「秋空(あきぞら)のこよみ」

こよみが変わる一瞬で 秋もおとずれる
残暑の中にも 涼しいそよ風

浜辺でも にぎわいを見せたのに
若者が 残したビールの空き缶と
少しの熱気だけ
砂のお城が たかい波に飲みこまれて行く
目の前のお城が 崩れていくたび
冬の気配も どこからと感じてくる

今ひとりでいる私
あの秋雲に乗り 真夏を追いかけたい
とわに つかめない真っ青な景色を…

だが 浜風から キンモクセイの香りに
ゆっくりゆっくり 変化してゆく
秋という名の自然は ちょっぴり寂しげ
遥かかなたで 春の気配 もうしている

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