鈴木 郁子(Ikuko Suzuki)

195modèle代表 / デザイナー。学校法人東京モード学園卒業後、デザイナーとして…

鈴木 郁子(Ikuko Suzuki)

195modèle代表 / デザイナー。学校法人東京モード学園卒業後、デザイナーとして株式会社東京スタイル入社。2年間のパリ遊学の後、母校の東京モード学園にて19年間教鞭をとる。2013年195modèle設立。東京と広島を拠点に活動。https://195modele.com/

マガジン

  • 連載「私と女優と人生と」

    • 30本

    女優の姿を通して、「ホンモノの大人とは?真の女性の美しさとは?」をお伝えしていきます。

  • Vivre Ma Vie

    日々の思いや気づきを綴ったエッセイです。

  • 連載「いい映画には理由がある」

    • 17本
  • 巴里日記「クリスティーヌ」

  • 195先生のファッションレッスン

    ファッションに関するアドバイスをお届けします。

最近の記事

“わがまま”がチャーミングになる日 越路吹雪の“ヒトタラシ力”

ある日書店で、少女向けの本に目がとまった。日本の時代を切り開いてきた女性たちを紹介するものである。女性の社会的な活躍の場が今よりもっともっと狭かった時代に、学問を続ける、医師になる、政党の代表になるなど、その“はじめの一歩”が無かったら今日の女の命は違っていただろうと思われる人物ばかりで、熱心に立ち読みをしてしまった。その中に今回の越路吹雪もいた。  初めて名前を知ったのは、ベルばらブームにのって宝塚歌劇に夢中になり、歴代のスター年鑑を読みまくった時だ。当時のスターの舞台化

    • 広島交響楽団を聴きに

       誘っていただいて、 広島交響楽団を聴きに行きました。 ラジオでは、良くクラシック音楽を聴いているのですが、 生のオーケストラは凄い❗️ と改めて感激致しました。 今はなんでもコンパクトになったなって思い出しましたが、子供の頃は 左右の大きなスピーカーの中央のいいところに座って 新しく仕入れたレコードを ワクワクしながら聴いたものです。 針を変えたり、 スピーカーの高さを変えたりもして なんとかもっといい音は無いものかと工夫したり。 そんな音の記憶が蘇って、

      • 195の目指す場所

        来月7月19日で、広島アトリエ10周年になります。 今まで関わってくださいました多くの方々に、お礼を申し上げます。 未知の場所で、こんなにも充実した今日を迎えている事、 10年前は思ってもいなかったです。 全て、出逢えた方方のお陰だと思っています。 はじめの頃は、「フリーなんだからこうあるべき」 「ファッション業界なんだから」 「こんな風に見られたい」など、それまでの癖で 考えたり、計画したり、しそうになったのですが、 死ぬまでにやってみたかったことは、 “素直に生きて服

        • sosの法則?

          SOS そう思ったらそう❣️ 身の回りに起こること、 感性にどう映って、 どう捉えるのか。 毎日瞬間的に何かが動いていて それをどう動いていると捉えるのかって、 実は自分の感性だと思う。 どの時点で動いたって気づくのか それを『良し❗️』って感じて 次を考える。 知らないことは見えないから 多くのことを知りたいけれど その時点での理解力にも限界があって そのこと自体もどう捉えるのか。 もっと広げたいと思う視野と 現実を受け入れる感性。 そう思ったらそう❣️

        “わがまま”がチャーミングになる日 越路吹雪の“ヒトタラシ力”

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        記事

          体内の神秘

          自分にしかわからない 自分の呼吸とか体内細胞の動きとか 最近よく、 腸内環境とかって聞くけれど 腸内環境と気分って ものすごく通じているなって 本当に思う。 体内の声を通じた自分の気分と、周囲の風が宇宙まで自然に繋がるといいな なんて ちょっと思う。

          いよいよ本当に還暦に

          人の年齢は関係ないって思いながらも、 本当に60歳になると どんな感じなのか、とは 気になっていた。 今夜は満月で、 もう少しで誕生日で、 会いたい人がいるって、 振り返るいろいろに 感謝だし、 明日の目覚めからは、 本当に自由にいこうと思う。 2024/05/24になる数時間前

          いよいよ本当に還暦に

          価値ってなんだろう

          今、東京にいます。 広島⇄東京の二拠点生活になって13年め。 初めの頃は、「東京に戻るたびに、違う東京に注目」する自分を楽しんでいた。 少し経つと、“広島の時間と東京の時間(または自分)が別ものだ”と思うようになり、 今では、 移動する前に俯瞰して、 自分と周囲と近い未来をみて、 準備して、気持ちを持っていって、 今から起こるだろう「どこか」に焦点をおいて、 そこでの感性を構築する。 ところが、 ふと、 どこからの俯瞰かわからなくなる時があって、 我にかえっ

          価値ってなんだろう

          継続は力なり

          最近改めて思うこと、それは ひとりひとりの感覚、やりたい事、好きなイメージ、って 本当に違う。 それに加えて、 身体の中の環境や、 今までの経験、 掛け算していったら ますます違う。 だから、 自分の好きな事はトコトン続けるといいと思う。 自分の好き、の先にある事は、やった先にしか存在しない。 ただ、 継続するだけ。 継続は力なり。

          服が好き

          何気なく外を歩いているときとか、 何気なくテレビを見ているときとか、 やっぱり服を見てしまう。 そして表情や動き。 別に観察する気持ちは無くても、 服と動きの連動とか、 次々と見てしまう。 で、 服って面白いなーと思う。 本当はそのひとそのひとの 中身、考え方、生き方が重要なんだけれど、 服に出るんだよなーと思う。 だから、 人間が好きなんだよな。 服はそのひと そのものだのだ。 飾りすぎるのも 選ばないのも そのひとの何かと 繋がっている。

          モノガタリがスキ

          突然ですが、カラオケが大好きな私。 子供の頃、毎日曜日『スター誕生』を自分ごとのように見ていた時代には、カラオケはすでにあったのかもしれないが、多分“カラオケスナック”で、マイクを通じて歌うなんて夢の夢だった。 (その頃は家中の窓を閉めて布団をかぶって、大声で歌っていた) そんな人がたくさんいたからなのか、“カラオケボックス”なるものが出現して、今も健在。 平日だったりすると、かなりリーズナブルに楽しめたりする。 そこで気づいたのが、 「2番の歌詞が良くて泣いてしまう

          モノガタリがスキ

          人生は動いている

          一度ここに記しておかないと、 ずっと頭の片隅に居座る言葉がある。 今日のそれは、 『人生には正解はない。選択があるだけ。自分の選択を正解にするために、これからの自分がある。』 どの分野にも 正解はないのかもしれない。 数学にだって、礼儀にだって。 選択する時の心の在り方が重要で、 その時の自分を受け入れながら、 自分の判断力を更新しながら、 今日も時が過ぎてゆく。

          人生は動いている

          ひだりも使おう

          今年の誕生日で60になるのですが、ふと思う。 やりたい事を優先していれば『急いでやる事は何もない』と。 “効率よく”はずっと前から思考に無かったけれど、 上手くやる、も 短期間にやる、も スムーズにやる、も あまり必要がない。 それよりも、 好奇心に満ちていて、 やっている事が楽しくて、 毎日会える人が大好きだという事。 心身ともに健やかで、 目の前の事に柔軟になれて、 もっといいものにしたいと願う。 100の時までそんな風に。 ならば、 私は右利きなのだが、

          移動が好き

          本当は旅が好き、と 書きたいのですが アトリエでの制作が一番の 楽しみごとであるので、 今は旅を優先にはしていません。 しかしきっと、 毎日違う場所に居たい、 という欲求は、 かなりの強さで 自分の中にあると思います。 だから、 二拠点生活である現在の ひと月二回から四回の移動日は 相当気分があがります。 新幹線か、鈍行列車か、 飛行機か、バスか。 違うことによって、 周囲の人も違うし、 揺れの感じや、景色や音の違い、 自分の中の押されるスイッチの 違いによって、 感じ

          ウソについて・記憶

           子供の頃、 初めての社会生活を知った 幼稚園の頃、 私は常に嘘をついていた。 周りの園児と話す自分のこと 家のこと 昨日のこと、 頭に浮かぶ“こうだったらいいな”を全部 ほんとうのことのように。 とても簡単に 信じてもらえていい気分になるので、 家だとママには叱られるけれど、 外ではこんなに楽なのか❗️と。 しかしそのうち、 この人に言ったこと あの人に言ったこと 全て覚えていないといけないことに気づき 全ての力を ウソの記憶に費やさなくてはいけなくなり こん

          ウソについて・記憶

          眼は心と知識でみえている ジュリー・アンドリュースの眼

          真実のみえる眼がほしい、これは二十歳ごろの私がよく口にしていた言葉。今でもその時の心の感覚や体温を、鮮明に覚えている。親元を離れて自立しようとしていた頃だ。   なぜそんな事を思い出したのか、それは『偉大なワンドゥードル 最後の一匹』(1974年ジュリー・アンドリュース著)の翻訳を読んだからだ。忘れもしない女優ジュリー・アンドリュース主演『メリー・ポピンズ』(1964年ビル・ウォルシュ監督)は、私が映画館で観た初めての映画だ。途中、アニメと実写が合成されて、子供時分には夢のよ

          眼は心と知識でみえている ジュリー・アンドリュースの眼

          今年もいいものに出会いたい

          今東京にいます。 甥っ子の卒業式やいろいろあるのですが、ひとつの目玉は観劇でした。 昨年のある時期、 チケット争奪戦に参戦し (初心者だったからの、たぶん)、 数度のチャレンジの後、 (途中諦めようとしましたが)手にしたのでした。 ある日見た魅力感じるポスターに興味を持っていたところに、友人からも行きたいとの声があって、 そうだよな こんな感じで行動や新しい経験が繋がるのだなって。 痺れる舞台でした。 気になったら 行動しよう。 そして、 新しい良いものにたくさん出

          今年もいいものに出会いたい