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ヒトリキリ恐怖症セルロイド

夕闇 貼りついたモレクの骨牌(ふだ)
手招き D に死なれたダムの音
壊れたガラガラ振って 赤子の面倒
アリスの黒い陰謀 顔なし手足なし

時計を巻き戻しても 夢見の星屑ロンド
合わせ鏡 唇重ねる悪魔を見た

月の影踏 さらば友よ 君は答えを知った
やがて来るべき日に消されてしまった
ヒトリキリ恐怖症セルロイド

猫から噂話ダイヤとクラブが
スペィド水に沈め
キリトリ!切断!ゆるがせない!

不埒なクイーンの劣等 鏡に問いかける
生憎今日は休業 日曜血に染まる

時計を早回ししても 最後は教えてくれない
合わせ鏡 手の平重ねる自分を見た

月の影踏 君の声 僕は答えを知った
きっと来るべき日に生かされてしまった
ヒトリキリ恐怖症セルロイド

時計を壊してしまえば
何も怖くはないのだから
合わせ鏡 君(影)と僕(影)と光溢れそうで
息を殺して

月の影踏 君の声 僕は答えを知った
きっと来るべき日に生かされてしまった
ヒトリキリ

世界は時間(とき)を忘れ 薔薇の棘が降る
助けて!も聞こえない
もう 影も見えない セルロイド

怪説

この曲は2014年に行われた演劇作品「仮分数の人々」にて劇中歌として発表した。ヒトリキリ恐怖症セルロイドと書いて、ヒトリキリフォビアセルロイドと読む。このタイトルが頭に浮かんだ時、僕は天才か!と小躍りしたモノだったが、意外と凡人であったのは周知の察するままで…

当時は月影美歌、異鏡朱音のツインボーカルだったので、こういった合唱部のみの曲が多かったので、僕が2~3曲、叫び倒した後、袖に引っ込み、彼女達の歌う曲を聴いていたのを血圧下げながら聴いていた気がする。

ストロベリーの詩を考える時は曲が出来上がってから、演劇のシーンにあわせて台詞とリンクさせながら作る事が多いのだが、当一座は合唱部というパートが存在している為、この詩を月影美歌、異鏡朱音、釵刺灯、そして天宿奇夜歌の皆がどう歌ってくれるのだろう?といつも恋文を書くように鉛筆でノートに書き殴っては消しゴムで消している。

仮分数の人々を最後に第2期のストロベリーは鏡町から多数旅立っていったので、残念ながらこの曲も怨源化はされていないのだが、これまたストロベリー盗撮犯のぼのちゃんが記録影像を遺してくれているので、そちらを目劇していただけたら。

2014年
仮分数の人々(劇中歌)
作詩/宮悪 戦車 作曲/森田 鐡道

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