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テストで100点取るよりも大事なこと

こんにちは。


今回は「テストで100点とるよりも大事なこと」というお話をしていきます。



テストで良い点数を取る能力は社会で評価されない


テストで良い点数を取る能力は昔から必要とされる風潮が強いです。良い点数を取ることが頭が良いっていう証拠だと一般に浸透していますし、みんなから褒められることでもあります。

しかし社会に出てこの能力が必要かというと、必ずしもそうとは言えません。というかほとんど使わない気がします。

そもそもこの良い点数を取るという能力は、正解が決まっている問題を解く場合に発揮できるものです。しかし、社会に出ると答えがない問題ばかりで、良い点数を取る能力がどれだけ高くても、答えがない問題を解くことは非常に難しいんです。


しかし、答えがない問題を解くこと以前に重要な能力があります。



良い点数を取る能力よりも「課題(問題)を設定する能力」が大事


重要なのは課題(問題)を設定する能力です。

ざっくり簡単に言うならば、「テストで良い点数を取るのではなく、そもそも自分はどのテストを受けるべきか?を正しく判断できる能力」とも言えます。

社会に出ると、この能力が非常に重要になってきますし、使わずに成長していくことは厳しい。

社会に出るといつも決められた問題があって、正解があるわけではありません。自分で問いを作り、仮説と検証によって試行を繰り返し、最適解を求め続けなければいけないのです。



例えてわかる。課題の設定の重要性


課題の設定能力がいかに重要か。飲食店の例えから理解してみましょう。


パンケーキの売上が低迷したので改善策を考えていきたい!という状況において、下記のような課題の設定と改善を行うとします。

□課題の設定
パンケーキの売上が落ちてしまった要因は次の2つ。

①パンケーキの盛り付けが良くなかった。

②パンケーキも長い間同じ種類を出し続けているので、お客様のマンネリに繋がった。


□改善策
パンケーキの質を高め、素材感重視の超・魅力的なメニュー表を作る。(あわよくば、農家さんから直でフルーツを仕入れて、◯◯さんのフルーツと打ち出してみたり)また、パンケーキの種類をイチゴなどの別のパンケーキにして、マンネリを改善する。


さあ、どうでしょう?

何か売り上げが上がらなくもない気がしますが…この課題の設定だとちょっと不十分です。起こった問題の表面しか見ていないので、真因の究明には至っていません。



課題を設定する際に前提条件を疑ってみる


適切な課題を設定するためにここでポイントとなるのは、前提条件を疑うことです。顧客がパンケーキに飽きる飽きないという問題の前に、そもそも売れる市場がまだあるのか?

こういう具合にそもそもの前提条件を疑問視して、仮説を立ててみます。
クリティカルシンキングの考え方ですね。


仮にパンケーキの市場が全体的に低迷しているとすると、パンケーキを食べたい!と思っている人自体が減っていることになります。
いくらパンケーキを魅力的にしたところで、この問題解決方法では売上は戻りません。
仮にパンケーキの市場が縮小しているのならば、パンケーキに変わる新しいデザートの開発を行わなければなりませんね。


このように、間違った課題を設定してしまうと、間違った方向へ誰よりも早く突き進むことになります。費やしてきたお金や時間も台無しになってしまいます。


誤った課題の設定に関して頑張って100点を出しても意味がなく、全く前進できません。
意味がない問いを設定して100点を取るくらいなら、正確な問いを設定して50点を出すほうが意味があるし、前進することができます。



社会で生き抜く力をつけよう


冒頭にも申し上げましたが、社会に出ると、正解がある問題は非常に少なく逆に問題を自分で定義する場面の方が増えていきます。

しかし、驚くほど多くの人が主体性を持って動いておらず、常に受け身であるために、自分から問題を探そうとしません。良い点数を取ろうとさえしない人もいます。そして、このような姿勢だと成長することができません。

歳を取るごとに対処すべき問題の難易度も自然と高くなっていくので、成長していなければ、いずれ対処できない問題にぶち当たることになります。


解決しなくていい問題に無駄な力を注ぐのではなく、本当に解決すべき問題に力を注がなければいけません。真の課題に集中すれば、成果も出やすいですし、その分達成感も得られます。そのためにも、課題の設定能力を高めていかなければなりません。

その課題の設定能力をどのようにして伸ばすかは、また次回以降でお話ししていきます。



学校の教育によって染み付いた正解主義を捨て去って、真に求められるスキルを習得し、市場価値を上げていきましょう!


それでは、また!


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