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ブロック機能と「どくさいスイッチ」

ドラえもんの道具に「どくさいスイッチ」というものがある。気に入らない人間をこの世から抹消してしまうという怖ろしい道具なのだが、作中、のび太は全人類を消してしまい、電気も使えなくなった中、夕陽を浴びてひとり寂しくラジコンで遊ぶ。種明かしとしてはこの道具、独裁者を懲らしめるための教育的な道具だったという、確かそういうオチだった。あんまり人様を邪魔者扱いしちゃいかんのである。

なぜこんな話をしているかというと、LINEとかSNSのブロック機能がモロにこの道具やんけじゃん、と思ったんですね。ことにFacebookなんかすごいですよ。ブロックしたかされたかすると、お互いにFacebook上には存在しないものとしての取り扱いになる。お互いが完全に消える。このプログラムの上ではドラえもんの道具が実現してるんですね。

LINEも似たとこはあって、ブロック機能はくっついている。ただこちらは完全には消えなくて、連絡こそシャットアウトできるものの、相手に履歴が残ったりなんだりはする。Facebookよりはソフトな断絶である。

ここからは愚痴です。書かせてください。

先ほどそのLINEのブロック機能を使いまして、相手はガキの頃からの友人なんですが、いや何、こんなに腹が立っていては精神衛生上よろしくないと踏んで、ちょっと俺の人生からお引き取り願った。すごかったですよ。なんか異動があって落ち込んでて、こちらはドトールで愚痴を延々と聞いて、「社内ヘッドハンティングじゃね?」「使えるから引っ張られんだよ。有能なんだよ」とか答えてたんですけど、もう会話しながらずっとスマホ見てるわ「なんで一部上場企業でこんな目に遭うんだー!」と絶叫するわで。知らねーよって話。目先のカネだけ追いかけて生きてきただけじゃん。雇用契約と預金通帳だけがお前の誇りじゃん。他に何もがんばらなかったじゃん。自分を磨くの怠ったじゃん。だから成長しなかったじゃん。じゃあ人間として魅力ないじゃん。そんなやつ、もう、ダメじゃん。

と、そのような真っ黒な思いがあたくしの頭に渦巻いてしまって、これが本当に脳の健康に悪いので、ぷっつりとブロックしたという、そういう愚痴なんですけど。

最近フォロワーさんが減ってきてて、こんな記事を書いたらまた減るんじゃないのとは思いつつ、しかし書かずにおれなかった、あたくしの「どくさいスイッチ」つまりブロック機能の話でした。

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