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#現代短歌

正真正銘こころからばか

わたしのなかでせかいがとけるころ

あなたはひととてをぬくもらせて

どうぶつえんのかばのはなしなんかしてる

海馬、って、かばのことらしい

あなたはまんぞくげだ

わたしのべっどのわきでは

けたたましくとけいがなりひびき

正真正銘こころからばか
正真正銘こころからばか
正真正銘こころからばか

って おしえてくれるんだ

正真正銘こころからばか

知ってたよそんなこと

こころからばか

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ぼくたちのこどくはちょうどお豆腐のような弾力

めにみえるかたちでぼくらをためすのはきみのはかいりょくがたいしたことないからゆるせないかもしれなくてざんぞうのりんかくをかさねてもやすじゅんびをしていたらおーるゆーにーどいずらぶってきこえてあいしあうそらみみのそらがどんどんとちかづいてきてぼくをつぶしました。

ちょうどおとうふのように。

/とわさき芽ぐみ 2017.9.30
#詩 #短歌

誕生日パスワード



誕生日をパスワードにするぐらい、とても容易なことだ。

パスワードにされた誕生日を想う。

この数字は、俺のパスワードにされるなんて、夢にも思っていなかっただろう。

待てよ、そもそも数字は、夢なんて見るんだろうか。

という夢を見た記憶がある。

俺は、俺の生まれた生年月日を呪いもしないが、祝福もしない。

ただ存在しているだけだ。

しかし、俺が、この世とやらに生を受け、ひとつの存在として

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音床[おんしょう]

消去、焼却、壊れた地獄。

ありのままでいいと言う人工知能

紛れもない真実を如雨露に植える

空き瓶を蹴ったら割れるのと同じくらいの柔らかさでもって

紙飛行機と同じ柔らかさでもって
呼ぶ

風上にはもう誰もいない

株価が暴落した地獄。

ここでは全てが快適だった、とばあやが叫ぶ。

車椅子はもうばあやを運ばない
省エネモードだから。

風下に立っているのは誰だろう、
これから台風が来るのに

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