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不動の1位 「十角館の殺人」への愛を語る

本日は私の不動の1位の小説をご紹介しようと思います。
皆さんご存知「十角館の殺人」でございます。

ゴリゴリの本格ミステリー
出会いは中学生時代に遡ります。

もともとコナンとか金田一とかが好きで探偵ものの漫画や児童書をよく読んでいたのですが、当時ひょんなことから綾辻先生の館シリーズを題材にしたPSのゲームをプレイしました。
そのゲームがとても面白かったので(こちらについてもいつか詳しく記事を書きたいです)原作?の本も読んでみたいと思い、それまで児童書くらいしか読んだことがなかった私は初めて小説というものに手を出しました。
学校で朝の読書習慣というものがあったのもちょうどよかったです

こちらの記事を読んでいただいている方々には読んだことがない方もいるかもしれませんのでオチは書きません。
どうしても小説を読んでこの感動を味わってほしいからです。

そのオチが当時の自分にはとても衝撃的で、小説にしかない表現があることにいたく感動したのです。
出来ることなら記憶を消してもう一度この感動と驚きを味わいたいくらいです。

この作品をきっかけに、そこから綾辻先生の本を全て読み漁り、読み終わったら他のミステリー小説にも手を出し色々読みました。
忘れっぽいのもあるので、正直何を読んだのか内容も含めて覚えてないですが、結構の冊数の国内ミステリーを読んだと思います。

月日が流れ大人になった今
他の作家さんの作品ももちろん面白い作品はたくさんありましたが、私の中でこの十角館はやはり特別で、この作品の衝撃を超える作品にはもう出会えないのでは?と思ってしまうほど好きな作品です。


好きすぎるがあまり、日本橋三越で開催されたトークショーにも行ったことがあります。

新本格ミステリ30周年記念トーク綾辻行人×京極夏彦×辻村深月 30年目の「十角館」The First Murder Case of House

平日開催でしたので、直前まで行くのを非常に悩みましたが、もうこんな機会ないかもしれない!と思い切ってチケットを購入
東京へ向かいました。

想いが深すぎて開演前からドキドキしてファンレターも用意していたのですが、プレゼントBOXが見つからず結局渡せず仕舞いなのも今ではいい思い出です(笑)

ですが、サイン本は手に入れることができました!
先生の直筆サインが大好きな作品に入っていると思うと感慨深いものがあります。
目の前で書いてもらうスタイルではなく、サイン本が限定数で販売されるスタイルでしたが絶対に欲しかったので、並んで書いました。

また、強烈に残っている記憶が
開演前にお手洗いに行こうと席を立って通路に出たところ、ちょうどそこに綾辻先生がいたんです!!!!
すごくないですか!?!?

至近距離ですれ違った私はドキドキが止まりませんでした。
いきなりの想定外の出来事
子供の頃から憧れてだった大好きな先生が目の前にいる!!と思ったら見事に固まってしまったのです。

ファンレター持っていましたが、いきなり話しかけて失礼なこともしたくなかったですし、開演前で大変ですし、ぐっと堪えて先生が見えなくなるまで見つめていました。

声もかけずすれ違っただけですが、とんでもない体験に興奮抑えられぬまま自分の席に戻りました。
まだ本番が始まっていないというのに、放心状態でした。

トークショーは3人の先生方のエピソードトークや、京極先生による十角館冒頭部の朗読、写真撮ってもいいよタイムなどがあり、とても貴重で豪華な会でした。
本当に行って良かったです。

◆わりと最近の話

そして月日が流れ
何と十角館の殺人の漫画版が発売されたのです!!

一報を聞いた時は嬉しいよりも先に、心配が頭を過りました。
内容的に小説でしか表現できない作品だと思っているので、漫画化大丈夫だろうか?ある箇所の魅力がなくなってしまうのではないかと思ってしまったのです。

しかし作画の方のお名前を見てすぐに安心しました。

清原先生は同じく綾辻先生原作の「Another」という作品の漫画版を担当されていた方で、Anotherも内容が小説でしか表現できないところを上手く漫画化されていて
「うまい!そうきたか!」と感心したので、先生になら大丈夫だと安心して読むことができました。

で、実際どうだったかと申しますと、もちろんあっぱれでした

現代風のアイテムや表現も取り入れつつも違和感なくまとめてあり、例の箇所が上手く描かれていて素晴らしいの一言
登場人物の江南くんの性別が変更されていたところは、私が原作が好きすぎるがあまり初めはうーんと正直なってしまいましたが、回を重ねるごとに魅力的に感じてきてこれはこれで良いと思うようになりました。
特に島田さんのデザインがイメージ通りですごく良かったです
さすが先生、素晴らしい作品をありがとうございました

そのあと、漫画版完結記念でオンライントークショーを拝見したりとまだまだ楽しみました。

◆そしてさらに最近の話

「まさかの実写化」

発表があった時は本当に驚きました。リアルに「え!?」と声が出ました
長らく映像化が無理だと言われていた作品です。
私もそう思います。あの部分はどう表現されるんだ…?読んだことがある人は誰もがそう思ったと思います。

漫画化される時も驚きましたが、実写化はさらに驚きました。
とは言え驚きはしましたが、好きな作品には変わりないので、どのような仕上がりになるのか楽しみで仕方ありません。

◆まとめ

想いを語りすぎてあまりにも長くなったのでここまでにしたいと思います(笑)
この作品に出会って云十年経ちますが、私にとって小説部門不動の1位の作品です。
しかし長いことファンでいると色んなことがおきますね
当時は漫画化や実写化など考えられませんでした。
とても好きな作品なので、こうやって色んなコンテンツとして広がっていくと新たなファンが増え、この作品の良さが多くの人に広がって行くと思うと嬉しいです。

長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
ご興味がありましたらぜひ読んでみてください。できればまずは小説から

おススメです!

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