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めまいや難聴 〜メニエル病の改善〜

先日運動指導で行っている高齢者施設のスタッフの方から「メニエル病なんですけど何かいい改善方法ありますか?」との質問をいただきました👂
僕としては専門外のことを質問されるのは非常に嬉しいことでした✨
それでは解説していきます。

メニエル病(メニエール病)とは?

メニエル病とは主症状として①難聴②耳の閉塞感③回転性のめまいの3つがあります。特に回転性のめまいで悩まれる方も多い傾向にあります🌀
メニエル病は耳の内耳のリンパ液量が増加することで、神経を圧迫し様々な症状をもたらします。

内リンパ液の増加にはストレスなど自律神経の乱れが原因とされていて、論文なんかには神経質な方や、仕事に対しての報酬不足、責任感が強い方…など書いてあります(臨床上もちろん皆がそういう訳ではありませんが)
めまいには脳梗塞や小脳からなど、原因が様々なので注意が必要です。
耳鼻科などでは、特殊なゴーグルを使った眼振を調べる検査や、目を閉じて手を前に上げて足踏みをするテスト方法などがありますね✒️


処方される薬はどんなもの?

現状メニエル病の根本的な治療方法がなく、対処療法が主たる治療となっています。
それの代表的なものがやはり投薬です。
処方される薬にはこんなものがあります。
コートリル→副腎皮質ホルモン プレドニソロン→ステロイド剤
トラベルミン→嘔吐中枢を抑制し吐き気やめまいを抑える トリラホン→抗不安薬   などがあります💊
ここには書ききれませんが、上記のような作用をもたらす薬のほかには
血液循環を良くする薬、血管拡張剤、ビタミン剤、利尿剤などがあります。

これを見たときに僕は思いました💡
「これ薬じゃなくても改善できるものもあるんじゃないか?」と。

薬に頼らない改善方法

  • 運動療法

  • 水分摂取

  • 香り

  • 呼吸方法

  • 耳の体操

運動療法

一般的な有酸素運動が有効的です。
もう少し細かい話ですが心拍数100〜120前後が望ましいとされています。
今ではスマートウォッチなどで計測できますが、持っていない方は軽く息切れする程度の運動強度にしましょう。
「1時間歩く」や「1日1万歩目指す」なんかよりもインターバルトレーニングが有効的です。
時間は30分の中で3分普通のペース→3分速歩き→3分普通の…という感じです🚶
速歩きのときは歩幅を半歩大きくするようなイメージでやりましょう。
有酸素運動においては400人規模の調査で1ヶ月後にはほぼめまいが消失、半年後には寛解したというデータもあります(この時は60分の運動を毎日)
運動療法にはストレスの軽減と全身の血液循環向上の効果が期待できます。

水分摂取

メニエル病は内耳のリンパ液が増加することで症状が出ますので、水分代謝を良くしていくことが必要です🫗
利尿剤がよく出るのには水分代謝を促す効果を期待していることがここからわかりますね💡
北里大学の研究では水分摂取療法を行った結果122人中95%が改善したデータもあります。
摂取量は男性で2〜2.5ℓ、女性で1.5〜2ℓを推奨されています。
ただ心疾患や肺疾患、腎臓病がある方は主治医の先生に確認してから行ってください🏥

香り

嗅覚は脳に直結する感覚です🌹
リラックス効果のあるラベンダーやヒノキの香りなんかがおすすめです。
ただストレスを軽減させることが目的ですから、お好きな香りの入浴剤やお香を焚いて香りも楽しんでみてください!

呼吸法

最近知られている呼吸法、マインドフルネスです。
リラックスできる姿勢で、目を軽く閉じて舌を上顎につけます(上前歯の裏側)
そのまま鼻から息を吸って、口から吐きます。この時に口をタコのように窄めましょう🐙※この口にするとゆっくり息が吐けます。
頭で考えることは「吸って吐いて、吸って吐いて」を考えます。
そうすると神経の興奮が抑制傾向に働きます。夜布団の中で、上にも書いたお香でも楽しみながら寝ましょう💤
寝落ちできたら最高、眠くなってきたらOKです。
呼吸は眠くなったりするまでは練習が必要な場合もありますので、毎日ちょっとずつやってみてください。

耳の体操

耳の体操は画像の通りです。
やっている最中や終わった後には耳が痒くなったり、ポカポカ温かい感覚があればOKです🙆
耳の循環が良くなることもですが、耳には100以上のツボがあります。
様々な効果に期待してやってみてください😎

終わりに

上記の内容は薬を飲まなくても良くなるんじゃないか?と思い調べました。
実際に僕が診ている患者さんでも改善している人はいますが、なかなか生活環境上こなすのが難しい方もいらっしゃると思います。
ただちょっとでもやってみて、「なんか変わったかも!」となっていただければ幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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