「ミルク・アンド・ハニー」村山由佳
今夜はブギーバックをイヤホンで聴きながら
本屋をうろついていたら、歌詞にそのまま出てくるミルク・アンド・ハニーのタイトルを見つけて手に取る
著者・村山由佳
昔から好きな作家で、これは買うしかないと。
タイミング的にも運命を感じてしまった。
500頁を超える長編なのに2日で読んでしまった
「ダブル・ファンタジー」の続編だった
そして私の人生と重なりすぎて唖然…
共感の嵐だった
母との確執、性の冒険の繰り返し、男性へののめり込み方、女の浮気を知った後の男の反応
そういう時そうなるよねーっていうあるあるで溢れてた
儚く美しい一瞬や刹那的な悦びの表現も最高だった
これが村山節って言われてる由縁なのかな
自分が感じても口にしたら相手がひくんじゃないかって思う気持ちを代弁してくれてるようでスッキリ
村山由佳といえば小学生の時に青のフェルマータを初めて読んで好きになって(これで読書感想文書いたら賞もらったな)中学高校と引き続き読み漁っていた
10年経ってアラサーになって作風変わってるのに今も夢中で読めるってすごい
ピュアな話もダークな話も読み手に伝えようとする熱量がすごい
世間では白村山と黒村山と呼ばれているらしい
この人の二面性はどちらも好きだし、すごく共感してしまう
そして自伝的なのかそうでないのかは分からないけれど
黒村山の作品は自伝的と世の中では言われている
ハードな内容の為に叩かれながらも
きっちり書き尽くす彼女の強さや覚悟をとても尊敬している
私もそんな逃げない女になりたい
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