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とりあえずインドに行ってみた(デリー編)


本屋で某かわいい旅行ガイドのインドを見る。プチプラ雑貨の天国だった。
「インド小物買いたい」、わらびさん「ガンジス河で黄昏れたい」

インド行きが決まった。

★他のインド旅行日記★
ジャイプル日記
・アーグラー~夜行列車~バラナシ日記(近日公開)

前日譚

この時期いろいろ忙しかったこともあり、航空券だけ入手して他は何も決めていなかった。わらびさんと2,3か月会っていないのではないか。こんなテキトーな私ですら前日になり気になることが出てきた。

「デリーに夜着だから、1泊目宿だけでもキープしておいた方がいいよね?」と。

急いで日本人経営のゲストハウスを予約。空港まで送迎もしてくれるらしい。この予約が英断であることがのちにわかる。

わらびさんと空港で待ち合わせAM8:00頃

スーパー早朝に久しぶりに再会。成田から香港経由でインドまで行く。間食入れて6食ぐらいあったような気がする。半分以上カレーだった。

香港からインドまでのフライトで隣と前後のインド人3名ほどが話しかけてくる。

「カレー、食べたことあるか?」
「このスパイスを追加して食べてみて(機内食についていた外付けスパイス)」

辛っ!!!!!!!!

「どうだ辛いだろう!」と、満足してみんな席に戻っていった。

何だったんだ。

インド人の箱詰め入国審査のデリー空港PM9:00頃

デリー空港に着いた。夜だからなのか…椅子で、ソファで、床で人が寝ている。入国審査では1ブースに4,5人のインド人が詰まっていた

インド人箱詰め。入国のスタンプ押すだけではないのか。
1人がスタンプ押すのを数人が眺めていた。

送迎スタッフと合流し、到着エリアを抜け車がある駐車場まで移動。空港の外を見た。市街へのバスに人が溢れている(はみ出して乗っている)。タクシーか一般車かわからない車がタクシー乗り場に停まっている。地下鉄もあるようだが、まぁ、無理だろうな。お迎えないと空港から出られなかったと思う。

1泊目のゲストハウスへPM10:00頃

道路がとても賑やかだ。人が踊っている、音楽が流れている。この日は近くで結婚式があったようだ。リアル躍るインド人を初日に見ることができた。

日本人の女性オーナー、インド人夫、インド人お手伝いさんパシール(男性)がお出迎えしてくれた。夕ご飯をごちそうになる。明日からの予定を聞かれた。

「特に決めていないのですが…」

オーナーとインド人夫焦る。心配してくれたのだ。こいつら大丈夫か…と。

インド人夫は旅行代理店業もしているということで、チャーター車(1週間)、列車、ホテルの手配を頼む。夕ご飯を食べているうちに手際よくすべて決めてくれた。感謝。

もし1泊目、このゲストハウスを選んでいなかったら、デリー空港から出られないまま日本にとんぼ返りしていただろう。

翌日デリー観光をするAM9:00頃

朝食を食べているときにパシールがマッチョなインド人男性と民族衣装を着た女性が電車の上で踊っているミュージックビデオを見せてくれた。マッチョブームで金持ちは毎日ジムに行っていること、マッチョ周りで踊っている女性が着ている衣装がパンジャビドレスだと教えてもらう。

両替のためニューデリーへ。某かわいい旅行ガイドに載っている雑貨屋さんエリアを発見。「プチプラアクセサリーを探そう♪」と女子力が高い特集ページになっていたが、そんな雰囲気ではない。そんな気軽なバザールではない、煙がすごく目の前の店が蜃気楼に見える。値段の文字が読めない。店員から値切れる気もしない。というか、どの人が店員かもわからない。

パシールの案内でオートリクシャに乗ってレッド・フォート(ラール・キラー)とあと1か所どこか(忘れた)をサクッと観光。

人・人・人。

晴れているけれど、モヤ・モヤ・モヤ。

「日本人?」
「そうだよ!」
「じゃあ、そのパンダのキーホルダーちょうだい!」

おいおい。引っ張るな。

パンダキーホルダーが奪われそうになる。

オートリクシャで細い生活道路や市場を走り抜けていく。スピード感があった。初日こそノラ牛が珍しく写真を撮るが、慣れてくると「なんだ牛か…」となり犬の方がレアに感じた。

すれちがった牛をパシャ。

パンジャビドレスと股裂けデニムAM11:00頃

インド旅行はいらない服を持っていき現地で捨てる作戦だったので、おしゃれとか色のコーデとか無縁な恰好をしていた。インド旅行中、私がホテルに捨てたTシャツを翌々日掃除のおばさんがパッツパツで着ていたこともある。日本でもう着られない基準も、ここではまだまだイケる!着られる!と判断されるのだ。

パシールの知り合いのパンジャビドレスのお店でオーダードレスを作ることにした。採寸してくれた女の子が「オウっ!」と声をあげて爆笑した。わらびさんのデニムの内股が破れていたのだ。

わらびさんのいらない服「股裂けデニム」はいらない服レベルが高すぎた。

チャーター車でジャイプルへ移動PM1:00頃

運転手の名前はヨグラージ。寡黙なおじいさんだ。今から1週間ほどお世話になる。ここでパシールとお別れだ。ただ、帰国前日にデリーに戻るのでまたすぐ再会できる。
パシールが「帰ってくる日、自慢の美味しいチキンカレーを用意しておくから!」と言ってくれた。

ラッシーが飲みたいことを伝えると、
「OK!美味しいラッシー店をヨグラージに伝えておくから!」

道中、そのお店に寄ってくれるらしい。

インド門を横目にしてハイウェイ(っぽい道路へ)。デリーを抜けると車はほとんどなく、田んぼや廃屋(?)の道をひたすら走る。

長いヤギの行列や、
ひらけた土地に干してあるカラフルサリー、
田んぼに向かってトイレをしている人がいたり(道路にケツ向けている。ヤメテ。)、
屋根のないお店がポツンとある…

ヤギだと思う。

こんな長いヤギ列は初めて見た。

そろそろラッシーが飲みたいPM2:00頃

1時間ぐらい窓の外を見ていた。

何か忘れていることを思い出す。ラッシーだ。

「ラッシーの店はまだ?」
「(しーん)OK、OK」

(今考えると「あ、やばい、ラッシーの店寄るの忘れていた!」と思う間があった。)

その会話の後、10分ほど走りサービスエリア…というか、1件の屋台っぽいお店に入った。

ヨグラージが先に降りて店の方へ行く。車に戻ってきた。

「OK,ラッシー?」
「YES, ラッシー!」

店の前につないであるヤギを見たりしているとラッシー出てきた。
これがパシールおすすめのラッシーか!

そのラッシーは静かに、素朴な姿で現れた…

喉が渇いていたのでゴクゴク飲もう…としたけれど、生ぬるいミルクだ。
チョビチョビ飲むことにした。
口の中になんか入ってきた。指でつまむと、

「これなんだと思う?」
「なんかの根っこですかね…?」

何かの根っこが入っていた。

ポイッ(根っこ捨てる)。
より慎重に、チビチビとラッシー飲んだ。

ラッシーらしきものを飲み干し、車に戻る。

「フレッシュラッシー?」とヨグラージが笑顔で聞いてきた。
新鮮かと言えば、新鮮のような気もした。
「Yes!サンクス!」と回答。

そういえば、このラッシー、ヨグラージのおごりだった。根っこが入っていても、(恐らく)美味しいラッシー店に寄ることを忘れていても、ありがとう。

車内でわらびさんが呟いた。
「このラッシー屋さんがパシールおすすめなら、最終日のチキンカレーは期待できませんね…」

ジャイプル到着PM9:00頃

お鬚クルクル警備員のいるホテルへ到着。ポーターが荷物を運んでくれる。チップを渡すまで部屋からでない(めんどくさい)。小さい札がないのであり得ない額のチップを渡して去ってもらう。

わらびさんがベッド横の読書灯コンセントをプラグに差し込むとジュッ!と音がして煙が発生。この瞬間、電池切れかのようにわらびさんが寝落ちた。

私はとりあえずシャワーを浴びた。お湯が出るので嬉しかった…が、すぐ水シャワーへ。部屋はクーラーMAX、リモコンがどこかわからない。寒い。もう眠い…気付いたら寝ていた。


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