ウォーカブルシティの視点で見たヘルシンキ(その2 ベンチ編)
さて、前回から引き続きヘルシンキの話題です。
(唐突なPR)
新潟市では、9月16日から新潟駅前の東大通で、歩道や車道の一部を活用した社会実験を行います。(ふらっとのぞきにきてね)
新潟でも行われている道路活用の社会実験、日本だけでなくヘルシンキでも盛んのようです。
道路の一部にデッキなどを整備するパークレットやベンチやテーブルの設置がそこかしこで行われていました。
この道路活用の社会実験、そもそもなんのためにやっているのかご存知ですか?
色々あるのですが、めっちゃ簡単に言うと「人の目にふれる場所に、ゆっくりできる場所を作ることで、まちそのものの魅力をあげる」という感じです。詳しくは、グランドレベルの大西さんの記事が大好きなので、こちらをご覧ください。
まちは歩いて回ってもらってなんぼ。消費も増えるし、健康になって医療費も減るし、イノベーションも起こる。いいことしかない。
でも、人は歩いてるとだいたい500mで疲れちゃう。そのタイミングでやすめる場所があると人は続けて歩けるし、座っているときに誰かに出会ってコミュニケーションが生まれるかもしれない。
そもそも人は人を見るのが好き。ベンチを置くことで座って通行人を見ることもできるし、通行人も座っている人を見ることができる。
人が人を呼び、活気が生まれ、まちに魅力を感じるようになる。
うぉー!ベンチ置きたくなってきたー!!
そもそも道路は車や人が通行するもの!という考えだったので、これまで道路を活用することは難しかったのですが、今は道路を使って都市をより魅力的にできないかを日本に限らず世界でも考えられています。
さて話は戻ってヘルシンキ。
日本と明らかに違うなぁと思ったのは、ベンチに併設されている緑の量!
圧倒的に植栽が多いです。それも花のチョイスや植物のチョイスが非常にオサレ。
また、オープンカフェもとっても多い。こちらもグリーンが併設されてますね。
さらにテーブル1つ1つの上にもグリーンやお花があったりします。こういう丁寧な設えが北欧っぽいですね。ちょっとした気遣いが嬉しくなりますね。
ベンチ(と椅子)がまちなかにとにかく多い!
少しでも民地や道路に隙間があれば置いちゃってる感じでした。そしてぜったい植物がセット。
ベンチの配置もよく考えられています。
ほとんどのベンチは人通り側に向かって置かれています。日本人的発想だと、人の目線が気になるので、車道側に向けてしまいがち。しかし、先ほど言ったように人は、人を見るのが本能的に好きなんです。
内気なフィンランド人でもこんなふうにくつろいでいるんですから日本でもこういう視点で整備したいですね。
ベンチはゆったり座っている人、荷物を置いて何やら調べている人、多様な使われ方をしています。
フィンランドを代表するブランド「マリメッコ」のヘルシンキ店の前には、こんなパークレットもありました。
プロモーションにもなるし、これそのものがまちの魅力にもなる良い取り組み!新潟でもプロモーションとまちづくりをうまく融合できれば楽しいまちになりそう。新潟ならどこの企業さんが一緒にやってくれるだろうか。(企業さん声かけてください!やりましょう!)
まとめると、ヘルシンキはグリーン豊富なベンチだらけで最高でした!
ベンチがあると、まちに歓迎されている感じがして嬉しくなりますね。
次回、移動手段編に続く!
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