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重松 清の『隣人』
読んでみた。怖かった。怖くなった。ブクログに少し感想を書いた。読んではいけなかったのか、読んだ方が良かったのか…Amazonで「犯人に甘いと思う」といった感想があったけど、甘やかしてるんではなくて、ただ重松さんなりに犯人の心の中を覗こうとした結果なだけで被害者のために書いた記事ではないでしょう。と思った。
ここに書かれたことは、どこでも誰にでも起こるんだってのを気付かせてくれたよ、怖いなー
以下↓
今まで、「殺人」や「自殺」といった事件に関してまるで他人事のように感じて生きてきたと思う。
昔から犯罪心理には興味がある方ではあったのに、いざ自分と重ねてもまるでリアリティは無かった。だから凄惨な事件でも興味本位で調べては他人事として「怖いな、なんでこんな事をするのだろう」と上辺で見てきていたと思う。
しかしこの隣人を読む事で明らかに見方が変わったと自分では思う。
ニュースでは視聴者に面白く興味を持たせるような報道しかないような気がするが、この本には犯人の内面、生い立ち、知らなかった面が詳しく記されている。そこに可哀想だと感想を持つと同時に妙にリアルに犯人を身近に感じた。
「誰か」は、どこにでもいる。
自殺の件も取り扱われており、三浦春馬くんの自殺が過ぎった。いくら有名な人気者でさえ相談できる人が居ない、孤独なんだ。
死ぬほど思い詰めている人が、どこにでも居る。表面では窺い知れない。親、友人、恋人、自分を含め、すぐ隣に居るかもしれない。
読み終えた感想は第一に、人間が1番怖い。
そう思ったら人が急に怖くなり、今までに感じた事ない怖さを夜の道に感じるようになってしまった…。
ほんと、「誰か」は、どこにでもいるんだもんな…。
長々と読んでくださりありがとうございました!
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