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「腸整力」と「瞑想力」

先日、TRY ANGLEで共にコラボセミナーをした武術家・岡部武央さんのヨガ&瞑想レッスンに参加しました。

岡部さんのガンプーヨガ
丹田を意識した基本功

ヨガは、これまで色々受けた経験がありますが…

様々な先生のスタイルに触れた程度で、腰を据えて一つの流派を学んだわけではありません。

ハタヨガとかアシュタンガヨガ、火の呼吸の武術ヨガ(クンダリーニヨガ)、それからハンモックヨガ…など。

ダンサーとしてのカラダ創りの為、学んできました。

バルセロナで三点倒立
武術ヨガ〜火の呼吸
ケン・ハマクラ先生のヨガ体験

実は今回、岡部さんのヨガ&瞑想クラスに参加して…
意識だけが懐かしい追体験をした様な、不思議な感覚に陥ったのです。

私がヨガを初めて指導を受けたのは、1993年…成瀬雅春先生から。

成瀬雅春先生の速歩


当時、人気絶頂のダンスカンパニー主演ダンサーだった私。

当時モノクロが舞台写真に多かった。
公演プログラムより

大久保のグローブ座という劇場で、1週間公演の楽日に、前半シーンのザンレール(空中の2回転)着地で、リノリウム(バレエシート)の汗にシューズが滑り…足首を痛めました。

そこからしばらく出ずっぱりで、舞台袖にハケられず…

足首が倍くらいに腫れながら、脂汗をかきつつ本番を終えたのは、1992年の10月下旬のこと。

捻挫としてはかなり酷い損傷で、人生初の大怪我。

その本番がカンパニーを退団して、フリーとなる前のラスト公演でした。

ベストな体調でやりきれなかった悔しさと、怪我の不安に襲われつつ、松葉杖で実家に戻ったのです。

怪我の前までは、開脚ジャンプを16連続で跳べたのに…
足を床に着くだけで激痛。

家では横になり、天井を見つめる日々。

整形外科は湿布だけで、治療してくれませんから…

鍼治療にMART磁気療法、カイロプラクティックなど…
当時、出来ることは何でもやりました。

そこで…自然治癒力を高めるべく、ヨガを学ぶことを決意。  

深い呼吸で血流を良くすれば、回復が早まるのではないか?と思ったのです。

沖ヨガの沖正弘先生の著書「ヨガの喜び」を読んで、かなり衝撃を受けた影響もありましたね。

昔のヨガはフィットネスでなく、能力開発でしたから。

沖先生の著書「ヨガの喜び」

炎症も治り、松葉杖を使わずに出歩ける様になってから、リハビリ(&自主トレ)で使用させていただいたのが、荏原中延のサンパークスタジオ。

五反田から東急池上線に乗るので、成瀬先生のスタジオが通いやすかったのもありましたね。

五反田駅前のデバインヨガクラブで、成瀬先生の指導を受け始めたのですが…

ダンスレッスンみたいなアクティブな空気感でなく、ゆったり穏やか。

先生自身が仙人みたいな感じですから、舞台でバリバリ踊る私とは、時間の感じ方が違っていて…どうもアウェーな感じ。
(先生は歓迎してくれてました)

当時1日30本近くタバコを吸っていたので…片鼻呼吸で肺が苦しくなり、速攻で禁煙。

深い呼吸をするのに、咳き込む様では意味がありませんからね。

以来30年以上一度もタバコを吸っておらず、禁煙はヨガのお陰です!

ただ当時は、バリバリの現役ダンサーモードなので…

ヨガのレッスンでも「何かをする」「頑張る」思考しかありません。

アーサナで呼吸しながら、自分をただ見つめる…というのが、若かった私には退屈で飽きてしまうというか(笑)

成瀬先生が「空中浮揚」で有名な先生だったので、もし練習して自分にも出来たなら…

「空中で10回転出来たら、世界最強のダンサーだ!」なんて妄想していました笑

でも先生は見せてくれないし…
空中浮揚のことを聴いても、ニコニコして教えてくれません。

そのうち怪我も治り、ヨガクラブを辞めたのです。

見た目が30年変わらない、成瀬雅春先生


スタジオで練習していると…普通にルルベ(つま先立ち)出来る様になっていました。

怪我を忘れて動くことに集中していたんですよね。

そこで気付いたのは…
完治とは、怪我や不調箇所を意識すらしなくなった状態。

思考が怪我した部分に捉われなくなったから、回復が早まったのでしょう。

30年後の先日…
岡部さんのヨガレッスンの最中、突然に当時の感覚が甦りました。

岡部さんと押上のスタジオにて

「あれ…今どこだ?俺は今、五反田?いや!押上のスタジオだ…」という不思議かつ懐かしい感覚。

瞑想状態に入り込めていたのでしょうね。

ヨガと瞑想は別ではありません。
(今はフィットネスヨガ=カラダと、マインドフルネス=ココロに分かれていますが…)

ゆっくり動きながら深く呼吸しつつ、カラダとココロを内観する時…自然に瞑想状態になっていたのです。

30年前もヨガで自分に向き合ったからこそ、怪我の回復を早めたのだ!…と理解出来た瞬間でした。

生きる

息(いき)る
と言うけれど…

時を超えて「昔の自分と対話」した様な、不思議な感覚。

仏教(法華経)では「宇宙は無始無終」と言います。始まりも終わりもないのだ…ということ。

つまり全ての時間、瞬間は同時に存在している「並行宇宙」。

マルチバースやパラレルワールド
宇宙は人智を超えています。
まだ読んでいない本ですね。

私はデジャヴや明晰夢を良く観るけど…覚醒した(起きている)状態で、30年前の自分とシンクロした不思議。

すーさん(TRY ANGLEの講師・葛西康介さん)が言う、アウェアネス(気付き)とはこれなのかな?

気付きや悟りは特別なことじゃなくて…

常にそこに在るのに「見えていなかったもの」に気付く…ということかも。

空気や電気も磁気など、見えなくても常に存在しています(後でもう一度書くかも…笑)

その存在が当たり前過ぎて、日常私達は意識していません。

人工的ノイズが無ければ…
本来の自然は、実に様々な音を発していて

そこに気付くのも瞑想の効果。

但し、思考だけで(つまり観念的に)瞑想しようとすれば…"迷走"して意識が力みます(笑)

呼吸とポーズを手掛かりに、地球のシューマン共振と、心身を同調・共鳴させる…

それが瞑想の本質かもしれません。

瞑想のイメージ

岡部さんのリードはとても穏やか。ゆったりと時間が流れていくし、そもそもリードというコトバも違うかな…

あくまで参加者に寄り添う姿勢で、本人の気付きを見守る感じ。

アーサナは多くありません。
それを呼吸とともに、ゆっくりじっくり…

展開速度は各駅停車どころか、徐行運転モードで「等速度を保つ」のが良いんです。

等速度を保つことに意識を向けると、余分なものが消えて集中モードに入るから。

丹田(ヨガ的にはチャクラ?)を中心に、鍛錬・養生・瞑想が同時に出来る為にも、等速度が大切です。

しかしこのヨガは、これまでのヨガ体験で最もスローペースですね。

インドの空気を、押上の地で感じられたのも…岡部さんの人柄による空気感。

これが成瀬先生の空気感と同質でした。だから30年前を追体験出来たんです。

その最中の自分は、眠る一歩手前。気を抜くと前にバタン!と倒れそうで…笑
だからギリギリ覚醒をキープしていました。

内臓が動いたから柔軟性も高まり、合蹠のポーズで過去最高に前屈出来たり…

側屈のストレッチや両脚の内外旋でも、腸腰筋からの繋がりを感じられました。

カラダの変化も大きかったけれど…
1番の収穫は…やはり気付きです。そして肚が出来たこと。

肚が決まると、中身が動き外側は勝手に緩みます。

インナー・アウターという筋肉だけの問題じゃなくて、意識を含めた芯の充実。

だから外側が緊張する必要が無くなり、自然とリラックスするんですよね。

武術的な基本功でも同じ。
肚から等速度で、循環を感じながら動くこと。これも瞑想的。

地球の揺かごを感じ、根源的な安心感を得られるから、眠くなる。これ睡眠障害の人は"絶対に"やるべきです!

ストレスや不安で、常に交感神経優位だと眠れません。

そこで薬の世話にでもなったら?益々眠れなくなり、依存症になる悪循環。

それが心身共に不健康の素!

岡部さんとの今後のコラボテーマは「免疫力」向上です。
これは「腸整力」ともいえるもの。
やるしかありませんね!

最近TVで観たけれど…
染色体の末端にある「テロメア」の長さが、細胞の寿命に関与しているそうです。

テロメアが長いほど、若さを保てて、短いほど寿命が短くなるのだとか。

テロメアの長さが細胞の寿命に関与していて、短気やせっかちでは寿命が短くなるようですね。

おそらく呼吸やメンタルと寿命は大きく関連していて…

穏やかでストレスが少ないと、良く眠れるし深い呼吸が出来て、循環も良くなり健康になる。

焦ってストレスフルだと、呼吸も浅く眠りも浅い。循環は当然悪く、健康を害しやすい。

ということなんでしょうね。

過食や飽食も良くないのは、ストレスを食べることで埋めても…消化にエネルギーを使い過ぎて、内臓が疲弊するから。

だから昔から、腹八分目が良い!と言われるのです。

岡部さんは滝行の後…食事量は変わらないのに、体重が3キロ増えるそうで…

大気中のエネルギー(ヨガでいうプラーナ=氣)が満ちてくるから…と言ってました。

それ…信じられます!

私は感覚過敏(HSP)なので、静かな場に行くと神経が休まるからか…ご飯が美味しいし!

都会にいると甘いものを欲してしまうけど、自然の中では欲しくありません。

カラダが求めておらず、脳が求めていただけ…
全ての依存症は、脳の問題と言えます。

ギャンブル依存なども、報酬系ホルモンが分泌される"脳の癖"。

飲酒・喫煙も同じで…健康に悪い習慣をカラダは求めません!
やはり脳の癖なんです。

自慢ではありませんが…
15年吸ったタバコを止め
30年飲んだ酒も止められたのは

私には踊る歓びがあったから。

今は多少の甘いものを食べても、全く太りません。

ちゃんと循環しているからです。

カラダが不必要なものを削ぎ落としてくれるので、快眠・快便で快適です。

私は「丹光」も子供の頃から普通に視えていて…

目を開けても閉じても…
焦点を合わせると、光の素粒子みたいな粒が視えるのです。

光の粒が波の様に動く感じ

岡部さんも視える人で…空間に、縦の筋が視えると言ってましたね。

「丹光」も色や形状が人によって違うらしく…オーラみたいなもの?(似非スピは嫌いだけど、他に言い方が見つかりません)

「丹光」が視えるのが普通で育った私にとって、あくまで自然なだけ。

空気や電気・磁気は見えないけれど、確実に存在しますよね?(やはり再度書きました笑)

他人に見えないものを、自分は見えていたり…
自分に見えるものが、他人に見えていないこともあるでしょう。

良いんです…。

同じ風景も写真家や画家によって、全く違う作品になるのは…
撮る技術・描く技術以上に、見え方の違いだから。

人は違って当たり前。

それに気付けば、人間関係で要らぬストレスも溜めなくなるはず。

だから瞑想はとても良いんですよね!

ヨガやジョギングなど…
動きの実感を伴いながら、内観出来る「瞑想的生活」をお勧めします!


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