見出し画像

命の音を聴く

臨月に入って、2回目の妊婦検診。
今日は、ノンストレステスト(NST)というのがあった。

ノンストレステスト(NST)・・・
妊娠後期に入って受ける検査で、赤ちゃんの心拍や胎動を測定して、元気がどうかを見るもの。

産院に着くと、すぐ個室に移動してベッドに横になるように指示を受ける。心音と胎動を測るためのセンサーをお腹に装着して、そのまま20分ほど待機。

最近、眠気がすごくて、ベッドに横になっていると、うとうとと眠りそうになった。

・・・と、こんな、のんびりした日記のようなことを書きたいわけではなかった。


待っている間、ずっと耳から聞こえてきた音。
赤ちゃんの心音だ。

繋がれている装置を横目で見てみると、心拍の速さが数値化されているのが確認できた。
どうやら「130〜140」くらいで数値が上下している。

わたしの倍くらい、なのかな。
すごく速いんだ。

その心音をずっと聞いていると、まだお腹の中にいる小さい命なのに、もうしっかり心臓は働いていて、命を生かそうとがんばっているんだと、健気な働きに感銘を受ける。

そう思うと、自分自身も自分勝手に生きてきたようで、30年以上、休むことなく心臓は動き続けてきたんだという当たり前のことに気づかされる。

勝手に生きているようで、
命に生かされて、生きている。

自分の命は自分のもののようで、
自分だけのものじゃないような感覚。

この小さな命も、
必死で「生きたい!」と
叫んでいるような、そんな気がして。

まだ小さいけれど、たくましい。
「守りたい」というよりは、
「わたしもしっかりしなくては」と
なんだか励まされる気持ちになった。

小さな命が教えてくれること。

そうやって、ひとつひとつ気づかされて、少しずつ「ママ」に近づいていくのかもしれない。

赤ちゃんってほんと偉大だなと思う。

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

33,158件

サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。