92○　1/31 書き下ろし「駆け引き」

「駆け引き」

心体を超えて
天空の聖戦を繰り広げる
精神の中で
絶えず訪れる波と壁の規模に
この瞬間も晒されている
心が何かを感じた時
若葉は瑞々しさを保ちながら
やがて花を咲かせる
しかし場合によっては
芽は腐り
首を垂れたまま向かう先は
光のない迷宮
私はそのきっかけを監視する
ただ一人の番人
ここだけの話
咲き誇る光景が見たいのだ
空へ運んでいく一択で構わないのだ
この世の常
人が感情を持っていること
光には影があるように
善には悪があるように
世界は二つの顔を持っている
日々の戦いが
正戦とも真戦とも言われる所以

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黄赤青(きせきせい)