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ときどき思う。俺には別の生き方もあったのではないか。たとえば中学時代からの友人Mのよう…
向島に知り合いの仙人がいる。といっても別に不老不死だとか仙丹を作ってるというわけではな…
ただ生き延びるために嘘をつくのはいけないことでしょうか。私は生きたかっただけなのです。…
まったくこの町というのは嫌なものだ。およそ洗練というものがない。コンビニに行けば独り言…
Jが死んだのはあいつが二十六歳だった夏の日で、そんな人生がどういう物差しで長い短いと決…
ジャケットを羽織り、ハットをかぶっていて、手にはステッキを持って歩く。その姿は忘れがた…
そのとき、友達はディズニーランドの裏方として札束をカゴにぶち込んでいく仕事をしていたが、俺はゴミの最終処分場で、悪臭の中、石を拾っていた。 持ち込まれたゴミはベルトコンベアで運ばれてくる。左から右へと流れていくゴミを手で漁って石や鉄を取り除く。それが仕事のひとつだった。軍手も作業着もあっという間に汚れていく。取りこぼした石は右から投げられてくる。右にはこの仕事の先輩がいた。 何も考えずにやれる、というよりも、何かを考えていてはこの作業ができない。ゴミを漁るにも集中
隣県に住んでいた折、同居人が猫を欲しがったので、ネットで引き取り手を探していた家に連絡…