読書ログ1 『積ん読の本』 石井千湖
わずかな読書量を嘆くよりも一冊でも多く読もう、と思い立ち、レビューを上げる上げると騒いでいたところもあり、ひとまず一冊目をやってみようと。ついでだからシリーズの記事にしてしまえと。見られていれば強制力が働くから。そういうわけで読書ログと題して読んだ本について、たぶん不定期だけどなんか書いていきます。どうぞよろしこ。このシリーズの表紙は金井の本棚の一部です。
一回目はこちらから。
『積ん読の本』 石井千湖
これは見かけたときに予約しておいたもの。いま発売から一週間といったところですか、ほやほやの本。なぜこれを買ったかというに、あたくしもまた積ん読を抱える身なもので、何か安心感とか心得とかヒントとか、そういうのを求めていたと思う。読んでみればほっとしましたね。あ、積んでもいいんだと。
積ん読肯定派とそうでもない派など、なんの派にせよ偉大な読書家であるところの十二人に、その積みっぷりを写真で見せてもらいながらインタビューを読んでいくという形。リビングに本、仕事部屋に本、廊下に本、階段に沿って本などなど、積まれた本たちからすさまじい熱量が伝わってくる。みなさま積ん読に何か信念があったり自戒があったりとたいへんなのだが、わりと収納には悩むようです。何千冊持ってるのかわからないけども、写真が載ってるとはいえそれはごく一部の本だろうし、本にまつわる根本的な話として置き場をどうするのかというのはだいたい共通しているのかしら。
読書論としてもしっかり読めると思う。積ん読を語るなら読書についても当然語らねばならんもんでしょうし、そもそもどうやら積ん読それ自体もひとつの読書法でありそうだ。この本はひとんちの本棚を見るのが好きな方、読書が好きな方、おのが積ん読に悩む方、そういった方々にマッチするでしょう。
積ん読は百年以上前から日本で発生していたものらしく、現代の読書家諸氏がいろいろ積んでいるからといって別に新しい話ではない。今日もどこかで本は積まれっぱなしでほこりをかぶったりしているでしょう。
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