばかりの頃のツイート 近所の本屋はしごしても置いてなくて 名古屋駅まで行ってやっと買えた! まえがきしかまだ読めてないけど 今のところ難しすぎてよく分からない(笑) 装丁かっこよすぎて手にしただけで謎に興奮してる 当分の間宝物だ(2800円もするし) 十分に愛でよう。 数日後 デジタルネイチャーやっと7割くらい読めた コンピューター・AI----人 コンピューター----AI----人 だった事に目から鱗。 機械にうとい私は

          「デジタルネイチャー」落合陽一

          「娼年」「逝年」「爽年」石田衣良

          石田衣良の娼年、逝年、爽年 3冊一気に読んだ ずっとセックスシーンばかりなのに 清々しくて優しいのが不思議 性はこんな風に美しく語られるべきだと思った この本の中に一般的な形ある恋愛は出てこない 括りがないからこその純粋な魂の揺れがある セックスは魂がぶつかる(触れあうだったかも)瞬間っていう言い回しが素敵

          「娼年」「逝年」「爽年」石田衣良

          昔地下鉄のホームで知らないおじさんに渡された金ピカの受話器

          二十歳くらいの時、地下鉄のホームで電車待ちをしていた。 近くにいたおじさんが大きい声で電話してて ちょっとうるさくて振り向いたら 金ピカの受話器を当てて話をしているおじさんが… ってここは外だぞ… 受話器のコードを見るとおじさんの古くさいスーツのポケットに繋がっている 私は電話するおじさんを唖然として見つめる(もう目はそらせなかった…) しばらくして電話を切ったおじさんはこちらを見ると 「欲しいか?」 私はなんかやべーと思いながら頷いた おじさんはポケ

          昔地下鉄のホームで知らないおじさんに渡された金ピカの受話器