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アドラーを捨てる?

幸せになる勇気 No1 再会

note記念すべき101回目の投稿は、やはり、このシリーズから…

「それはもっと、明るく友好的な訪問になるはずだった」そのようにして始まるのは、2016年2月、嫌われる勇気待望の続編、幸せになる勇気。

しつこいようですが、嫌われる勇気に引き続き、幸せになる勇気の読書感想文、スタートです。

火急の用件

穏やかではない青年の様子を見た哲人が尋ねます。「さぁ、話していただけませんか?」

青年は、あれから3年、大きな変化を遂げていました。青年は、当時勤めていた図書館職員を辞め、母校の中学校で先生として働き始めてしたのです。教職を修めていたのですね。さすが、青年。

「アドラーの思想に基づく教育を実践し、ひとりでも多くの子どもたちに光を届けよう」と思い、「わたしに課せられた使命なのだ。…そんなふうに、火傷しそうなほど燃えさかっていました」と。

イイじゃないですか、青年…。しかし…

「アドラーに失望し、つまりはあなたに失望したのです」となってしまったのです。どうした青年!!

叱責という名の抗生物質

褒めず、叱らず、の誓いを守っていた青年。生徒が試験で満点を取っても褒めず、宿題を忘れたり授業中に騒いでいても叱らない。結果どうなったか…

教室が荒れてしまって…

あぁ、青年、なんてこった。

「安っぽいペテンに引っかかった、わたしが悪かったのです」と青年。結局、どうしたのか…

「言うまでもありません。悪さをする生徒に対し、強く叱る道を選びました。~理性に基づき、教育の最終手段として、”叱って”いるだけです。いわば、叱責という名の抗生物質を処方しているのです」と青年。

青年は、迷った挙句、教育者は諦めず、もしそうであるならば、「アドラーを捨てなきゃならんのです!」と。

見えた、見えたぞ青年!!

本当は、引き留めて欲しいんだろ!!わかるゼ!!

結局、褒めて、叱ってしまいませんか?

仕事ではさすがに過剰に叱るということはないですが、褒めるというのはやってしまう。最近見た王様のレストランに影響されて、センゴクさんみたいに「素晴らしい!!」とか言ってしまう。

家族を叱ってしまう。声を大きく叱ってしまう。

これだけアドラー心理学が好きで、noteに50回も記事を投稿しているのに…

だから、青年のようにそのことを正直に認めながらも、叱責という抗生物質を使わなくて済むようになりたい。

だって、抗生物質使うと、せっかく育てた腸内細菌たちと殺してしまうことになるから。効果は強力だけど、また、一から関係を構築していかなければならなくなる。それはとっても大変なこと。

だから、青年と一緒に、もう一度、哲人に訊いてみたい。

どうすればいいですか?

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