ノスタルジアコンサート

　台風の進路と速度に一喜一憂していましたが、無事に開催できました。電車の運休もなく、何より風雨なく、くもり夜空のもと開催でき、会場となった梅田常翔ホールは満席に近い状態でした。

　今回、司会は谷浩一郎氏と蒔田奈々穂氏。奈良生まれ奈良育ちの辻村さんはお休みで、同じく奈良生まれ奈良育ちの蒔田さん。初司会でしたが、初々しく、ミスも笑顔で乗り切っていました。

　今回は男性陣のがんばりが目をひきました。中でも「勝手にしやがれ」「銀河鉄道９９９」のパフォーマンスは見事でした。踊りも決まって、ミュージカルのような感じでした。「銀河鉄道９９９」のさいには、客席にも降りてこられ、握手するサービスです。質問は好きな花を面白く言ってください、とのことで「パソコンで眼はかすみ草」「頭をヒヤシンス」などのダジャレで返答されており、言葉あそびと笑いとで楽しみました。

　女性陣も「リンゴの唄」「少年時代」「ハナミズキ」「青い珊瑚礁」などなじみの曲を、美しい声で披露してくれました。女性陣への質問は、「母親から譲り受けたもの」で、「宝石」「丈夫な髪の毛」「顔のパーツ」「膝から下の細い足」「丈夫な身体」など。幸せな母娘関係がうかがえる返答でした。

　女性陣は歌劇「フィガロの結婚」序曲を男性陣は「カタリ・カタリ」を披露してくれ、聴きごたえありました。そして、個人的には男女混合の「昴」が、壮大で素晴らしかったです。去年亡くなった父親が大好きな曲で、カラオケでの十八番だったこともあり、心に響きました。(お葬式の出棺もこの曲を使わせてもらいました）この曲は、谷村新二さんのソロも迫力ありますが、混声で歌うと一層、大きく響いて、感無量の感慨でした。

　全１８曲を歌ったあと、2曲のアンコールも素晴らしかったです。
「上を向いて歩こう」と「君は薔薇より美しい」。どちらも、舞台の上の歌劇団員全員が楽しそうに歌うので、手拍子も自然に起こり、会場とも一体になりました。2時間が終わり、外に出ると、雨はなく涼しい風が吹いていました。束の間、台風の脅威を忘れさせてくれたノスタルジアコンサート。明日からがんばろう、と憩いと励ましを頂けた夜でした。

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