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ダークファンタジーベルセルクから、イノベーションの起こし方を学べ

こんにちは、TOKIOです。
敬愛する三浦建太郎先生が亡くなったというニュースを見て衝撃を受けました。

今回は三浦先生が描かれたマンガの中から、ベルセルクという作品をベースに、イノベーションの起こし方、サービスを成長・発展させる極意を学びます。


今回の極意には、MVPとイノベータ理論という2つの概念を理解することが重要ですので、その解説からご覧下さい。


MVP(Minimum Viable Product)とは


まず、極意を理解するために、MVPという概念を解説します。

Minimum Viable Productの頭文字を取って「MVP」と呼ばれています。

一般的には以下の概念で語られることが多いです。


顧客に提供した際に提供可能な、必要最小限の価値もしくはその意を包括したプロダクト


MVPは現在のビジネスにおいて、必須の概念であると個人的に思います。

なぜなら、ユーザーのニーズが多様化した現代において、ニーズを汲み取れたサービスか否かの検証をせずにローンチをすることは非常にリスクだからです。

故に、MVPというサービス(製品)の開発手法が重宝され始めています。


MVPは以下のような図(概念)で捉えると分かりやすいです。

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上記のイラストの解説として、サービスをレイヤーで分解した概念で捉え直すと以下になります。

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出典:MVP(Minimum Viable Product)とは?実践するメリットと検証方法


つまり、これまでの図を包括して具体的に解説すると

ユーザーに届けるべきは「徒歩より簡単に移動できる」という価値であり、その価値及び最小限で表したサービス形態をMVPと定義するのです。

また、MVPはフェーズの1つと理解することも重要です。

あくまで最小限の価値に留めることをMVPは美徳としていますが、発展させるためにはMVPを成長させることが必要です。


MVP以降のフェーズは、ホールプロダクトと定義されています。


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こちらの図の青色を包括した形態をホールプロダクトと理解すると分かりやすいと思います。


イノベーター理論の解説とMVPの相関性


次にイノベーター理論について解説します。

イノベーター理論とは、「エベレット・M・ロジャース」によって提唱された、新商品や新サービスの市場浸透に関する理論です。


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イノベータ理論で抑えるべきポイントは以下の2つです。


1、アーリーアダプターを見つけられるか、捕まえられるかが重要
2、マジョリティ層は実績がないと動かない層である


そして、このイノベータ理論とMVP理論は密接に絡めることができます。

具体的には以下の図で理解を深められると思います。


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つまり、MVPはアーリーアダプターの獲得、
ホールプロダクトはマジョリティ層の獲得を行うためのサービス形態であることが理解できると思います。


ベルセルクが起こした奇跡とはなにか


ここまでのMVPとイノベータ理論をベースにベルセルクを捉えると、ベルセルクは画期的な作品であったと理解することができます(※ネタバレ注意)

まずベルセルクは、読者に届ける面白さ(今回の記事ではこれを価値と定義)を「戦」という点に置いていると考えられます。

所謂バトルものという訳です。


従って、ベルセルクの初期は「黄金時代編」という、国家間の戦争を舞台として展開されます。
そこに、傭兵のガッツ、傭兵団「鷹の団」団長グリフィス、副団長キャスカの主要人物達が、成り上がりを懸けてストーリーを繰り広げていきます。

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ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略


ベルセルクはここから今までの漫画とは異次元のストーリー展開へと発展します。

そう、戦争を舞台にしていたストーリーが、ある事件をきっかけに、怪異と戦うSF的展開へと大きく舵を切るのです。

当時読み進めていた私は絶望と興奮を強烈に感じたことを今でも思い出します。

つまり、今までの理論とベルセルクを照らし合わせると以下の理解ができます。

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恐らく、このような世界観を初期から語ってしまうと情報過多になってしまいます。
読者の心理を把握し、理想的なストーリー展開を実現した、まさに神業です。


まだまだ未完の市場は多く残っている


ベルセルクは、漫画好きの私が思うに、当時のストーリー展開にイノベーションを起こしたのではないでしょうか。

それは、現在のビジネスにも通用する理論が含まれていたからだと思います。

私がUXのコンサルティングを行っていて思うのが、まだまだこういったイノベーションを引き起こす理論が装着されていない業界が多いことです。

つまり、今あなたのビジネスにこの着想を取り入れることで、何か新しいイノベーションを起こすことができるかも知れないということです。

是非この機会にMVP及びイノベータ理論の実践を試みていただければと思います。

最後に、ベルセルクを見たいと思われた方は是非、作品に触れていただきたいと思います。


映画は端的に序章がまとめられていますので、オススメです。

ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵 [DVD] 窪岡俊之 https://www.amazon.co.jp/dp/B007HIHGW8/ref=cm_sw_r_tw_dp_CCJZXWCZD9GQVXKNC6FH

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ベルセルクが未完で終わることは非常に悲しいですが、名作として心に刻みたいと思います。

三浦先生お疲れ様でした。



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