カタチ無きモノの伝え方
先週末はTRY ANGLEコラボセミナーが、無事終了しました。
三連休で人数は少なかったものの、とても充実した時間を過ごせました。
講師の皆さまと、参加者の皆さま、ありがとうございました!
いつも想うのは…
カタチの無いものを説明する難しさです。
例えばヨガなら、それっぽいポーズって世間に浸透してますよね?
ダンスでも空手でも
筋トレでもヨガでも
何となくビジュアルで伝わるじゃないですか…
それと資格(インストラクター資格や、武道の段位など)も、ある種のカタチと言えるでしょう。
しかし本質はカタチの無いところにあるわけで、そこを伝えるセミナーですから、修了が無いものに修了証を発行しても、薄いものになるので…
普及と本質のバランスは本当に難しいのです。
例えば最近ご紹介している、フェルデンクライスメソッド🔽
名称でイメージ出来る人はかなり少ないはずで…運動のプロでさえ聞いたことある程度でしょうか。
正確に内容を第三者が説明しにくいもので…ましてや一般に、はなかなか分かりにくいジャンルといえます。
ピラティスは普及したけれど…
80年代半ばまでは書籍も、「ピラーテ法」なんていう名前で1冊だけ、翻訳本が発行されていました。
都内にはバレエ指導者の橋本佳子さんが、日本で最初に世田谷あたりでスタジオ出したのが最初のはず(1987年頃?)
当時はリフォーマーのピラティスのみで、NYでバレエダンサーが補助的なトレーニングとして行っていました。
私もミハイルバリシニコフ(昔の超人的バレエダンサー)さんのドキュメンタリー映画か何かで、ピラティスを見たのが最初です。
その後にマットピラティスが日本に入り…
タレントの渡辺麻里奈さんが「ピラティス道」なる書籍を出してから、ブレイクして。
Vシットのポーズで100回呼吸するワンハンドレッドとか、色々なダンスの先生がやり始めました。
私はそれよりも、ヒクソングレイシー(柔術家)さんがやっている、火の呼吸(クンダリーニヨガ・武術ヨガ)の方が俄然好きで…
1分間に200回の鼻呼吸とか、かなりやってきましたね!!
渡辺満里奈さんにせよ、ヒクソンさんにせよ…有名人がやることで、ジャンルそのものに注目集まるから
それだけ認知されるのも早いですよね?
ジャイロトニックも90年代に、私はNYのホワイトクラウドで体験し、とても気に入りましたが…
帰国当時はホワイトクラウド東京がまだなくて、やるチャンスがなかったのです。
それから30年…ダンサー関係にはかなり普及したけれど
あまり一般に知られていないのは、やはり「顔」となる人物がいないからでしょうか?
フェルデンクライスそのものには、これ!というカタチが無いし…
何せ指導者自らは、お手本になりません。
受講者・参加者が自分の内側に手掛かりを見つける(つまり内観)のガイドするのが役割
自我を介入させないので、リーダーシップを意図的に発揮しないのです。
主役はあくまで受講者だから。
言うなれば、カラダのカウンセラーみたいな立場なんですよね。
指導システムはあっても、カタチが無いので伝わりにくいジャンルかも…
コーチングでも、ティーチングでもなく、敢えて言うならカウンセリング?
施術に限りなく近いけど、整体まではいかない…というコンディショニングメソッドなのです。
フェルデンに近いのはアレクサンダーテクニークかもしれませんが
すーさん(葛西 康介さん)によると、アレクサンダーは完全に教師が生徒に指導する…という関係性らしく、そこら辺が違うようですね。
ロルフィングやフランクリンメソッド、マッケンジー法などは、どうなのでしょう?
フェルデンクライスはこんな感じなので、指導者がぐいぐいリードしないから…依存気質の人には物足りないかもしれません。
ただ、めちゃくちゃ効果があります!
TRY ANGLEとして私がご紹介しているのも、その為なのです!
浸透するまで、気長に普及するしかありませんね…
え?その前に私自身の柔芯躰メソッドを売れって?
私がメソッドでやりたいことは、メソッドの普及そのものでなく、その先にある世界…
柔芯躰メソッドとは…
しなやかで芯のある動きの修得を通して、しなやかなカラダとココロに至る「道」です。
私が今現在コラボしてる講師の皆さんも、それぞれが柔芯躰を体現してる人達。
セミナーを通じて、しなやかで芯のある生き方をする人が増えていけば…
世の中がしなやかで芯のある社会になるのでは…?という想いなのです。
ダンス指導者やヨガ講師、トレーナーなど、他ジャンルの指導者が、私から何かを学んで活かしてくれたなら…
目的を果たせる道筋にいますからね!
そもそも目的が、自分のメソッドを売る事なら…コラボなどしてません!
世の中にどれだけ養成コースやら資格ビジネスがあるのか?と思うし…選択肢があるのは良いことだけど
資格発行というのは、資格取得の為、「型」の普及が目的化してしまうので…それは私のやりたいことじゃないし
私が本当にやりたいことは?
これもカタチ(コトバ)で表現するのが難しいので、もう少し具体的になったら、表現しようと想います。
今は私のアタマの中
TRY ANGLEというのはセミナー活動だけじゃないので、これから少しづつカタチにしていきます!
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