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チョコレートの漢方的食べ分け


一昔前まではチョコレートといえば甘いモノというイメージでしたが、最近は苦いチョコレートもよく知られるようになりました。
 
単純に、味覚的な好みで甘いチョコレートと苦いチョコレートを食べ分けている人もいると思いますが、目的別に食べ分けている方も多いのではないでしょうか?
 
甘いチョコレートは、ちょっと疲れている時や自分へのご褒美。
苦いチョコレートはおもに健康のため、というように。
 
実際に、甘いチョコレートは砂糖が多く入っていることから、カロリー補給に適しています。対して、苦いチョコレートには食物繊維やカルシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれるカカオが多く入っています。また、カカオポリフェノールには、抗酸化作用のほか、血圧低下作用や動脈硬化予防の効果があることが知られています。
 
チョコレートの「甘さ」と「苦み」。これらの味の特性を漢方の考え方で紐解くと・・・
 
漢方の元となる中医学には、モノの味によってカラダに対する作用が異なるという考え方があり、甘い味は元気を補うエナジーチャージの働き、一方で苦い味には熱を取り去るクールダウンの働きがあります。
 
つまりチョコレートを食べてひと休みするとき、疲れ果てて電池切れ状態なら、元気を補う働きの甘いチョコレート。空回りでオーバーヒートしてしまっているときや頭がカッカしてショートしそうなら、クールダウンの働きの苦いチョコレートが効果的です。
 
ただし、やはり食べ過ぎ摂り過ぎには注意が必要です。
まさに「腹八分目に医者いらず」・・・ですが、一方でこんなことわざがあります。
 
「好物にたたりなし」
 
好きなものを食べている時は、幸せな気持ちになります。そして、この心身の心地良さがよい脳内ホルモンを生み出すので、好きな食べ物は少しぐらい多めに食べても病気になるようなことはないと言われています。
 
そこで試されるのは、あなたの大人としての分別。
 
自分の体調や気分、シーンによって甘さも苦みもその量も、バランスよく愉しめてこそ、「ナイトチョコレート」のような素敵な大人のたしなみを味わえるのではないでしょうか?

参考資料
日本チョコレート・ココア協会 (chocolate-cocoa.com)

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