見出し画像

病名・疾患名・診断名 って何?

こんにちは。
理学療法士/ヨガコーチの Ayumiです。
(私の活動の色々諸々まとめは、こちらから→ https://lit.link/physioayumi )


さて今回は。

2019年発行改訂第2版の、”腰痛 診療ガイドライン”から少し引用しながら、今回は  ”腰痛”とはそもそも何? をみていこうと、、、
思っていました。

が。

腰痛の定義を見ていて。
腰痛は「症状」を表す名称であり、「疾患名」を指すものではない。
と ありまして。

ん?疾患名? と思われる方もいるかな、と思い。
今回は、こちらを解説する回にします。


さて、病気の名前、としたときに。ざっと紛らわしい名前が4つ。

まずそれらを見ていこうと思います。


① 疾患名
”疾患とは医師など医療の専門職が主に使う用語。外因性の怪我から内因性の病気まで広く体の不具合を指すときに用いられる” 言葉
です。
(ちなみに”外因性”は、外からの原因。火傷とか。内因性は、内側からの原因。癌とか。)
なので、医療職の人たちは、主に病気の名前のことを”疾患名”と表します

② 病名
”病気の名前” (引用;日本国後大辞典  小学館 )

そのまま、、ですね 笑
ネットで、こんな解説もありました。
” より日常的な単語で、内因性の体の不具合を指すもの。外因性の怪我を病気とは呼ばない。病は気から、ということわざもあり、「病気になっている状態」を主観的に捉えたものが病気だといえる。”
そうですね、外因性(怪我とか)の場合、病気、とはあまり言いませんね。
主に内臓が原因になっている、”内科”にかかるものを”病気”と使っているように確かに思います。。


③ 診断名
これは、、調べても定義は出てきませんでした。
なので、少し分けてみると。
”診断”とは、医者が患者を診察して病状を判断すること。また、一般に事物の欠陥を調べ、状態を判断すること。” (引用; 日本国語大辞典 小学館)
なので、この”診断”を通して、つけられた名前のことを”診断名”というのですね。
なので、病院ごとに言われた名前が違う、というのは、
その方自体の”症状”(=病気) は違わないので、診た先生の”診断”した名前 に、それぞれ相違があるということですね。

④ 保険病名
さて、、これを"診断名"と思われていたりしますが。。実は、ちょっと違うのですよね。 日本は、皆保険なので、基本的に病院を受診すると。保険を使って診察を受けられますね。調剤薬や接骨院もそう。 この”保険”の仕組みは、診察料の何割か、を患者さんが支払い、残りは病院などが”診療報酬明細書”というものを使って保健所に”請求”する形になるのです。その時に必要なのが、”保険病名”です。
なので、こちらに”診断名”が反映されるのですが。”保険病名”には、申請して、特に薬の処方と併せたりすると、許可が下りるものと下りないものがあるので。ちょっと、組み合わせたりする必要があるものがあるのです。
なので、①−③まで出てきた名前とは、ちょっと角度が変わります。(たまに、その方の症状から見た病名と違うものが、、ゴニョゴニョ)


という 4つが、混ざりやすい”病気”の”名前”ですかね。
いかがだったでしょうか。


ちなみに。
ぎっくり腰、四十肩・五十肩は、病名の”通称”です。俗称というか。
ぎっくり腰は、急性腰痛
四十肩・五十肩は、”肩関節周囲炎”と診断名がつくものが多いですが、中には”腱板損傷””腱板断裂”等々 様々なものを指していることが多いです。

そういえば、”舌足らず”というのもそれで、はっきりした”疾患”とは認識されておらず、何を指して”舌足らず”というのか、はっきりと明らかな事実は無いそうです(言語療法士さん談)。 もちろん何となく何を指しているかはわかっているけど、と。でもはっきりとした”病態”としては確定されてないそうですよ。

まとめると

①疾患名 ②病名 は、専門的や一般的に使用される病気の”名前”で
③診断名 は、その人が持っている症状に当てはめられた”名前”ですね
④保険病名 は、病院が請求書を国に出すときに使用する”名前”です。

わかっていると、言葉に振り回されなくて良いですね。!

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみに、
病気って、そもそもなんぞや、という話も載せておきます。

医学では病気を「体の機能や構造、器官などの断絶、停止、障害」、すなわち正常状態からの逸脱(いつだつ)と定義することが多いようです。
しかし、その場合「正常な状態」とは何かということになります。この正常は大多数に共通する一定範囲ということで、平均からの偏りが問題になります。平均(正常)から大きく外れた場合(異常)は、多くの場合、病気でもあります。しかし、どのような人たちを基準として、平均や正常を定義するのかという問題が残ります。

集団ではなく個人を考えると、その人の生理学的な基本状態、つまり「自然な状態からの逸脱」を病気と定義することも可能です。しかし、誰が見ても異常があるのに日常生活に支障がなく生命に危険がなければ、病気とは言いません。自然科学的観点から、純粋に病気は定義できないとも言われています。

ちなみに、このサイトからの引用ですが、とてもわかりやすかったです!https://www.askdoctors.jp/articles/200124

ーーーーーーーーーーーーーーーー

医療を”セラピスト”や”ボディワーカー”の方向けに解説しています。

興味ある方は、こちらのnoteのフォローと LINE ⇨ @137vudoyの 登録をどうぞ🍀 セミナー開催、企画中。アイデア募集中です。

#中目黒 #コンディショニング #ヨガ #yoga #セラピスト #ボディワーカー
#医療用語解説   #痛み #診断名 #病名 #疾患名   #理学療法士ヨガインストラクター