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「本気出せばなんとかなる」と言っている人に本気は出せない

こんにちは!



今回は「本気出せばなんとかなる」と言っている人に本気は出せないという話をしていきます。



以前の店舗で、マネジメントもろくにできなかった私は店舗内の環境を最悪にしてしまい、窮地に立たされていました。追い込まれた私は度々こんなことを考えていました。

「本気を出せばこの状況を一転できる(はず)」

しかし、事態は一向に改善することはなく、悪化の一途を辿ったわけです…



「本気」なんて出せない


こんな感じで「本気を出せば〜」なんて言っている人をたまに見かけますが、みなさんもついつい思ってしまうこともあるんじゃないでしょうか?

しかし、本気とやらをコントロールして出したいときに出せる人なんてほとんどいないと思うんです。特に私のような一般層の凡人に関しては。

走ったり、スポーツをしたりという運動に関しては本気を出す出さないの議論は当てはまりますが、ビジネスにおいてはその考えは通じないんじゃないかなと…

いざとなったら本気を出すなんて、厨二病の私にとってドラゴンボールの界王拳か幽遊白書の戸愚呂弟みたいでかっこいいんですが、そんな必殺技を習得できるほど、そもそも経験値を積んでいないわけで。私も後々になって「もし自分に本気が出せるんだったら、この問題はもうとっくに解決しているはずだよな…?」と気づき、自分に界王拳は使えないということを悟ったのです。

思い返せば当時は勉強もろくにできておらず、何も努力もせず、成長もしないまま問題を解決しようとしていました。直面している問題のレベルが自分の対応能力を超えていたので、成長なしにその壁を乗り越えることはできなかったのです。それなのに、奇跡が起きて、成長しないまま乗り越えることができると自分に言い聞かせていました。



いきなり自分の能力値が上がることはない


スキルがものすごくある人が何かしらの理由があり、あえて力をセーブしているのなら本気を出すことはできるかもしれません。

しかし多くの人は本気を出そうと思っても、いつもの力しか出せないはずです。いきなり、自分の能力値が跳ね上がることなんてないんです。自分の体験したことがない領域まで瞬間的に成長することは物理的に不可能です。

つまり、その人のいつもの行動がその人の本気とも言えます。

もし本気を出せるのなら、本気を出し続けて成長し続けて自分を進化させていった方が、トータルで見て人生楽になっていくので、もし本気を出せるのならすぐに出した方がいいと思います。



「本気を出す」はただの言い訳


さらに、本気を出せば〜と言っている人は本気を出せないことに加えて、自分が行動を起こさないことに対して言い訳をしていることにもなります。

これはつまり、努力を行っていなかったり、怠けている自分の状況を正当化するために言い訳をしているのです。背景には、現状の自分自身に向き合うことができない弱さがあります。

「いざとなったら本気を出せる。本気を出せばこんな問題解決できるから、大丈夫だ」という感じで、自分を安心させようとしているのです。

以前の私もそのようになっていました。何もしない、できない自分を正当化したかったのです。職場で役に立てなかった自分の無能さを否定したかったんじゃないかと思います。


余談ですが、問題を解決したいのに、努力を怠り現状に甘んじてしまう人たちは、成長したくない裏の目標があると、アドラー心理学では言われています。人間の行動には必ず目的があるので、「やりたいけどできない!」という状況は起こらないと言われています。



常日頃からの努力で「いざというとき」を作り出さないようにする


結局、いざとなっても本気は出ません。常日頃から努力を行い、スキルアップをしていくことが重要で、「いざ」という状況が発生しないように持っていくことがベストです。

しかし、努力してすぐに成果が出るかというと、そう簡単にいきません。人の成長は指数関数的な成長曲線を描くと言われています。この曲線によると、成長はしばらく緩やかな上昇、もしくは横ばいで、あるポイントを境に急激に伸びていくと言われています。

このポイントはティッピングポイント(特異点)と呼ばれており、このティッピングポイントまで努力を続けることができるかどうかが重要なのだそうです。しかし、ティッピングポイントに到達するまでは目に見える変化がはっきりと見られないので「これ以上やっても結果は出なさそうだ」と、多くの人がこのポイントまで努力を続けることができず、諦めてしまいます。


ちなみに、指数関数的な成長曲線の対極に位置する対数関数的な成長曲線というものがあります。これは、筋肉トレーニングや、ダイエットに当てはまるもので、早い段階で急激に伸びて、そのあとは緩やかな上昇が続くといった、指数関数的な成長曲線とは真逆の曲線です。




さて、いかがだったでしょうか?いざとなったら本気を出すなんてことは不可能で、最終的に自分が行動を起こさないことに対する言い訳でしかないのです。そんな本気を出さなければいけない状況に陥ることがないように、常日頃の努力で成長し続けることが重要なのです。

今の自分以上の力をいきなり出すことはできませんし、言い訳している自分に気づかなければなりません。どんなことにもお手軽な近道は存在しないと肝に銘じて、自分の言動を見直してみましょう!



それでは今回はこのへんで!










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