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B.LEAGUE2021-22 シーズンクラブ決算概要

12月13日、B.LEAGUE 2021-22シーズン クラブ決算概要を発表させていただきました。各クラブの決算数値については、B.LEAGUEのホームページで確認することができます↓↓

■B.LEAGUEクラブ決算概要発表資料https://www.bleague.jp/files/user/about/pdf/club_financial_settlement_2021.pdf

■B.LEAGUE 2021-22シーズン(2021年度)クラブ決算概要 B1/B2
https://www.bleague.jp/files/user/about/pdf/financial_settlement_2021.pdf

資料に記載の通りですが、総評をさせていただきます。B1については、クラブ数が20-22に増加している影響もありますが、営業収入が246億円。平均11.18億円で初めて平均で10億越えとなりました。

琉球が飛躍的に伸びたのも大きなインパクトであったと思います。琉球の営業収入は、前年度13.1億円→2021-22年度は、19.7億円となっております。顕著なのは、入場料収入が7.79億円と2位の千葉Jの3.28億円の倍以上となっていることです。この数値がいかに凄いかというと、競技、試合数、席数も異なりますが、Jリーグの21年度のトップ横浜Mの6.54億円、2位の浦和の6.26億円をも上回っております。

琉球のスポーツビジネスとしての経営力に夢のアリーナが加わったからこそだと思います。全てのクラブが同様になるかはまだわかりませんが、夢のアリーナがクラブを大きく成長させること、地域の盛り上がりや、経済効果に貢献することを証明しています。シーズン前半に50%の入場制限がありましたので、今シーズンは8億円を超えてくることが予想されております。

B2については、クラブ数が16→14と減少しているものの、全体の営業収入は増加しています。前年度49.7億円→2021-22年度は、53.7億円と8%増。特にスポンサー収入が伸びが大きく、親会社のみならず地元の多くのパートナーに支えられていることがわかります。特に福島や香川は、はじめて営業収入3億円を突破して地道に成長しています。

2022-23シーズンについては、営業収入が350億円~380億円は突破してくるのではないかと見込んでいます。(前年度300億円)各クラブが降格のシーズンとなりトップチーム人件費が大幅に増えることが想定されておりますのでその費用を補うべく営業努力を加速させていることが要因ではないかと思います。入場者数については、158万人→270万人まで増加を見込んでいます。

赤字や債務超過のクラブもまだまだありますが、コロナ禍によるライセンス基準の緩和処置の中での判断であると思います。2026年将来構想に向けて入場者数を増やそうとすると、魅力的なチームを作らなければいけない、会場演出にも投資しなくてはならない、ということで、降格制度を中断していたにも関わらずチーム人件費並びに費用が大幅に増えた要因ではないかと思います。

降格制度の再開される今シーズンは更にチーム人件費は増加傾向です。このあたりが、赤字の要因だと思いますので収入と費用のバランスを取りながら経営改善は可能だと考えています。債務超過についても、ライセンスの純資産基準の例外適用期間となっていましたので解消されていませんが、今シーズンから順次解消してくるのではないかと思います。県時点で厳しい経営を強いられているクラブもありますが、しっかりリーグとしてもフォローしていきたいと思います。

最後に、コロナ禍にも関わらず、事業継続不可能になるようなクラブはひとつも発生しませんでした。これもひとえにファン・ブースター、パートナー、自治体、地域の皆さまのおかげです。感謝申し上げます。


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