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B.LEAGUEのエージェントを登録制にします

選手契約を代理してクラブと向き合うエージェントは、外国籍選手がメインでしたが、B.LEAGUE誕生後、日本人選手にも一般的になりつつあります。しかし、法律的な知識を持たず、選手に近く関係性が深いということでエージェントを行う人もいます。選手の中長期的なキャリアにとって本当に良いのか、安易な年俸高騰・移籍を引き起こし、中長期的にクラブ経営を阻害することにもつながることもあり得るのではないか、と危惧することもありました。しかし、B.LEAGUE内での法整備は進んでいなかったのです。

しかし、B.LEAGUEスタッフにコンプライアンス体制強化を目指して弁護士、弁護士に準ずるスキルを保有しているスタッフを2名迎え、このような課題に対応できる体制を整えることができました。数か月にわたり、JBAとともに協議を重ねて「選手エージェント規則」の改定を実施しました。従来の規則は、国際間移籍に対しての規則であり、プロリーグであるB.LEAGUEが発足し、国内におけるエージェントの定めがない状況だったために全面改定することにしました。

大きなポイントは2つ。ひとつは、エージェント手数料は、選手本人が支払うということを義務づけたことです。従来は、本人に代わりクラブが支払うケースも散見されていました。あくまでも選手のエージェントということで双方代理に規制を入れた形になります。エージェントがどちらを守るべきなのかを明確にすることは大切です。

もうひとつは、エージェントを登録制にすることです。初回申請料、年度登録料を支払い登録してもらいます。そして、エージェント名もJBAの公式WEBサイトなどで公開されるようになります。当然のことながら登録していないエージェントは選手契約に関与することはできません。

施行は、2023年1月からとなります。B.LEAGUE選手の2023-24シーズンの契約交渉開始可能タイミングに合わせる形になります。これから順次、登録に関する手続き方法などを発表していくと思います。今回は、登録制ですが、将来はライセンス制に移行してしっかり精査していく仕組みへの移行も検討していくべきだと個人的には思っています。選手のキャリア、生活に大きく関与するエージェントですので、B.LEAGUEとして重要案件として向き合っていくつもりです。


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