枕元
抱きしめられると貴方を手に入れた優越感
そして周りは静けさとベッドのきしむ音で包まれた
名前を呼ばれふと気付く
愛は今ここにあるのだと
私が他の誰かを想い貴方を見つめても貴方はそれには気付かない
なんて愚かなんだろう
愛って。
抱きしめ合い名前を呼び肌でぬくもりを感じるこれが愛だというのならきっと私は心のない愛を感じている
受け取っているだけなのか
激しく求め合った午前二時
眠たい目を擦り貴方の背中にしがみついてみる
偽りの愛が終わった後の体は少し温かかった
二人の愛が冷める前に眠ろうと目を瞑ったがどんどん冷えていく足先と心に貴方は気付かない
なんて馬鹿なんだろう
ふと目が覚めた時に枕元にあったコンドームの袋がやけに生々しく感じた
貴方が目を覚ます前にこのゴミは捨ててしまおう
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