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詩)夕闇ゲリラ

夕闇に溶かした衝動
あざ笑うかのように
ベストタイミング雷
君の横っ面 跳ねるように
失笑が街を過ぎた

最近傘が手放せない
君のゲリラ的空模様

別れ際 駅のホームで
泣き笑いの表情浮かべながら
結局振り向きもせず行った
遠い町に帰って行った
列車が過ぎた 夜だ

君の雨にうたれてみせたら
君は満足するのだろうか
ハンカチのような
優しさなんて信じやしないだろう

朝焼けに 乾いた路上
天気予報は信じないなんて
意地張るの くだらないね
差し伸べた傘は二人で入るには
少し小さかった

別れ際 改札の向こうで
こっちを見ていた綺麗な顔を
何故だか思い出せないんだ
いつも思い出すのは
泣き疲れて眠る子供のような顔

最近携帯が手放せない
待っている 土砂降りの雨
マンホールぶち上げるような
圧力をくれよ

君の雨にうたれてみせたら
君は満足したのだろうか
夕闇に紛れてしまったのか
もう君は見えないだろう

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