6○ 11/6書き下ろし「蒼き嘶き」
「蒼き嘶き」
蒼く染まった空気の中を泳いで
頭から爪先まで冷えきったなら
とっくに過ぎた問いを
また考える術を見い出せる
冴えすぎたことが
果たして良かったのか
知らないふりをして
余計なことまで知ることになるなら
それで良かったのか
全てのことを知りたいと
いつでも思っているが
私が行けるところは
せいぜい目と鼻の先
世界中の出来事を垣間見ると
手が届きそうだが
これだけの人の数の意味を
今一度理解する
知りたいことを飲み込んで
伝えたいことは声を上げたい
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黄赤青(きせきせい)
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