踊りを創るという仕事
ダンス指導者と振付家は、似てるけど違います
例えるならば…
国語教師と小説家の違いに似ていますね
指導者が振付する場合(発表会・ショウケースetc)は
生徒の成長の為のテキスト…という意味合いも大きくて
作家性で振付するのと
指導者で振付するのを
上手く切り替えないと
立場は指導者なのに、作家性を押し付けて、生徒を潰したりすることに…
逆に作家であろうとするならば…
ダンスナンバーという概念で、○○風という既存のパターン(スロージャズとか…)にはめることは、止めるべきですね
オリジナル作品であるなら、○○風というだけで、既存のパターンに寄せた創りであり、純粋な創作からは遠のきます
また作家というより…
クリエイティブスタッフとしての振付師は、クライアント(演劇なら演出家)のプランに沿うことが求められます
私もイベントや演劇、映画などの振付をしてきましたが…
ある意味、作家としての自我を抑えて、作品のゴールに向かわなくてはなりません
野球でいうなら…
演出からプロデュースまで総指揮する時は、監督(もしくはGM)で
スタッフとしての振付師はコーチの1人みたいな存在ですから
踊りを創る仕事でも、実に様々なので…何がしたいことなのか?
思考の切り替えが出来ないと、良い仕事になりません
これはカメラマンに似ているかも…
報道(戦場など)ドキュメンタリー、自然や風景、料理、ファッション、鉄道、人物…それら対象などにより、カメラマンにもタイプがありますから
踊りを創る…という仕事も
描きたい世界
踊りたい音楽
求められるモノ
それぞれ違うので
結構そこら辺ごっちゃになる人、多い気がします
自作の振付を踊るダンサーは…
作者としての客観性と、踊る主体性のバランスが取れないと…良い創作は出来ません
こういうことを指導する様なセミナー開催したいけど、多分ニーズは無いですね笑😆
昔、専門学校の授業で実技と別で「舞踊史」も担当したことがあったけど…
実技で疲れてる生徒達の中には、大事な話しをしても寝てしまう子がいたり笑
まあそんな子達でも、10年もしてプロとして活躍しているので、物事は時とタイミングなんでしょう
ダンスのプロでもダンサー、振付師とインストラクターを兼務してる人が多いし…
やりたいこと
求められること
がマッチするのが
仕事としてのやり甲斐に繋がりますからね
あとフィットネスクラブについても…
ダンス系フィットネスの振付は、アートではないけれど…
参加者が楽しんで運動し、健康効果を出しつつ満足度もある…という意味での振付をするわけですから
ちゃんとそのジャンルのプロでないと、良い仕事は出来ませんよね?
プロ思考のダンススタジオなら、簡単過ぎると飽きられる振付が…
フィットネスの現場なら、覚えやすくて楽しい!ということにもなるわけで…
レッスンテキストの振付でさえ、現場によってニーズは違うのです
これもクリエイティブの在り方は、求められる現場次第ということ
フィットネスクラブには
プロダンサーが仕事の現場として、ダンス系フィットネスを指導する場合と
初めからフィットネスとして、ダンス系プログラムを覚えている人が混在しているはず
私は10年くらい前に、約2年ほど恵比寿の某フィットネスクラブで、柔芯躰メソッドを指導しました
初めてのフィットネスの現場で、🈲事項が多く…ストレッチでも接触はアウト
セレブ向けのクラブでしたから、施設は素晴らしいけど…会員さんはお金持ちマダム中心でした
良い経験になりましたが…
会員さん同士の見えないバチバチ感があって、全員に一声掛けたりと…サービス業でした
私的には上達や深めるレッスンがしたかったけど、参加者でそこを求めてる人、ほぼいません
まあそれでも楽しんでくれれば…という想いでやりましたが、方向性合わず辞めました
指導者になるとしたら…
現場で何が求められるのか?を良く理解しないと、躓くことになるでしょうね
私はお金持ちに媚びたサービス業したいわけでないから
当時関わっていた事務所の紹介で受けた仕事だけど、その事務所も辞めました
今はやりたいことと、求められることのバランスが取れているので、1番楽に生きています
椅子に座って、口だけで指導する先生にもなりたくなかったし…
だから今も学び続けていて、特に空手(プラス武術の養生)やヨガもライフワークとして取り組んでいて…
日々充実しているので、これからの自分が楽しみです!
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