湘南動画1Dayキャンプの徹底レポート
動画制作講座「湘南動画1Dayキャンプ」というイベントに参加しました。内容が他に類を見ないものであり、仕事や生活にとても役立つものでした。
以下に要約してレポートします。
・日時:2024年8月4日10時から17時
・場所:七里ヶ浜駅前Caféにて
・講師:ストーリーファースト® 谷川智彦氏
・内容:感動を呼ぶストーリーテリングによる動画制作の方法
講師の谷川さんは、サーファーで、30代前半になってからプロの動画制作を学び始められた異色の経歴の持ち主です。
1本のウェディングビデオに感動し、制作者であるアメリカのメンター(エミー賞受賞者)から直接ストーリーファーストというメソッドを教わりました。
現在、実質的に個人として、法人向け映像プロデュースの仕事をされています。
「下請けの低単価の動画編集者」から「付加価値を生むストーリーファーストの動画プロデューサー」へ変わるヒントを与えてくださっています。
キャンプの概要
湘南動画1Dayキャンプは、単なる技術的なスキルだけでなく、感動を呼ぶ映像作品を生み出すためのストーリー作成に焦点を当てた内容です。
ストーリーテリングにスポットをあてるため動画撮影・編集の実習については、レポートから除外します。
ストーリーづくりの基本について
映像制作におけるストーリーづくりは4つの要素が特に重要です。
1. 映像制作の目的の決定
- 明確な目的設定が、効果的なストーリー構築の土台。
2. 登場人物の選定
- 「夢・動機・独自性」が際立つ人物を中心に据えます。
3. 撮影場所の選定
- ストーリーの臨場感を高める適切な場所を選びます。
4. ストーリーボードの作成
- 視聴者の感情を効果的に動かす物語の骨格を形成。
これらの要素は、感動的な映像作品を制作するための基本的なフレームワークです。各要素が有機的に作用してストーリー力を高めていきます。
1. ストーリー作成のプロセス
このプロセスは、視聴者の心に響く物語を紡ぎ出すためのキーになります。
1. 「夢・動機・独自性」が際立つ人物を登場人物に
ストーリーの核となる登場人物の選択は、全体の成功を左右する重要なステップで3つのポイントを考慮する。
- 「夢」:明確な目標や願望を持つ人物を選び、視聴者の共感を獲得。
- 「動機」:行動の背後にある強い理由や情熱が深みを付与。
- 「独自性」:他と異なる特徴や経験が物語を魅力的かつ記憶に残します。
2. ストーリーボードの作成
ストーリーボードは、物語の骨格を形作る6つの象徴的な瞬間で構成されます。各瞬間は、登場人物の欲望と葛藤を描き、視聴者を引きつける重要な役割を果たします。
1.フック
冒頭部分で、関心を引き付ける重要なパートです。視聴者の興味を瞬時に捉え、「もっと見たい」と思わせる要素を含みます。
2.壁・逆境
障害、対立、壁にぶつかる瞬間を描きます。これは登場人物が直面する課題や困難を明確にします。
3.導入
登場人物が壁を乗り越える決意をする瞬間です。
4.旅路
登場人物が壁を乗り越えようとする際の挫折、失敗、苦難などの試練を描きます。
5.解決
感情的なクライマックスで、壁を乗り越えストーリーが解決する瞬間です。
6.ジャブ
結末部分で、視聴者に行動を促す役割を果たします。
ストーリー作成後のプロセス
1. インタビューの準備
ストーリーの各段階で必要な情報や感情を引き出すための質問を準備。
- 主要な登場人物だけでなく脇役や関係者へのインタビューも考慮。
- 登場人物と事前面談をおこない、家族・仕事・趣味など関心の深い情報を入手しておきます。
- 時系列や重要性に基づいて質問の順序を整理します。
2. 登場人物へのインタビュー撮影実施
リラックスした雰囲気作り
- 登場人物が普段の口調で自然に話せるよう、自然な場づくりをします。技術的な配慮
- ピンマイクを使用して、クリアな音声を録音。
- 背景は、インタビューの内容と関係の深いものにするのが重要。インタビューの柔軟性
- 準備したシナリオを基本としつつ、話の流れに応じて柔軟に質問を追加していきます。感情の引き出し
- 登場人物の感情や経験を深く掘り下げ、視聴者の共感を呼ぶ要素をピックアップ。良質なインタビューが視聴者と登場人物との間に強い感情的な繋がりを作り出し、それが感動的な映像作品の核心となります。
3. インタビュー撮影の実習について
今回、キャンプ場所となったCaféは1Fがサーフショップでその2Fにあります。
お客さんがいる中で女性オーナーに模擬インタビューを実施しました。
7か月前にCaféを開くきっかけとなったエピソード。店のレイアウトやメニュー、備品、商品へのこだわり。ハワイまでBreadづくりの勉強にいった経緯、鎌倉地区で優勝し全国大会に臨むサーフィンへの想いなど切り取りたい瞬間はいくつもありました。
湘南キャンプのまとめ
動画1Dayキャンプでは、「ストーリーファースト」の哲学と企画から撮影、編集に至るまで感動的なストーリーを作り出すための明確なプロセスを学びました。
谷川さんは、「初心者は高価なカメラでなくiPhoneを使って撮影すれば十分」と言います。教え子の中にはiPhone撮影のみで大きな売上をあげている人もいるとのことです。もし、撮影・編集が難しければ外注でも構わないとおっしゃいました。
重要なのは、ストーリーを創り構成する力であり、インタビューで登場人物の魅力を引き出すことです。ここは価値創出の根幹となるパートなので自分でやらないと意味がありません。つまり映像をプロデュースするということです。
映画の予告編の構成や家族や同僚または会社のストーリーを考えることは身近でできる練習です。
繰り返し意識的に練習すれば、徐々に良いストーリーを創出することができるようになります。
独自のストーリー創りこそが個人や会社の魅力を引き立たせるものであり、AI時代にでも生き残れるスキルの一つではないでしょうか。
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では、次回の記事をお楽しみに!
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