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〜休学で感じたことを形に〜 うつと周りの私たち

始めようと思ったキッカケ

当事者向けのイベントって聞いたことないな。
調べていないだけで、調べたらたくさんあるかもしれない。

けれど、もし少ないとしたら、やってみたい。

軽度うつから回復してきた10月ごろ。
ふと、そう思った。

そして、それはうつ当事者の周り(親、友人、同僚、上司)に向けたものにしたいと。

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自分の生きることに価値を求め、自分にはないと否定し続けていた。
独りで考え、独りで出し続けていた。
確かな証拠などもちろんなく、ただ漠然とそう思い込み、信じ込んでいた。

A or B、生きるか死ぬか。そんな考え方だった。
その中でも、生きていたいと、ただそれだけは思っていた。
価値など、今現在持ち合わせてなんていないけれど、生きてはいたいと。

その願いを持って、この1年間イベントを周った。
生きる手段を見つけるために。


結果。手段は手に入れていない。

けれど

たくさんの人に出会えた。
彼ら、彼女らから多くの言葉をもらい、多様な価値観を、生き方を教えてもらった。
それらは独りで考え、信じ込んでいた価値観を壊し、今の状態でも生きていても大丈夫という安心感を与えてくた。
一人でも決断する勇気をくれた。

だからだろう、うつ当事者の周りに向けたものにしたいと思ったのは。

周りの人の良き支えは当事者の未来を明るくするキッカケになる。
今、そう思うから。


登壇者、参加者を通じて

病院、クリニックを勧める前に、アロマやマッサージから勧める。
それでも改善しないなら内科へ。といったハードルの下げ方の話や

言葉かけとして大切なのは、
かけた言葉で相手が傷ついていないか確認したり、意見をただ伝えるのではなく本人が考え、選ぶことができる問いを投げかけるのが大事といった話

他にも、当事者に働きかけるより周りの環境を変えたほうが良い場合もある話。
色々な話がでた。皆さん自分の出来ることについて考えつづけている様子。

ただ、裏の思いとして
"「優しさゆえの恐怖感」が一歩踏み出すことをためらわせる"
そんな思いが共通してあったような気がした。

​・専門家ではないから声をかけることでさらに悪化させてしまいそうで怖い
・深く聞きすぎて嫌われてしまうかも
・その問題は今の私の手に負えない

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僕を含め、多くの人が専門家と呼ばれる人ではないし、
下手な言葉かけで相手を傷つける可能性はあるだろう。
"心理士でも対応が難しく、常に勉強し続ける必要がある"と
徳田さんは話していたから、なおさらだ。

けれど、
うつ当事者というのは、相手の知らない一面が強烈に出てしまっているだけで人格そのものが無くなり、別人になってしまうわけではない気がする。
(症状の一例として存在するかもしれない、そこは勉強不足で申し訳ないです)

だから、僕はその一面を受け入れて接することを大切にしたい。
今回、徳田さんも言っていた。

"心理士でも当事者に対して腫れもののように接してしまうと、当事者は話を聞いてもらえなかったように感じてしまう"と

第三者に対してそう思うのなら、身近にいる人に腫れもの扱いされたら孤独感は余計に募る。
それではお互い辛くなる。

そうならないためには、相手の一面を受け入れて接することがきっと大切なんだ。
この会を通じて感じた。


最後に

天候が悪い中参加してくださった皆さま、本当にありがとうございます。

そして、協力していただいた臨床心理士の徳田勇人さん。
この場で改めて感謝を申し上げます。

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このイベントは続けようと思っています。
僕も参加者の皆さんも学べる場であり、行動しやすくなるキッカケづくりの場になると改めて感じたので。

何より、明日を生きてみようかなと思ってもらえるキッカケ作りとして
これが今の僕に出来ることだと思うから。

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