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とりあえずインドに行ってみた(アーグラー~寝台列車~バラナシ編)

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10年前のインド旅行記を全3回でまとめてみました。当時の写真を見たり思い出したりしていると、だいぶ忘れていた。でも、とりあえず書いてみるとだんだん思い出してきた。これはnoteだからできたこと。「投稿する」というゴールがなければ書かなかったと思う。あとコロナ禍で旅行ができず悶々としていたが旅行気分にもなれた。感謝。

タージマハル観光AM11:00

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ここがタージマハルか!有名なタージマハルに着きました。外国人観光客のチケットが高い…インド人と比べて10倍だ。落ちている使用済みチケットを売りつけてくる人もいるので気を付けて。

タージマハルは大理石でできているので靴を脱ぐか、靴カバー。入口でカバーを渡されたので外国人チケットには靴カバー料金も含まれているんだと思う。

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門を入ってすぐがよく見るタージマハルの景色。水面に映るタージマハル景色が見られるエリアだ。中も真っ白な大理石に細かい彫刻がありキレイ。タージマハル内では、なぜかインド人に写真を一緒に撮ってくれと頼まれまくる。日本人が珍しいのか、ツアーでもバックパッカー風でもない謎の女子2人が珍しいのか。

リクシャ体験と「Are you happy?」の意味PM1:00

タージマハルからリクシャに乗って駐車場まで戻る。運転手さんがリクシャの運転体験させてくれた。ノラ牛をよけて気持ち良く走る。

そしておじさんが聞いてくる「Are you happy?」と。

リクシャ、舟、案内のときにインド人によく「Are you happy?」と聞かれる。これは、チップくれという意味だった。

「No!と答えたらどうなるのかな?チップ払わないで済むかな?」
「殴られるんじゃないですかね?または、とても悲しい顔されるか…」
「可哀そう…」
試すのはやめた。Always we are happy.

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ラージキラーに行くPM5:00頃

運転手ヨグラージが「ラージキラー、ラージキラー」と言っていたが、何のことかわからなかった。よく聞くと正しくは「ラール・キラー」…でもわからない。この頃、私たちの旅では女子力高い某ガイド本はあまり機能しなくなり、持ち歩いくのをやめた。

「ラール・キラー」
「ラッキー?」
「レッドウォー(ル)!」
「え?戦争?」
「…オッケー、ゴー…。」

場所なのか英語なのかもわからないのでとりあえず行くことに。ラール・キラー=赤い城という意味でアーグラ城塞のことだった。霧が出ている日没前、とても雰囲気のある場所だった。人もまばらでゆっくり見学ができる。芝生の広場があり座って休む。

タージマハルは王様がお妃さまのために作ったお墓で、その王様が幽閉されていたのがこのラール・キラーらしい。ここからタージマハルも見える。自分で作った美しいタージマハルをどんな気持ちでみていたんだろうか。あー好きにやりすぎたな~なのか、あー美しいもの作ったな~なのか。

「あ、リスだ!」
「いっぱい集まってきた!かわいい!」とわらびさんが写真を撮ろうとした瞬間、犬が走ってきてリス去る。
ぬ~い~

よく見ると猿や孔雀もいた。ちょっと桃太郎気分(犬・猿・孔雀←惜しい)ラール・キラー、のんびりできてよかった。個人的にはタージマハルより好きだ。

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いざ、寝台列車へPM10:00頃

早めの晩御飯カレーを食べてアーグラー駅へ向かう。駅のホームも線路も人だらけ。チケット売り場も長蛇の列…ではなく人の山。勢い勝ちのようなカオス状態。

一応、予約はしているが、チケット引き換えられる気がしない。ヨグラージが勢いよく引き換え、駅員にこいつら頼むぜと伝え(たぶん)案内してもらう。ヨグラージ、ただのおじいさんではなく、頼れるおじいさんだった。ここでヨグラージとしばしお別れして、寝台列車でバラナシへ向かう。

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AC付き1等席。一番良い席を購入する。この意味は快適に目的地に着くため以外にも、周りの客のレベルが高いため安全性が高くなる。インド社会では外国人の女性は触っても捕まらないという認識があるらしく、1つでも下の席にすると痴漢被害に遭うとチケット手配してくれたゲストハウスオーナーが教えてくれた。あとは、この席の特権として駅のホームの待合室が使える。待合室(地べた座り)で待っていると電車がきた。チケット見せて案内してもらう。

予約した席に行くと、誰かがくつろいでいた。
「あの~」(ささっ…いなくなる)

二段ベッドの上の席。ぺらっぺらの毛布1枚付き。
エアコン冷風直撃。寒いのでリュックの荷物を全部出して下半身突っ込んで寝た。10時間ぐらいで着くので朝起きたらガンジス河(バラナシ)だ!

マダムのおならで睡眠が浅いAM:1:00から4:00頃

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ブッ!

はっ(わらびさんも起きた)
何かの爆発音かと思った。聞かなかったことにして寝る。

ブブッ!

はっ(また起きる)

下の席のマダム(お金持ちっぽいインド人女性。大学の教授らしい)のおならだった。あとで聞いたところによると、インド人は「入るものには気を使うが出るものは気にしない」らしい。つまりおならも気にしない。気にしない文化にしても、安眠を妨げる音量は遠慮していただきたい。

もうすぐ着くはずでは?AM5:00頃

朝靄の中、人影が見える。どこかの駅に着いたのだろうか。
ここで衝撃の事実。8時間ぐらい遅延しています。10時間で着くはずが8時間遅延しているという。「え?この列車、夜中、何していたの?」

もう一寝入り。しようと思ったところ…

チャイチャイチャイチャイチャイ…チャイ売りが現れた。
チャイが入ったやかんをぶら下げチャイ売りが通路を歩いていく。

チャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイ…通り過ぎるはずなんだが、私の席の前で止まる。

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チャイチャイチャイチャイチャイ…
二段ベットの高さがちょうどチャイ売りの背の高さで後頭部めがけて言われるので煩く寝られないので買う。チャイ買った。美味しかった。

またチャイ売りが来る、買った。これを3,4回繰り返す。1杯150mlぐらいで50円ぐらい?もっと安かったかも(眠くて覚えていない)。

さて、列車の旅。マダムのおなら、チャイ、そして忘れられないのがトイレ。和式と洋式があった。洋式は便座が正しい位置になく、座れる気がしない汚れっぷり。足元にも見たくないものがあるので、却下。

和式は、便器がなく、長方形の穴がある。その穴から線路が見える。風の音がする。ゴゴゴゴゴゴゴ…これは和式なのか?落ちそうでかなり恐ろしいが、洋式に比べると精神衛生上マシ。そして何度か使うと和式は慣れた。

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6時間遅れでバラナシ到着PM1:00頃

本当は午前中に着いてブッタガヤ観光予定だった。バラナシで待ち合わせしたガイドに聞く。

「ブッタガヤって何があるの?」
「鹿がいる」と。

わらびさんと話し合う。
「鹿だって…早くガンジス河見たいよね。」
「そうですね、鹿なら奈良にもいますし。」
帰国後奈良に行くことにし、ブッタガヤ観光をカット。ガンジス河に向かった。これが有名なガンジス河。

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ちょっと、牛がジャマだが、こんな感じ。映画や小説の舞台になり、死があり得ないぐらい近くに感じて、この世とあの世の間のような雰囲気のガンジス河。この旅で唯一の目的「ここでぼーっとしたい」と決めていた場所。

いや、無理でしょう。
なぜなら、日本語話せるインド人がマシンガントークしてくる。地図を広げた瞬間、インド人寄ってくる。家にこい、店にこいと誘ってくる。引っ張ってくる子供もいる。日本語話せるということがタチ悪い。無視をすると、インド人をかばいだす日本人ツアー客の青年登場。

「この人たち悪い人じゃないんで。インド人だからって悪い人と判断するのは良くないと思います!」的なことを語る。話も長い。めんどくさいキャラ登場しちゃった。

「あのね、日本人とかインド人とか関係なく、知らない人に今から俺んち来ない?と言われてついていきますか?行かないでしょう。」
「僕、仲良くなって行ったんですが…」

的外れな回答に心も足先も引く(この場を去りたい)。何なんだこいつ。ガンジス河に沈めたい。インド旅行中、本気でムカついたのがぼったくりでも遅延でもなくこの日本人だった。責任も負わないくせに他人の行動に口出すな。周りにいたインド人も黙る日本人同士の不毛なバトルをしてしまった。反省。

気分を戻してガンジス河散策と夜のお祭りプジャー見学PM6:00頃

火葬場は写真を撮ってはいけないエリア。そのほかはOK。有名な最大の火葬場マニカルニカーガートの感想は、淡々と人が燃やされていた。ただ、周りが日常すぎて、死んだ人(遺体)と生きている人が近すぎて、作業的で手際もよく、火葬場に見えなかった。残された側はともかく、自分なら建物の中で燃えて逝くより室外の方が気持ちよさそうと思った。見学していると、「このままだと半分しか焼けない(生焼けになる?)から困るので薪代をくれ」的な物乞いされた。リアルな理由すぎて未だ覚えている。

バラナシは本当にカラフルな街並みだった。ガンジス河は、水質は想像通りで、いろいろ浮かんでいて、モヤモヤしていた。キレイな景色ですか?と言われると「んー…」感動しましたか?と聞かれても「んー…」ここがガンジス河と知っているから感動する場所だった。

日没後、ボートレンタルして礼拝プジャー(毎晩している儀式)を見に行く。子供たちがキャンドルを売りにくる。キャンドルを手に持つ観光客たち、インド音楽が流れ、絶対落ちたくないガンジス河に、不安定なボートが大渋滞で浮かんでいる。物売りの子供たちがボートを乗り移り移動するたびに揺れる…心配しだすときりがないシチュエーションだった。これは毎晩やっているらしい。毎日お祭りなガンジス河、そりゃ死ぬ前にここを目指したくなるだろう。

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夕ご飯は、ホテル内のレストランへ。翌日は日の出を見に行くので早起きのため、そして夜のバラナシを探索する気がしないため、何も調べず決めたレストラン。

ここが激うまだった。インド旅行でいちばん美味しかったのがこのタンドリーチキン。スパイス何種類も使っていることがわかる味で辛くなくジューシー。食後のクミンシードも新鮮で美味しかった。口に含むと、ミントアイスを食べた後のような気分に。

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朝なの?この時間は…日の出を見に行こうAM3:00頃

眠い目をこすりながら、用意をしてガンジス河ほとりの待ち合わせまで歩く。まだ町は暗い。電灯もあるが日本のように明るくなくオレンジ色なのでさっきのお祭りの続きのような。光に照らされる、ウォールアート、そしてノラ牛。

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待ち合わせ場所に到着。30分ぐらい待ち、予約のボートに乗り込む。これだよね?と不安はあるが眠さと勢いで乗り込む。おじいさんがボートを漕ぐ。
ゆらゆら…

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空が明るくなり視界がくっきりしてきた。こんな早朝なのに人だらけ。さすがインド。
洗濯をしている。沐浴がはじまる。
すごい勢いで、真っ裸で、こちらに泳いでくる人がいる。
よく見ると牛もいる(生きていない)。

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ボートの前にぷかんと布が浮いている。
ボートが必死で避ける。説明はなかったがあまり見ない方がいいような気がして視線を水面から陸へ、空へ。

キレイだな、日の出。
Are you happy?の返事(チップ)してボートから降りる。すっかり明るく、さわやかな秋晴れだった。

洗濯されていた服が干されている。これがサリーなのか、カラフルな1枚布が干されている。洗濯もの、建物などカラフルが狭いエリアにひしめき合う密集さがガンジス河ほとりの魅力だと思った。

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ガンジス河でのお買い物AM10:00頃


「あなたが一番のお客さんだから」と安くしてくれたので露天で神様シールを大量に購入。わらびさんは笛を買った。おつりがないので3本買わされた。

さらに、その場でお店の人による熱血指導、「Hard Practice!」(一生懸命練習しろ!)全印デビューを目指そうぜと。欧米からの観光客が写真を撮っている。地元のインド人が集まってきた。お金を渡そうとしてくる人までいた。

ちなみに、この笛は帰りに飛行機の持ち物検査で疑われて叩かれたり(真ん中の膨らみ部分)、トランジットで寄った香港旅行中でもホテルのオーナー(インド人)前で演奏することになる。

最後に、迷路みたいになっている路地を探索。ヨガ教室も気になるが最短で3日間コース~だった。何かのオイルと神様人形セットを購入した。オイルが安かった。おじさんのおすすめのオイルがイマイチわからなかったがインドっぽい香りだったので記念購入。ただし、帰りでこぼれてしまいスーツケースがインドになった。

「買ってみました」とわらびさんが、路上で赤いペースト状のものを購入。何でしょう?と言いながら食べてみる。辛い。わらびさんの後に購入したおじさんは一口食べてペッと吐き出していた。これは単品で食べるものなのか。そもそも食べ物なのか。

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楽しい気分で終わらないの現実で、ガンジス河からホテルにリクシャで戻るときにぼったくりに合う。交渉して乗車した後、

「あ、さっきのルピーじゃなくてドルの話だから!」
「高いよ!ふざけるなよー(怒)」
「…言ってみただけだから」
「!?」

そのとき、いきなり警察官が乗り込んできた。びびった。半身乗り出し乗っている。運転手も何も言わない。警察官、目的の場所に着いたのかいきなり降りて去って行った。今の何?

最後まで謎多きインド。

この後、国内線でデリーまで戻り、初日にパシールと約束していたディナーを食べ、香港へ向かった。ここからは香港観光だ。予約していたホテルのチェックイン、誰もいないのでベルを鳴らすと「ハロー」とインド人が出てきた。インド人経営の宿だった。わらびさんがオーナーの前で笛を演奏する。スーツケースはインドの香り、なかなかインドから抜けきれない。






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