EtO

The Smoke Shelter所属役者/モデル。(The Smoke Shelte…

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The Smoke Shelter所属役者/モデル。(The Smoke Shelter:HP→https://smokeshelter.jp/) 邪道な読書家、紙の上で夢を見るモノ書き。「目をあけて夢を見る話」、超短編、脚本。ヘッダー:ryoka(@ryoka2work)

マガジン

  • 声劇・演劇台本

    「作品利用規約」という記事を必ず読んだうえでご利用ください。

  • ショートショート

    不思議な不思議な、超短編。

  • 目をあけて夢を見る話

    ふとした瞬間に訪れる、白昼夢の記録。

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作品一覧 

作品利用前に必ず【毎回、座組全員が】利用規約を確認してください。 一人用FからGへの調律▽ Fの調律 隣の座敷から漏れ聞こえる▽ 艶笑一席 あの少年▽ 君に言ってんだぞ、ヘルマン・ヘッセ バレンタインデイ▽ 京女のブランデーケーキ 桜の木の上には▽ このしたやみ きっと恋ではない▽ つみつくり 読み聞かせに▽ 「なんだかよくわからないもの」のはなし 復讐▽ 盆のかえり ファンタジーの祈り▽ もうそこにない、しずか 藪に入るような憂鬱▽ 藪入り 佐平次という男▽ よみがえり佐

    • 双ツ星めぐる

      【利用規約】をご確認ください 煌星:コウセイ。月国(ガッコク)宰相の息子。物語のはじまりでは十七歳。 爛星:ランセイ。宰相の娘。コウセイの姉。 冽:レツ。賭場で育った孤児。片目が生まれつき、つぶれている。物語のはじめでは十五歳。 所要時間:60分程度? —— (ガラガラと賽子が鳴る音) 冽:参ります。ハッ!(筒を伏せる) 冽:賽の目は。 爛星:六。 煌星:俺も六。 冽:(筒を開けて)たがわず、六。続いて……。ハッ。 爛星:こたびは二。 煌星:二。 冽:たがわず、二です。

      • 2019年、冬、貰った本

        今年も懲りずに古本屋で、題名も覚えていない本を探す。 あれをもらったのは確か、2019年の冬だった。雨と雪の中間のような、煮え切らない空模様だった。 大学院に進む前に、高校の恩師に貰った本だった、と思う。 「たまには小説も読んだらいいからね」 当時小説と漫画しか読んでいなかった私は恩師の言うことがよくわからなかった。はぁ、と曖昧に返事をしてきれいに包まれた薄い本をもらった。 小説は「たまには読んだら」というようなもので、もっとむつかしい本を読まなくてはいけなかったのではない

        • あなたのいない問答集

          ※フリーセリフ集としてお使いいただけます。 ※利用規約は適用されませんが、使用の際は【作者名】かならず明記してください。 ※自問自答集です。 Q、本を開いて読むことは、何の足しになるだろうか。腹もふくれぬ、耳は鳴る、ちっともわからぬ、悲しくはなる。 A、けれどお前が救われる。 Q、つらくなった時に思い浮かべる人は、僕が一番愛した人なのだろうか?苦しい時に思い浮かべる声は、僕が一番愛した声だろうか? A、僕は母を愛さない。母の声は僕の声だ。僕は僕を愛さない。否定、否定。

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        • 声劇・演劇台本
          26本
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        • 目をあけて夢を見る話
          31本

        記事

          宗教じゃなかった

          【利用規約】をご確認ください A:後輩。女性 B:先輩。女性 30分程度? ※自殺や自殺未遂の表現があります。メッセージアプリでのメッセージのやりとりを中心にすすみます ————— A:バイト先の、先輩だった。 A:10年前だった。 A:私は学生で、 A:シフトは土日メインで、 A:バリバリ入るバイトに比べて扱いが悪かった。 A:でも私は面の皮が厚かったから、 A:どれだけイヤな叱られ方をしても大きな声であいさつと謝罪ができた。A:「かわいそう、私」って思いながら

          宗教じゃなかった

          ヤモリ

          ※【利用規約】をご確認ください 鞍内:故人・鞍内一馬。作中で様々な役割で出てくる。「鞍馬十郎」を代々襲名する能楽師。 高子:たかいこ。鞍内一馬の隠し子であることがわかり、一馬の死にあたり鞍内家に迎えられることとなった。 後妻:あや子。「みや子」という名で芸者をしていた。 秘書:鞍内の住み込みの門下生だったが、稽古しなくなり今は秘書のような役割。 冬馬:とうま。一馬の息子。能をやめて演劇をやっている。 ※舞台は京都ですが、関西弁は想定しておりません。なのでイントネーションな

          ヤモリ

          うつほ書架 蔵書目録

          ※短い文章が集まっています。フリー台本としてお使いください。 ※利用規約は適用されませんが、使用の際は【作者名】かならず明記してください。 ※随時更新中  小説ホラー・不穏 ※※※※ 「お姉ちゃんのせいだよ」 「えっ」 ちえちゃんは振り返って、はなちゃんがにっこりとほほ笑んでいるのを見ました。 「はな、なんて?」 「きょう、カレーだよ」 「ほんとにそう言った?」 「うん」 「ふうん」 ちえちゃんは何となく顎のあたりがこしょこしょ、こそばいな、と思いました。 きっとお母さ

          うつほ書架 蔵書目録

          刻々阿吽 –真END・礼–

          ※【利用規約】をご確認ください ※この作品は『刻々阿吽』の1ルートです カオル/トオルエンド▽ 源トオル:24歳、男 源カオル:24歳、男 礼:16歳、少年 千恵:60歳、女 おやじ:44歳、男 神田:50歳、男 所要時間:1時間40分程度 ※おやじ以外が関西弁を使います。 –––––––––––– (カタン、襖の開く音) (座敷には5人の男。2人が卓につき、3人は影のように壁際に座っている) 千恵:どうも、遅なりました。 神田:あっ、千恵さん。お疲れ様です。 おや

          刻々阿吽 –真END・礼–

          或る手紙の束

          ※自作から抜き出した一節です。短い朗読にお使いいただけます。 ※利用規約は適用されませんが、使用の際は【作者名】かならず明記してください。 【先生から或る女へ】 物言ふと みえし君かな 夏過ぎて いまや梔子 こと問ひもせず 【返し】 こたへんと しては思ひに 胸つぶれ いまやくちなし 恋埋む秋 –––問答条々 ※※※ 【エドワードからベンジャミンへ 巻貝を添えて】 海辺の貝をお送りします、海辺の貝を、海の声を。 エドワード=カランドール ––––バーバリアン

          或る手紙の束

          【生々_世々】母へ

          この作品は、2023年クリスマスに向けて【贈り物】をテーマに東田旧作(X:@spsd_0)さんとそれぞれ短編を創作しました。 企画名「生々_世々」 東田さんの作品「骨化祈願」▽ https://x.com/spsd_0/status/1737434092222984578?s=20 –––––– 島崎:うつきさん、うつきさん。うつきさん!いらっしゃいませんか。 うつ木:おりますよ。なんですか。 島崎:ああうつきさん。お探ししましたよ…… うつ木:なんです 島崎:いいえ、

          【生々_世々】母へ

          「酷い」

          【利用規約】をご確認ください。 先生:不問(女性にする場合文中の「おじいさん」を「おばあさん」にしてください) 私:不問 司会者、電話口の声:不問 上演時間:20~30分 前読み推奨 +++ 先生:起き抜けにふと浮かぶ。 先生:「なるほど、あなたには私が鬼のように見えるのでしょう。けれどもそれは私がむかしに、かなしい、かなしい思いをしたからなのです、そのことに思いをはせてどうか私を鬼などとは呼ばないでください。」 私:ああ、こんな、すさまじく奔放な文を浮かべて、書

          「酷い」

          【合作】不変のアポトーシス

          題:変わらない人 ※この作品は茶屋さん(X:@tyaya_vc)との合作です 題・「ゆるぎ」の台詞…… EtO タイトル・「エフ」の台詞……茶屋さん +++ ゆるぎ:ねぇ、いつも外に何を見てるの エフ:……銀河鉄道。 ゆるぎ:そんな答えはずるいよ。ほんとは? エフ:ふふ……半分はほんとだよ。探してるんだ、銀河鉄道。 ゆるぎ:さがしたら、みつかんないに決まってるじゃん。あんな夢みたいなのはさ。さがさない人には見えるけど、さがしてる人の目には見えないんだよ、きっと。

          【合作】不変のアポトーシス

          青春謝肉祭

          【利用規約】をご一読ください ※暴力・センシティブ表現があります 40分程度? 川藤 いずれ獲物になる 母親がいない 永瀬 群れの長になる 父親が新しくなった 岩田 茶色くやわらかい髪 犬山 平凡 徳田 神尾兼ね役。サッカーが好き 神尾 学校に来もしない脱落者 姜  昆虫好きの教師 +++ 犬山:岩田! 0:(駆け寄ってくる足音) 犬山:な、俺フンコロガシ見つけたんだけど 徳田:なにそれ 岩田:まじ!?すげぇじゃん!ファーブルで読んだやつだ! 犬山:よな!?俺もファー

          青春謝肉祭

          幻想少年少女図鑑

          ※利用規約をご確認ください カンゴシ:看護師?女性 ラプンチェル:白亜の塔の患者 グレィテル:中庭の患者 スリア:別棟12番目のトイレの患者? エィミル:実験室の薬品棚の患者 1224:実験室の試験官の患者 センセイ:先生 上演時間:約40分 ※カンゴシ・センセイ以外の(できればカンゴシ・センセイも少年少女として)全役、少年あるいは少女として演じてください。年齢の違いはあります。 ※途中で老けるなどはト書きと己の好みで判断してください。 ※兼役自由 ※一人読み可能 +

          幻想少年少女図鑑

          2023年 夏

          2023/0806 空をあおぐ 空、真っ青なガラスの蓋の一点がパリンと割れてピカと光った その霹靂を忘れない 足元を見る 地面にはラムネ瓶の青い欠片がピカと光っている アスファルトに湯気がたつ 広島を思う –– 2023/0809 まっさらに見える夏が過去からの繰り返しだと知る日 忘れてはいけないことがあるとしても 構えてはいけない傷があるだろうか あなたがたの傷口を覗き込むのは どうかこの日だけにしよう –– 2023/0815 こんな日は戦闘機も飛ばないで 台風

          2023年 夏

          暑中三行半【R-18 BL版】

          【利用規約】をご一読ください ※【近親相姦】【R-18】【BL】を含みます。 30分程度? まや:丘の向こうに住む紺の絣の男。 ぼく:おかっぱ髪の少年。中学生。学校にはしばらくいっていないが、全く不自由していない。名前は「あさひ」。 兄:ぼくの兄。健康で明るかったが、ある日自殺した。遺書はあったが、自殺の原因は明確ではない。名前は「あけの」 母:あさひとあけのの母 +++ ぼく:兄の墓は海から遠い。 ぼく:(坂道をのぼる息) ぼく:ふぅ、あっつぅ…… ぼく:あづ……

          暑中三行半【R-18 BL版】